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休八写真館アクセサリー室(反射光露出計)

セコニック L-38 オートリーダー



Sekonic Auto Leader L-38 光に向ける とメーターが動く。子供の時には不思議で仕方がなかった。

小さな受光部にもかかわらず、しっかりと光を受け止めて、その明るさを示してくれる。このメーターはセレン素子を使っているので電池はイラナイ。 だから、 光の強さに応じてメータがいつも動いている。まるで生きているかのようだ。

このオートリーダーは古い器械だが、ハイテクでもあって、露光切り替えが3段階ある。強い光の時は受光部の前蓋を閉じたままで測光し (Hi/Closed)、普通の光だと受光部の蓋を開いて測光する(Low/Open)。そして、薄暗い時には、裏側にたたまれている補助板を開 いて測光 する(Amp)。補助板を使える露出計は時々あるのだが、使用時のみ本体に連結して使うのが普通だから、このオートリーダーのように最初から折り 畳まれている方式はかなり スマートだ。第一、前蓋がパカッと開く、補助板もパカッと開く、それだけでなんだか嬉しくなってしまう。しかも開いた受光部が昆虫の複眼のように なってい るのだから、タマラナイ。

測定値は、指針で示される。文字盤を回すと追針が動くので、これを指針に合わせると、絞りとシャッター速度の組み合わせがわかるようになってい る。指針に スタデラのような数値(照度、フートキャンドル)が示されていないが、逆に必要な値だけが得られる点でわかりやすいと思う。この方式はセコニック ではいま やツインメイトのみとなってしまったのが、自分としては残念である。

コンパクトでもあるし、デザインも秀逸、操作方法もわかりやすく、言うこと無しである。これで、アモルファス電池に換えて、測光できるEV値をも う少し広 げたら、復活できるのではないかと思う。

発売年
1960年   愛着度★★★
型式
反射光式
受光素子
セレン素子(電池不要)
測光範囲 EV 6-13 (?)
目盛り
ISO 12〜12500、絞り 1〜22、シャッタースピード 8秒〜1/1000、EV 6〜13、0点調整可能
大きさ・重さ w46mm x h88mm x d25mm 133g (補助板収納時) 
関連 web
セコニック / L-38 マニュアルPDF: http://www.sekonic.co.jp/pdf/L-38.pdf
Doggo's HP / Sekonic : http://homepage3.nifty.com/doggo/sekonic/sekonic.htm
James's Light Meter Collection: http://www.jollinger.com/photo/meters/index.html
Xylocopal's Photolog / Auto Leader DX2: http://xylocopal2.exblog.jp/5944381/


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