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少し高度な技 (3) 公開（サーバーへアップロード）

■１．サーバー

インターネットとは、サーバー同士が連結しあってできた「情報網」です。そのサーバーのどれかに、 自分の作った web ページを転送して、誰もが読めるようにすれば、「公開」したことになります。

サーバーとは、"奉仕する者"という意味で、利用者の求めに応じて、データを供給したり、作業したりする役割をになうコンピュータのことです。 サー バーに対して、利用者側のコンピュータは、「端末」もしくは、「クライアント」といいます。サーバーからクライアントへのデータの流れを「ダウン ロード」といい、クライアントからサーバーへデータを送るのを「アップロード」といいます。

Down Load  Up load

サーバーには、用途に応じて、Web サーバー、メールサーバー、タイムサーバー、プロキシサーバー、などの種類があります。ただし、軽い仕事であれば、1台のコンピュータで複数のサーバーを 兼任できま すし、重い仕事であれば、複数のコンピュータで1台のサーバーとして働くこともあります。サーバーとして利用されるマシンは、Unix や Linux で構築されることが多いのですが、Mac や Win でも作ることができます。

サーバーには、固有のアドレス（URL）があります。表記方法には次のふたつがあります。
ドメインネーム表記
 ：
 https://www.google.co.jp/
IPアドレス表記
 ：
 172.217.161.35

■2．サーバー契約

無料で契約できるサーバー会社もありますので、最初は、そういうところと契約しましょう。いくつかありますので、利用できるエリアサイズ（容 量）、メールアドレス取得、ドメインネームの取得、有料に切り替わるといくらぐらいになるのか、などをよく確かめて、決 めるとよいと思います。エリアサイズは、写真や音楽・映像などがあまりないのならば、1〜5GBぐらいで十分なはず。
FFFTP
登録・契約すると固有の URL をもらえます。また、多くの場合は、FTP サーバーの URL が知らされますし、アクセスするためのユーザー名（ユーザーID）とパスワードももらえます。

FTPというのは、File Transfer Protocol の略です。セキュリティなどの理由から、外部からのデータ転送は多くの場合、FTP サーバーを経由して、Web サーバーに転送される仕組みになっており、ユーザーは、アップロード先として、FTPサーバーの URL を知らされるのです。


■3．FTP の設定

自分の作った Web データを FTPサーバーへと転送するには、専用プログラムを使います。Windows では、FFFTP というフリーソフトがよく使われますし（右図）、Windows でファイルやディレクトリを見るための Explorer でも、実は FTP 転送ができます。


■4．アップロード

FTP 設定ができると、サーバーに用意されたエリア（フォルダ）が開きます。最初は空白のはずですから、ここに自分の web ページや画像などを入れます。画像や音声などは、ディレクトリを作って格納することが多いと思いますが、そういうときは、サーバーの方にも同じようなディ レクトリ構成を作る必要があります。ただし、多くの場合、ディレクトリごと転送できます。

＜注意点＞
1
 最初のとびらページは、index.htm もしくは index.html とするのが普通です。

URL がフォルダ名までしかなくても、どちらかが読み込まれる仕組みになっているからです。
2
 Unix や Linux のサーバーでは、小 文字と大文字は違う文字扱いです。また、ファ イル名に日本語は 使えません(くわしくは「ファイル操作(1) 概念と形式」の■2)。

Windows では、大文字も小文字も同じ扱いをしますし、日本語のファイル名も使えますから、うっかりすると、Windows 上ではちゃんと動いたのに、サーバーに載せるとダメ、というケースがあります。
3
 画像などの指定をきちんと相対アドレスに しておく必要があります（くわしくは「ファイル操作 (2) ディレクトリ」の■4）。

HTML文書の中の 画像の配置などを替えたりすると、相対アド レスが絶対アドレスに変わることが 多いので、それに気づかずにアップロードすると、画像などのリンクが働かず、きちんと表示されません。

アップロードしたら、自分のブラウザでもすぐにチェックをします。きちんと表示されないときは、上記の3点を確認して、修正し、アップロードしな おしてください。

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