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休八の競技用繰 り返しタ イマー

Q-practice
  ver 1.01


■1 用途

スキー競技のために作りました。一定間隔で次々と選手が出発していく競技スタイルであれば、他の競技でも使用できると思います。

時間枠の所に各組の時間(秒)と組数(繰り返しの回数)を入力します。あとは、開 始 ボタンを押すだけ。競技の一時中断や再開にも対応できます。競技中に組数を増やしたり減らすことも可能です。操作や機能は単純ですから、いろいろ と使い道 があると思いま す。汎用性が増すような改良のアイデアがありましたら、お 寄せください。


step 1

step 2

step 3


■2 設置

(1) スタート係の机の上にノートPCを置き、ディスプレイケーブルでつないだ外部CRT(=液晶モニタなど)を選手からよく見える位置に置きます。そ して、 ノート PCの表示切り替えを行って、本体と外部の両方で同時に表示できるようにします。ノートPCと液晶モニタを背中合わせにおいてもいいですね。いず れにせ よ、「スタート係の操作性」と「選手への視認性」の二つを確保することが大事です。
(2) 音量が足りない時は、外部スピーカーを本体につなぎます。
(3) 一般には、温度が低いと液晶画面が暗くなったり、バッテリーが早く消耗します。冬の野外で行う競技では、事前の動作確認をしっかり行っておいてく ださい。 電源の確保は必須、液晶ではなくブラウン管のモニタを用意することも必要かもしれませんね。
(4) 無論、ノートPCのみでも操作ができます。また、試合だけでなく、練習用などにもご利用ください。


■3 操作方法

(1) 時間の設定

右上の時間枠の所に1組あたりの時間(秒)と組数(繰り返しの回数)を入力し、リターンを押してください(リターンを押さないと入力し たことになりません)。入力が正しく行われたかどうかは、合計の秒数表示の変化とチャイム音で確認できます。 ここでは例として「1組あたり 30秒、組数 40組」の設定を示します。



(2) 計時開始

画面上の「開始」ボタンをマウスで左クリックすると計時開始します。また、すぐにボタンの名称などが下記のように変わります。



(3) 計時の中断と再開

なんらかのトラブル発生など、一時停止したい時は「中断」ボタンを押してください。下記のようなボタン表示になりますので、トラブル解決後、「再 開」ボタンをマウスで左クリックすると、続けてカウントすることができます。はじめから計時しなおすときは「リセット」を押してください。



(4) 計時の表現

計時が始まると緑の丸()が画面で1秒ごとに表示されてゆきます。最後の10秒に なると黄 色い丸()、 4秒 になると 赤い丸()に替わり、かつ最後の赤丸4つのところでは「ピッ・ ピッ・ピッ・プー ン」という 時報が鳴ります。また、これらの変化にあわせて、次のメッセージが表示されます。

「スタート位置へ」
「まもなくスタート」
「スタート」

これが1セットで、指定の組数だけ、繰り返されます。現在、何組目かは左上に示されます。指定数の繰り返しが終わると、「競技終了」の表示ととも に「ポン ポンポンポーン」と合図のアラームが鳴ります。

(5) ヘルプ

「?」ボタンを押します。 ヘルプを印刷したいときは、ヘルプ画面(今、ご覧になっているこの画面)の上でマウスを右クリックしますとポップアップメニューがでますので、 「印刷」を 選んでください。

(6) 画面のリサイズ

画面右上の×印の左横にあるボタンを押すと全画面表示と縮小表示が切り替わります。また、縮小画面の右枠、左枠、下枠、右下隅の部分などをマウス でドラッ グすると任意の大きさに変わります。

(7) 終わり方

「終了」ボタンが有効になっている時(青表示)に押すと時間設定が保存されて終了できます。一方、画面右上の×印のボタンを押しても終了できます が、この 時は時間設定が保存されません。


■4 カスタマイズ

Q-practice.exe と同じフォルダ内にQ-practice.cfg という設定ファイルがあります。これをエディタなどで開き、内容を書き換えると細かなカスタマイズができます。


[標準の内容]
[内容の意味]
1行目
30,40
1組あたりの時間、組数
2行目 Q-alarm.wav 10秒前のブザー音
3行目 Q-Jihou1.wav
時報その1
4行目 Q-Jihou2.wav
時報その2
5行目 Q-Jihou3.wav
競技終了の合図
6行目 スタート位置へ
カウント5秒目で出るメッセージ(10文字程度まで)
7行目 まもなくスタート
残り10秒で出るメッセージ(10文字程度まで)
8行目
スタート 
カウントアップで出るメッセージ(10文字程度まで)
9行目
試験終了
全ての組が終了時に出るメッセージ(10文字程度まで)
10行目
10
1行あたりの円の数(普通は10個)

1行目は Q-practice 上での時間設定が保存されているだけですが、2−5行目の wav ファイル名や、6−9行目のメッセージ、10行目の円の数はこの設定ファイルでしか変更ができません。時報の音などが気に入らない時は、自分で用 意した wav ファイルを指定したり、そのファイル名を上記デフォルトにある名前にリネームしたりして使用するとよいでしょう。

もしも、この設定ファイルの設定がうまくいかなくなったり、デフォルトに戻したい時は、一旦 Q-practice.cfg を消去します。すると、次の Q-practice.exe 実行時にデフォルト値からなる Q-practice.cfg が再作成されます。


■5 たくさんの秒数をカウントしたいとき

設定時間は1問あたり30-40秒程度を前提に画面を作っています。このため、秒数が長くなるとカウントはできるもののマークなどが画面に収まらなくなります。こうした場合は、次のような方法を試してみてく ださい。

(A) 一旦、全画面表示から部分表示に替えて(右上隅の×アイコンの左にあるアイコンを押す)、画面を縦長にし、縦にたくさん表示できるようにする(下 左図)。 ただしこの方法では画面の余計なところが写ってしまう欠点があります。

(B) Q-practice.cfg ファイルの10行目を変更して(→4 カスタマイズ参照)、1行あたりの丸の数を増やす。1行あたり20個にして、200秒カウントにした例を示 しま す(下右図)。この方法は全画面表示ができますので、見た目がきれいです。


(A) 縦に長く表示する

(B) 1行あたりの丸を増やす 

■6 注意

このソフトはPCの内部クロックを使用していますが、この時計は精度があまり高くありません。PCによって差がありますが、10分あたり4-5秒 のずれが 生じることは珍しくありません。従って、若干のずれが生じることを前提でご使用ください。

なお、内部クロックはCPUの電源が落ちている時でも計時を続けないといけないため別電池で動いており、クオーツを発振体として使っているのが普 通です。 このため、CPUの動作に左右されず、時間が正確になりそうなものですが、実はクオーツは熱に弱く、高温では不正確になる のだそうです。最近のPCのようにかなりの熱を持つ状態では、精度を求めるのは無理なようです。

また、タイマー動作中に他の動作をいれると計時が一時的に遅くなったり中断したりすることがあります。例えば、ヘルプを参照するだけでも、遅れが 生じる時 があります。これはCPUの負荷によって時間を読みに行くのが止まるからです(多分)。タイマー用のPCは他の作業との兼用が無理だとお考えくだ さい。


■7 履歴

ver 1.01 ヘルプを修正。インストーラーを廃止して簡易パッ ケージで配布。プログラムは変更なしです。 2012/8
ver 1.00
「休八のストレッチタイマー Q-stretch ver 1.00」が 「アスキー・ドットPC」に掲載されたのがきっかけで、京都府スキー連盟競技部の鈴木威彰さんから相談を受ける。「休八の繰 り返しタイマー Q-repeat ver 1.64」 をベースにして作成。
2006/11


■8 著作権・免責など

このソフトは、フリーウェアであり、著作権を放棄したものではありません。ヘルプファイルやアイコンも含めて、改変したものを第三者へ譲渡するこ とを禁じ ます。また、本ソフトを用いていかなるトラブルが生じても、私は責任をとれません。大事な試合などで用いる時は、必ず、事前の動作確認を入念に 行って、使 用してください。

このソフトへのご意見等は、下記へお願いします。感想、バグ発見や改善のアイデアなどがありましたら歓迎します。最新情報や、他の自作ソフトなど の紹介 は、私のホームページにありますので、どうぞおいでください。

http://www.geocities.jp/qqbjj485/Q-soft/index.htm

田畑 純 (休八)
たばた まこと (きゅうはち)