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休八写真館アクセサリー室(フィルム乾燥箱)

瑛牌 インスタントフィルム用乾燥箱 for 3x4



Slide
        Projector Color Cabin スライド映写機 カラーキャビン ポラロイド・ランドカメラ 350 のサポートアイテム。インスタントフィルムは簡便であるが、不便なところもあるからだ。

ポラロイドカメラでは、撮影したら、すぐにインスタントフィルムを取り出す。そのまま、手に持って現像処理が終わるのを待つ。気温25℃なら ば、白黒(Fuji 3000B)で15秒、カラー(Fuji 100C) で90秒ほどである。現像が終わったら、現像を止めるためにポジ部とネガ部を引きはがす(ピールアパートする)。剥がしたネガ部は少し粘りのある現像液が 付いているので、手や服を汚 さないように気をつけながら、小さなレジ袋などに入れ、とりあえずカメラバッグなどにしまう(あとからまとめて捨てる)。

残ったポジ部はまだ湿っている。これが乾かないうちに重ねると、せっかくの像が台無しである。また、乾く過程で明るさや色がだんだんと良く なっていくので、このステップを おろそかにはできない。写真の出来を確認して次の写真を撮ることも多いので、
早く乾かしたくて、フィルムをぴらぴらと動かす。場合によっ ては両手に1枚ずつ持って、2枚同時にぴらぴらとやっている。首にはポラロイドカメラを提げ、肩にはカメラバッグを提げて、これをやって いるのであるから、少々間抜けな構図である。昨今は何をやっているか理解できるヒトはほとんどいないので怪しいおじさんに見えて いるに違いない。だから、ある程度乾いたら、次の写真を撮るためにも、早めにどこかに収納したい。そこで使うのが、この乾 燥 箱(乾燥ラック)だ。

溝が3辺に作ってあって、少し太めの溝が4つ、少し細めの溝が2つある。細めの溝はラックの外側近くに配置されていて、ここには現像面が内側 になるように ピールアパートしたばかりのフィルムを入れる。太めの溝は背中合わせに2枚ずつフィルムを入れていく。
底辺真ん中の切り欠きは、フィルムの装填や取り出しの時に必 要。表と裏には乾燥させるための穴がランダムに開けら れているが、このデザインがしゃれている。材質は1mm厚のステンレスのようだ。どのようにして溶接している のだろう。きれいな仕上がりだ。

ただし、全体のサイズがややきつめなので、入れ方によってはフィルムが少 したわむ。たわむと向かいのフィルムと接することがある。最大で10枚入れられるけれど、数枚ずつにしたほうがよさそうだ。しかし、実に堅牢 で安心感がある。何よりも、フィルムで手がふさがることから解放されるのはありがたい。

製造は台湾のカメラ・アクセサリー工房 「瑛牌」 だ。彼の地では、日本に劣らずカメラ好きが多く、フィルムやインスタントフィルムのユーザー、大判のユーザーなどもたくさんいて、そのフォーラムやサーク ルがいくつもある。感心するのは、自分たちで必要なものを作ったり、撮影の仕方を工夫して、カメラを楽しんでいる人たちが多いことだ。加え て、フィルムもデジタルもう まく楽しんでいるのもいいと思う。

カメラ好きは世界中にいる。そして、どの国でもいろんな工夫をしてカメラを使っている。

カメラや写真には国境も言葉も無い。でも、お国柄があるのは面白いと思う。音楽とちょっと似ている。

追記1: FaceBook で見つけて、eBay 経由で購入。4x5 版と 3x4 版があり、ボックスの厚みも2種類あるために、最初、間違えたオーダーをしてしまったのだが、手際よく、丁寧に対応してくれた。感謝、感謝である。

発売年
2013年  愛着度★★★
型 式
100シリーズ・インス タントフィルムの乾燥ラック
大 きさ・重さ w90mm x d18mm x h102mm  190g   (寸法には、吊り下げ用リングを含まず)
関連 web
瑛牌の Facebook: https://www.facebook.com/pages/%E7%91%9B%E.......
瑛牌の eBay shop: http://www.ebay.com/usr/tlrcollector


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