© 2001-2024, Kyu-hachi TABATA updated on  2011/10/16

休八写真館アクセサリー室(小型露出計)

日本光電の露出計



Minox Exposure Meterアクセサリーシューに装着できる露出計。一口サイズの生 チョコぐらいの大きさである。小さい。

この露出計は、国内よりも海外のオークションなどでよく見る。程度のよいものが多く、付属のケースがよく出来ているのにも感心する。シャッター速 度の目盛りは 1, 2, 5, 10, 25, 100, 250, 500, 1000 となっている(いわゆる大陸系列)。LV値も読み取れる。単純だが、操作も読み取りも簡単であるが、堅牢で緻密感がある。こういう露出計があればこそ、や がて、カメラに露出計が内蔵されるのである。

かつての日本には、大小さまざまなカメラメーカー、露出計やカメラ用品を作るメーカーがあった。日本光電は露出計専門メーカーであったが、 1960年に日本精密 工業(現ニスカ)として露出計部門を分離。現在のニスカはキャノンの関連企業であり、本体の日本光電は、医療機器メーカーとして地歩を固め、心電計、脳波 計、各種検査器械、AEDなど を製造・販売している。

露出計がカメラに組み込まれていくのと相応するように、露出計メーカーは、カメラメーカーの関連会社となり、独自の製品は出なくなっていった。そ の一方で、他分野にその技術を生かして、転出していったメーカーもあった。ていねいなモノ作りが、カメラ以外の多くの分野で生かされて、日本の産 業を大きくしていった。


発売年
1960年代?   愛着度★★★
型式
クリップオン型 反射専用
受光素子 セレン素子 (電池不要)
測光範囲 不明
大きさ・重さ w32mm x h25mm x d35mm 34g
関連 web



とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ