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休八写真館アクセサリー室(小型露出計)

小林精器製作所のコピル露出計



Kopil Meter アクセサリーシューに装着できる小型露出計。メトラフォトや日本光電の露出計と比べる と やや大きくなるが、デザイン的にすぐれている。

操作はシンプル。外筒が廻るようになっており、指針にあわせて菱形の印を動かすことで適正な絞り値とシャッター速度を決めることができる。 eBay でアメリカの出品者から購入したが、革ケースと手製の電池アダプタが付い てきた。電池は使用済み CR13 の外殻を使ってSR44などを使えるようにしたものだ。

小林精器は今はすでにない会社であるが、作ったものが国外でも大事にされているのは嬉しい。また、国内では小林精器の記録はなかなか見つからない が、Camerapedia ではちゃんと記載があった。こういうこともやはり嬉しいものである。

小林精器製作所は、コピル・ブランドで、三脚やベローズを作っていた。露出計は2製品あって、これ以外のもうひとつは、M42マウントレンズを装 着して使う変わり種の露出計であった。

追記1: 小林精器製作所の創業者、小林知は、東京都豊島区東長崎で日本光学の外注 町 工 場を営んでいた。後にコパル(COPAL/現日本電産コパル)を創業したが、共同創業者の離反により、小林精器製作所とし て分離したという。戦 後は、KOPIL ブランドで、国内外カメラメー カーのカメラOEM生産を行っていたが、昭和40年頃に倒産。本社工場は水戸ニコンとなり、分工場は富士光機に買収された。コパルのコは小 林から、コピルはコパルを意識したものだったという。 (創業者の親 族の方からのご連絡で記事修正 2012/10/30 )

追記2:  栗林写真工業のペトリからもやはり筒型の小型露出計が出ているので、OEM として供給関係にあったのかもしれない。

発売年
1960年代?   愛着度★★★
型式
反射専用
受光素子 CdS素子 (電池 CR13 x 1)
測光など 測光は High と Low と切り替えられるがLの方が高感度。0点補正ネジあり。
シャッター速度は1/2000秒から30秒まで、絞りは1から45まで、フィルム感度はASA 6から3200まで。
大きさ・重さ w33mm x h37mm x d52mm 86g
関連 web
Camerapedia / Kobayashi-Seiki: http://camerapedia.wikia.com/wiki/Kobayashi_Seiki


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