© 2001-2024, Kyu-hachi TABATA | updated on 2006/10/01 |
そんなことがあったからだろう。A-1
を買ってあまり間がなかったが、T70を買ってしまった。A-1
は良くできていたが、スナップを撮るのにどうも不向きのカメラだった。高級すぎたのかもしれない。
金属的な作りの A-1 とは対照的で、T70
はプラスチック化を全面に押し出したデザインだった。操作もボタンだけでレバーもダイヤルもない。細かな情報は液晶で読みとる。標
準レンズはズームだ。オートワインダーも内蔵されていて、フィルムの巻き上げと巻き戻しは自動だ。いずれも今のカメラではありふれたものだけ
れど、この頃 のカメラではあり得ない形だった。
A-1
と違って、ファインダーに情報が現れないのは、ちょっと物足りなかったが、すぐに馴れた。シャッターは、これまでのものと違い電子機器のス
イッチ的な
味付けであったが、違和感はなかったし、むしろいい感触だった。ワインダーの便利さもよかったし、右上の液晶パネルも情報が整理されていてわ
かりやすかっ た。ボディもほどよく重くて、レンズとバランスがよかった。なによりも、A-1
とくらべて大きめのグリップが自分の手によくなじんた。それで、結構むずかしい状況でも手ぶれをすることがなかった。記憶する限り、手ぶれの
失敗はこ れまでなかったように思う。純正のストロボ 277T もいいストロボだった。ガイドナンバー 27
というのがこれほど明るいものかと感嘆した。
このカメラ以降、ズームレンズを常用するようになるのだが、その便利さと描写力が自分の想像以上だったので嬉しかった。35-70mm
ズームと共に、70-200mm ズームも持ち歩くようになった。この 70-200mm
ズームがフォーカスがあわせやすく、ズームの操作がしやすい、いいレンズで、大きさと重さも T70 とよくフィットした。
発売年 |
1984年4月 愛着度★★★★★ |
型
式 |
35mmフィルム/
フォーカルプ レーンシャッター/レンズ交換式/一眼レフカメ ラ |
レンズ | New FD マウント |
シャッター | 縦走行/電子式フォーカルプレーンシャッター、
1/1000〜2秒 |
シ ンク ロ接点 | X=1/90
(ホットシュー式) |
測
光 |
TTL
測光、EV1-19 |
測距 |
マニュアル、ファインダー内でスプリットイメージ合致式。 |
ファ
イ ンダー |
アイレベルのペンタプリ
ズム(正 立正像)。倍率0.85 視野率92%。 |
フィ
ル ム交換 |
1.フィルムの最後まで
来ると自 動で巻き上げられるが、途中で巻き上げる時は、底部のピンをロック解除しながら押す。 2.背面を開ける時は、左側面のボタンをロック解除しながら押す。 3.フィ ルムをパトローネ室に入れ、フィルムのリーダー部を引き出し、右手の赤いマークまで伸ばして、蓋をする。 4.巻き上げと巻き戻しは内蔵ワインダーで(0.7コマ/秒)。 5.フィルムカウンターも最初に戻る。カウントアップ式になっている。 |
その他 | 操作用の液晶画面あり。 |
大きさ・重さ | w151mm x h89mm x d48mm 580g (FD 35-75mm F1.4 装着で 780g) |
関連 web |
キャノン / T70 : https://global.canon/ja/c-museum/product/film112.html |
参考書籍 |
「マニュアルキャノンのすべて」 竢o版 2001 |
フィンランド北部の町、レヴィで見た冬の夕焼け New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
フィンランド北部の町、レヴィのゲレンデの夕景 New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
フィンランド・ヘルシンキの郊外で。春の小径。 New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
フィンランド・ヘルシンキの郊外で。春の花。 New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
スグリの仲間。フィンランド・オラヴィンリンナで。 New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
フィンランド・プンカハリュー。白夜の季節。 New FD 35-70mm F3.5-4.5 / RD |
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