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休八写真館工作室

宙玉レンズの作製 (2)



Soratama 宙玉(そらたま) 休八バージョン宙玉(そらたま)は、上原ゼンジさんの考案したトイレン ズ。球は大きい方が像が鮮明になるはずと考えて、1号機は直径 40mm のアクリル玉での工作

円 周魚眼的な画像が手軽に撮れる。ただ、これは "宙玉" 的ではないことに気づいた。やはり、球が中空に浮いているのが大事なのだ。

そこで、2号機の作製にとりかかる。今度はφ20mm のアクリル玉を使う。お値段もだいぶ安い。カメラは、1号機と同じく、Ricoh CX3CX6、アー ムも同じスライディングプレートを使う。

1号機と比べると材料費も実質500円程度とかなり安くできた。 試写してみるとなかなかよい。

ただ、ふたつ問題があった。

ひとつは、球体の上に太陽や蛍光灯などが写り込みやすいことである。ふたつめは画角によっては、画面に取り付けネジなどが入ってしまうことであ る。

デザイン的にすっきりしているのが自分としては優先するのだが、フードを作り、適宜使用するようにした。、

材料や工作は下記のとおり。

φ20mm 宙玉レンズ部
宙玉 そらたま 自作
<材料>

φ20mm アクリル球  \458
スチロールケース (小)  \180程度
 廃材の利用
80
mm x 55mm アクリル板 (2mm厚)  端材を使用  
w 1/4 ナット 


<工作>

1) アクリル板の加工
a) アクリル板を 80 x 55 にきって、その中央に歯科用エンジンか錐で穴をあける。
b) 穴をφ14mm程度までにリーマーで広げる。穴の周囲はヤスリでなめらかにし、かつテーパーを付ける。
2) 支柱部分の作製
a) スチロールケースの角を切り出して、支柱を作る。切った角はヤスリでなめらかにする。
b) ベース部分に穴をあけ、 w1/2 ナットをセメダイン・スーパーXで接着。
c) 底部にパッキン(ウレタン材など)を貼る。
3) アクリル板と支柱をクロロホルムで溶融接着。

4) アクリル板中央にアクリル球をペーパーボンドで装着して完成。

*ペーパーボンドは剥離が可能な接着剤。気をつけないと外れることがあるけ れど、余分についた接着剤をはがすことが簡単で、球の表面を汚さずにすむ。また、工作のやりなおしや球の取り替えなども容易であ る。そのため、球の接着にはペーパーボンドを使った。
*アクリル板にあける穴はアクリル球の直径よりもだいぶ小さい。ややテーパーをつけていて、球の1/3〜3/4ぐらいの位置には まるようにする。ペーパーボンドは多めに塗っても視野を邪魔することはない。
*2枚のアクリル板を直角に接着することは可能だが、強度に不安がある。スチロールケースの角から切り出した直角のアクリル材は 重宝だ。


アー ム部

スライディングプレート (エツミ E6081) \1,461

*最初に作った宙玉のアームを共用する。

フー ド部

黒い紙で作製。

レンズケース

20年ぐらい前の古いタッパーを使用。在りし日のコニカカラーの販促品。

使用方法

1) スライディングプレートに宙玉レンズ部とカメラを装着する。
2) カメラレンズの中央で、かつピントのあう位置に宙玉レンズが来るようにアームの長さや角度を調整する。
3) 宙玉レンズにピントを合わせて撮影する。

宙玉(そらたま)カワヅザクラ
 
隅田川河畔、中央大橋たもとのカワヅザクラ。
RIcoh CX6 で撮影。下に取り付け金具が写っている。



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