© 2001-2024, Kyu-hachi TABATA updated on  2010/12/19

休八写真館プロジェクタ室(スライド・プロジェクタ)

ELMO CS-jet



ELMO CS-jet スライド映写機 エルモ CS-II の先行機。

右下のノブを回すとロックが解除されて、前レンズ部と本体をつなぐブリッジ部分が本体に収納され、スタンド部の傾斜も水平になって、きわめて コンパクトに なる。この収納時の形の収まりの良さは特筆でき、アイデアとデザインの良さを感じる。

ただし、スイッチに問題があって、電源を切るとランプが消灯し、ファンも止まってしまう。ランプはボディ中央に密閉されているので熱がなかな か冷めない。 冷めないと収納できないし、ランプの寿命もその分短くなる。

そこで、後継機の CS-II では本体にスイッチがとりつけられ、ランプのみをオン・オフできるようになった。しかし、前レンズとスタンド部分の可動性が無くなり、収納時 に小さくなる というメリットが失われた。私自身は CS-II を長く愛用しているので、CS-jet を見るまでは、何ら不満がなかったのだが、CS-jet にスイッチだけをとりつけたようなデザインは難しかったのだろうか。

CS-jet も CS-II も、世界中に販売されたようで、いまでも e-Bay などで見かけることがある。懐かしいような誇らしいような気持ちになる。

追記1:CS-Jetは発売当初は 「小型軽量ロケット型スライド映写機JS」 となっていたが、海外では CS, もしくは CS-jet として販売。17万台売れた機種となった。1968年1月に後継機として CS-II と CV-II が発売された。この2機種は電源の対応が異なる機種。

追記2: CS-jet にはプラスチック製キャリングケースが付属し、コードやスライダーと一緒に収納できる。コードは本体とメガネ型コネクタで脱着できるが、 現在よく普及して いるメガネ型コネクタと若干形状が異なる。


発売年
1963年7月  愛着度★★★
型式
35mm スライド映写機 (デュ アル式スライド・フォルダ付き)
レンズ
85mm F2.8
交換ラ ンプ
KP-8  100V-150W (管高75/90mm、管径25mm、口金径15mm、フィラメント高さ35mm)
大きさ・重さ d290mm x h145mm x w88mm 1,344g (収納時 d210mm x h140mm)


とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ