updated on 2011/06/12

休八写真館＞特殊デジタル室（有線カメラ）

Watec WAT-902H2 ultimate

超高感度白黒カメラ。これでマクロズーム撮影装置を組んだ。

このカメラを選んだ理由は、0.0001 lux という感度のよさだ。CCDやCMOS などのセンサーは、感度が高ければ高いほど、暗いところでも撮影できる。つまりは、高感度フィルムを使うようなもので、高感度センサーのカメラであれば、暗いところでも早いシャッターが切れ、被写界深度も深くとれる。このカメラは安くて高性能でしかも小型。マイカ塗装もとてもいいと思う。

超高感度である代わりにモノクロ画像となる。痛し痒しと思いながらの購入であったが、実際の像を見ると、杞憂であった。モノクロ画像は色情報が無いために、かえって像を鮮明にするのかもしれない。像の輪郭や陰影が明瞭であるため、カラーの像よりも画像情報が多く感じるぐらいなのである。

白黒テレビやモノクロ映画で育った僕らの世代は、その瞬間、何か特別なスイッチがはいるのかもしれない。そういえば、ひょっこりひょうたん島やウルトラQの放送画像は白黒であったはずだが、僕らの頭の中では彩色されて見えていたように思う。

C マウントの規格はもともとシネマレンズ用に作られ、産業用カメラや監視カメラのユニヴァーサルマウントとして継続された。従って、モノクロ撮影用のマウントであったと言ってよい。モノクロの世界が今でもこうして有用であり、現役であるのは、意味があると思う。

追記１：　Watec は1987年創業。1996年に本社を川崎市から山形県鶴岡市に移す。カメラが撮像管方式であった時代からCCDカメラの製造・販売をしている。小型で高性能なカメラ作りで世界的に定評がある。WAT- 902は超高感度カメラのシリーズで、センサーサイズは、1/2型と 1/3型から選べる。天体観測カメラなどでも利用されている。

発売年	2006 年12月　　　愛着度☆☆☆
型式	1/2型モノクロCCD カメラ　 (EIA タイプ・BNC接続)
レンズ	C/CS マウント
解像度	38万画素　（768 x 494 pixel）水平解像度 570本以上
撮像サイズ	811 x 508 mm
画素サイズ	8.4 x 9.8 μm
S/N比	50 dB
フレームレート
最低照度	0.0001 lux F1.4
その他	自動アイリス
大きさ・重さ	w36mm x h40mm x d63mm 98g (ボディのみ)
参考 web	Watec：　http://www.watec.co.jp/japan/j_index.html Watec - Wat 902H2 のページ：　http://www.watec.co.jp/japan/bw/wat_902h2_h3_ultimate.html ユニエル電子：　http://www.uniel-denshi.co.jp

とびらへ

前へ　次へ

↑　トップへ