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休八写真館特殊デジタル室(有線カメラ)

KOCOM KCC-310N



Kocom KCC-310N 実体顕微鏡用に取り付けて顕微作業を録画できるカメラを探していた。 横尾器械の担当さんに薦められて購入し た。2002年頃のことである。

もともとは監視カメラであるけれどCマウントなので、顕微鏡のカメラ鏡筒に取り付けられると いう。 NTSC出力であるから、さほど解像度は高くないのだが、今見ても画像は鮮明だし、色再現も階調もよい。リフレッシュレートが高くて素早い動 きも録画でき るし、色調補正が的確で早いのも長所だと思う。安いのによく写るので驚いた。よくこういうカメ ラを見つけてきてくれたと思う。

出力はBNC端子とS-VHS端子のふたつ。モニターする時は普通のTVにつなぐ。録画をする時は、少しややこしい。SONY のメディアコンバーター DVMC-DA1 にまずつなぎ、次に DVケーブルで SONY のデジタル・ビデオカメラ DCR-PC110 に接続し、その外部入力録画機能を使って録画した。録画データを PC で編集する時は、カノープスのDVボードを使ってコンピュータに取り込み、MPGやAVIに替えてから編集作業を行った。

録画も編集も少々面倒くさいし、最近のカメラと比べると解像度の点で見劣りがする。それで、だんだんと使わなくなっていたのだが、2011年 になってまた 出番が増えた。理由は3つある。

ひとつめに、NTSC出力をUSB接続でPCに接続できる Trinity IUVC-20C ビデオキャプチャーのおかげである。これはUSBメモリのようなデザインの小型コンバータで、これを使うと、接続のNTSCカメ ラがUSBカメラ として認 識されるようになる。2つめは、USBカメラの制御ができるコスモソフトの CCI-Pro の登場だ。フリーソフト時代から使っていたのだが、高機能でありながら操作性に優れ、バージョンアップや対応も早 い。結局、3ライセンス購入して使用している。3つめは、小型 で高性能なノートPCが安くで入手できるようになったことだ。顕微鏡の傍らに置いてもじゃまにならないのは本当に便利だ。

追記1: 型番の最後がNだとNTSC方式、PだとPAL方式。 PAL方式では画素数が多くなり、47万画素となる。

追記2: Cマウントカメラの特性やCCDサイズの違いによる画角の 変化、アイリスの調整、リフレッシュレートの違いなど、工業用カメラには固有の面白さがある。また、CBC コンプター、タムロン、コーワ、フジノン、アベニールなど多くのメーカーが工業用レンズを生産しており、これらもなかなか面白い。

発売年
2002年   愛着度☆☆☆
型 式
1/3型 カラーCCD カメラ (BNC接続、S-VHS接続)
レンズ C/CSマウント、標準レンズとしてKCL-008 (1/3"CCD 対応、8mm F2) が付属
解像度
41万 画素 (有効 768 x 492 pixel)  水平解像度 450本
S/N比
48dB
フ レー ムレート
(H) 15.734KHz (V) 59.94Hz
最低照度
2Lux (F1.2 レンズ)
そ の他
自動アイリス、ローリン グシャッ ター
大きさ・重さ w66mm x h54mm x d71mm 223g (KCL-008 付属で 256g)
参考 web
KOCOM / CCTV のページ: http://www.kocom.com/english/home/Match.php?code1=101&code2=101
ListCam / KCC-310NDのページ : http://www.clavis.ne.jp/~listcam/system/system3.html
ユニエル電子: http://www.uniel-denshi.co.jp 


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