© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2014/04/18

「展覧会の絵」 器楽曲(金管)
"Pictures at an exhibition" instrumental (brass)

ト ランペット合奏 トロンボー ン合奏
金 管ソロ&ピアノ 金管五重奏
金管五重奏+Org 金管五重奏+Org+Per 金管N重奏+Per
The
                Trumpet Concert "Keybord Trumpetters" / 展覧会の絵
                / Pictures at an exhibition
Art in Trombones / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition
Christian Lindberg &
                Roland Pontinen / 展覧会の絵 / Pictures at an an exhibition M. Dee
                Stewart & Marta Erdei (pf) / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an an
                exhibition
白水大介&久保千尋 (Daisuke Shirozu & Chihiro Kubo
                (pf.)) / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Atlantic Brass Quintet / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition Fine
                Arts Brass Ensemble / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Heavy Metal Brass Quintet /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Russian Brass - St.Petersburg P. Brass Quintet- /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
True North Brass with Eric
                      Robertson / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Ludwigsburg Brass Q. w/
                Christian Schmitt (Org) & Michael Gärtner (Per) /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Millenia Consort / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition 国分 誠 w/ 東京佼成 ウィンドオーケストラ /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Burning River Brass / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
The Trumpet Concert
"Keybord Trumpetters"
Art in Trombones
Christian Lindberg
& Roland Pontinen
M. Dee Stewart
& Marta Erdei (pf)
白水大介&久保千尋
(Daisuke Shirozu
& Chihiro Kubo (pf.))
Atlantic Brass Quintet Fine Arts Brass Ensemble Heavy Metal Brass Quintet Russian Brass
- St.Petersburg P. Brass Quintet-
True North Brass
with Eric Robertson
Ludwigsburg Brass Q.
w/ Christian Schmitt (Org)
  & Michael Gärtner (Per)
Millenia Consort 国分 誠
w/ 東京佼成
ウィンドオーケストラ
Burning River Brass
arr. 水口透 arr. 大川真紀夫
arr. Christian Lindberg
arr. M. Dee Stewart
arr. Dmitri Shirozuvich
arr. Joseph Foley arr. Stephan Roberts arr. Steven Gamble arr. A. Oskolkov arr. J. Scott Irvine arr. LBQ arr. Scott Sutherland arr. 平石博一 arr. Michael Allen
佼成 KOCD-2510 Privates AIT00801
BIS CD-988 IU music 05001
Wako Records WKCD-0028
Music Masters 01612-67142-2 Nimbus Records NI 5645 KUAT Cryston OVCC-00002 Private TNB 005 Perc.Pro Private 6-6644956712-4 Toshiba TOCZ-9260 Dorian xCD-90293
1998/5/1-2 Iruma 1999/3/11,12,17
Sweden 1998/9
Indiana 2005
滋賀県高島市 2009/7/22-24
Boston 1992/11/27-28 1996/9/18-20, 1998/5/14-15 Arizona -2015, Kyu/spring St.Petersburg 2004/5/3-6 ca .2011 2003以降 2006 ? 東京 1992/1/29-30 New York -2015, Kyu/6
トランペット・コンサート(TTC)は9人のトランペット 奏者 によるグ ループ。このCDは結成10周年の記念にもなるという。演奏は3つのプロムナードと古城、雛の踊り、ビドロ、テュイルリ、サミュ エルの5曲。CD全体とし ては非常に面白いし、トランペットの演奏でここまでできるのかという驚きが続くが、「展覧会の絵」だけをとりあげるならば、正 直、物足りない。トランペッ トのイメージの少ない曲を選んだというが、まさにそのためかインパクトが足りない。サミュエルで曲が終わってしまうのは、いかに も中途半端。バーバ・ヤー ガやキエフの壮大なサウンドが聞きたい。 トロンボーンの音は魅力的だ。誰かが天界の音楽と賛辞して いた のを思い 出した。もともとパイプオルガンの代理楽器としても発展してきたというのも頷ける。このCDでは、リモージュとテュイルリを除く 全曲が演奏されている。併 録の楽曲もすばらしくおすすめできる。

アート・イン・トロンボーンズは武蔵野音大 の卒 業生によって1996 年に結成された。さま ざまなジャンルの音楽にとりくんでいる。
スウェーデン出身のリンドベリ(トロンボーン)とポンチネン(ピアノ)のデュオ。邦題は「ト ロン ボーンの 犯罪」。出だしのプロムナードはくぐもった音のトロンボーン とピアノのユニゾンなのが面白い。基本的に、ピアノ曲をベースにトロンボーンがメロディーを謳い、時にベース音を響かせる。しか し、スローテンポの曲はい いものの、テンポの速い曲では苦しそうである。また音域が限られているた め、キエフなどでも迫力が欠けるのは残念。キエフの後半に出てくるようなゆるやかな上昇や下降のメロディラインをもっと出すべき だったのではとも思う。
ややシンプルにアレンジしたピアノに併せて、ステュワート がさ まざまな 金 管(バス・トランペット、テナー・テューバ、アルト/テナー/バス・トロンボーン)を持ち替えてメロディを奏でる。といっても、 全てを金管で演奏しようと はせず、テュイルリ、雛の踊り、リモージュなどテンポが早い曲などはピアノ独奏にしてしまっているのが却って好印象。第5プロム ナードの編曲は見事だ。

ステュワートはインディアナ大学音楽学部の トロ ンポーンと ユーフォニウ ムの教授。同時収録が無くて、少し物足りないと思っていたら、実はエキストラCDになっていた。PC上で読み込むとHP形式 のメニューがあり、ステュワー ト自身が録音や編集などを解説するムービーを見ることができる。このCDは学生ともに作成したもので教材的な側面が面白い。
白水(トランペット)と久保(ピアノ)のデュオ。7本のトランペットを使い分けているが、無 理な 持ち替え はせずにピアノにもかなりの部分を演奏してもらっているのが好印象。トランペットが澄んだ音で高らかに歌う。なかなかいい。

白水大介(長崎 1976-)は、長崎大学教育学部卒業後、関西フィルに入団。編曲者としてのクレジット、ドミトリー・シロウズビッチは 明らかに本人の変名。照れもあるの だろうが、ウィットにも富んでいて人柄を感じさせる。
1985年に設立されたボストンをベースに活動しているグループ。丁寧 でややゆっくりめの演奏で進む。5人同時に演奏する部分が少ないようで、音量 や迫力がもう少し欲 しい気もする。


 / 展覧会の絵 / Pictures
                at an an exhibition

Summit Records DCD 417
全体に歯切れがよくいきいきとした演奏。5 人がパワフルにメロディを奏でつつ、交錯する様はなかなか聴き応えがある。また音域の関係だろうが、意表をつく編曲などもあり、 面白い。 トランペット2,ホルン、トロンボーン、バス・トロンボーンの5人。アンサンブルはよいと思 うの だが、ア レンジが物足りない。ユニゾンが多すぎるのと、和音で構成されるべき旋律がなぜか単音になっていることが多く、音がか細く、まば らに聞こえる処が多い。何 だか力の入らない演奏だ。併録のホルン曲はなかなか良くて、楽しめる。 見事な音の広がり。古城などでは聞き慣れたサックスのメロ ディを見事に金管だけで演奏してしまう。ロシアの金管演奏は割れ響くような演奏を期待していたのだが、ビドロあたりから、その真 価が発揮され、思わず「に んまり」。リモージュではテューバとホルンのタンギング演奏(というのだろうか?)がすばらしい効果。おすすめできる。

このCDはムソルグスキーの秀曲がそろって い る。特に「モス クワ川の夜明け」の収録は嬉しい。
オルガンとブラス・クインテットの組み合わ せ。お互いに出過ぎず、いいところを出し合う感じ で実にバランスがよい。音色が近くてうまく融合している。アレンジも素晴らしく、オルガンの高い音とテューバ、オルガンの低 い音とトランペットなどの組み合わせがよく使われいて、うまいと思う。ビドロやリモージュは私のお気に入り。死者の言葉 でとキエフもすばらしかった。おすすめできる。

トゥルー・ノース・ブラスはカナダのオンタリオで1977 年か ら活動しているグループ。このCDでは、メンバー5人の他に7名がクレジットされている。オルガン奏者は
Eric Robertson。
面白い編成。ブラス5重奏にオルガンとパーカッションが入るという異色 の組み合わせ。あくまでもメインはブラスだが、時にオルガンやパーカッションが上手に入る。サミュエルなどでは、タムタムとオル ガンうまく入って、実に面 白い構成になっていた。キエフでのパーカッションの使い方も面白く、他のジャンルでの演奏でも参考になるのではないか。おすすめ できる。 ブラス五重奏+オルガン+パーカッションという構成。展覧会の絵は抄録になっており、プロム ナー ド、サ ミュエル、リモージュ、カタコンブ、死者の言葉で、バーバ・ヤーガ、キエフの7曲。やや、迫力不足も感じるが、面白い編曲もあっ て楽しめた。併録のアメー ジング・グレイスの編曲も面白かった。 「金管八重奏と3打楽器奏者のための」という副題がついている。前半、 個々の音の調和が今ひとつだが、古城のあたりから、うまく噛み 合う。また、ビドロなども少人数構成とは思えない迫力がある。ビドロのあとのプロムナード、リモージュの市場、キエフの大門など は、編曲も演奏もうまい。 トランペット4本、ホルン2本、トロンボーン4本、チューバ1本に打楽 器が入る12人構成。編曲はラヴェ ル編を下敷きにしており、第5プロムナードも省略されている。しかし、ビドロや雛の踊りに新しさがある。演奏は秀逸でCDとして の選曲のセンスもよく楽し める。おすすめできる。
(time 14'44) (time 17'05) (time 32'53)
(time 33'33) (time 35'15) (time 37'15) (time 33'30) (time 33'38) (time 31'58) (time 39'56) (time 36'36) (time 37'15) (time 33'05) (time 33'50)
併録:トッカータとフー ガ、イタ リア協奏曲(いずれもバッハ)、調子の良い鍛冶屋の変奏曲 (ヘン デル)、ハ ンガリー狂詩曲(リスト)な ど 併録:ファンファーレ II(大 川)、ブーレ、ポロネーズ、パスピエ、アリア、バディネリ(いずれもバッハ)、コッペリアから3曲、リベルタンゴ(ピアソ ラ)など 併録:ロス・バンディドス(リンドベリ)、ソナタ・ト短調 (JSバッハ)、幻想(シューマン)、火の鳥から3曲(ストラビンスキー)
併録:なし 併録:3つの小品(酒井格)、3つの幻想的舞曲(ショスタ コービ チ)、ソナチネ(フランセ)、北の国から(さだまさし)、3本のトランペットと2本のフリューゲルホルンのための組曲(シル ヴァ) 併録:ハンガリー狂詩曲(リス ト)、組曲カルメン(ビゼー) 併録:ルスランとリュドミラ(グリンカ)、ブラスの ための六重奏(ボーメ)、ゴパーク (ムソルグスキー)、5重奏(アラビエフ) 併録:5つのホルンのための砂漠の組曲 (J.M.Sellers) 併録:はげ山の一夜、モスクワ川 の夜明け(いずれもムソルグスキー) 併録:なし 併録:ペール・ギュント(グリー グ) 併録:アメージング・グレイス、組曲(Craig Phillips)など多数。 併録:ゴリウォーグのケーク ウォーク(ドビュッシー/藤沢守)、イタリア協奏曲(J.S.バッ ハ/藤沢守)、黒人霊歌「誰も知らない私の悩み」による8つの変奏曲(磯崎敦博)、ほか 併録:スキタイ組曲より「邪教の神とパガンの怪物の 舞踊」(プロコフィエフ)、小さな ロシアのサーカス(ディロレンゾ)、3つのオレンジへの恋い(プロコフィエフ)、協奏曲イ短調(ショスタコービチ)

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