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「展覧会の絵」 ロック(その他)
"Pictures at an exhibition" rock(others)

ELPirates / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Slav de Hren / 展覧会の絵 / Pictures
                  at an exhibition
Tsargrad / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Tony
                Carnevale / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Tony Carnevale / 展覧会の絵 / Pictures
                  at an exhibition
Zoffy / 展覧会の絵 / Pictures at an
                  exhibition
ELPirates
"ELPirates at an exhibition"
Slav de Hren
"Pictures at an exhibition"
Tsargrad
"Pictures at an exhibition"
Tony Carnevale
"Live, Rock Symphonic Concert"
Tony Carnevale
"III Movimento"
Zoffy
"Pictures at an exhibition"
arr. ELP/Pirates
arr. Slav de Hren
arr. Targrad arr. Tony Carnevale original trans. original trans.
Indies [MP3]
ePay.bg Rocks 79 73667
Moroz Record MR 94032 CD
Artonica 96 ARTCD 2/03
Artonica 96 RITVF 1/99
Nebura M78 M78CD-01
2008
2008
1994 Roma 1996 Roma 1999/10/20
2010 ?
ELP のトリビュート・バンドによるアルバム。コピーバンドと侮るなかれ。オリジナル性も高く、それでいて ELP の持つテイストを損ねていない。特にシンセとヴォーカルがいい。ELP好きならば聞き逃せないし、そうでない人にも聞きやすい。 楽しめる。おすすめでき る。

ELPirates はハンガリーのELPトリビュート・バンド。だいぶ以前から公式HP でアルバム予告があったが、英語版ページでは更新がとまっていて、リリースを知ったのはつい最近(2010/3)。メン バーは4人いたが、このアルバムで は、3人。Georgõ Szabo (kb, vo)、Péter Gosziola (ba, gu)、Tamás Nadhazi (dr)。ライブ映像はYouTube でも動画を見ることができる。公式HPはこ ちらハ ンガリー語版ページのダ ウンロードページはこ ちら
パンク・ジャズと標榜しているが、ロックテイストがかなり 強 い。音のバ ランスのよさ、ヴォーカルの質、編曲の面白さ、芸術性、演奏レベル、センスいずれの点でもレベルが高い。そして、「展覧会の絵」 のすべてを省略せずにとり こんで演奏しており、あらゆる点で満足させてくれる。ハードロックのような曲もあるかと思うと、ウクレレがはいったり、ポップス になったり、キエフではポ リュシュカ・ポーレのメロディが織り込まれていたりして、遊び心もある。おすすめできる。

ブルガリアのバンド。ギター/MIDI ギターを演奏する George Marinov とドラム/MIDI ドラムの Svetoslav Bitrakov の二人で結成され、アルバムTavata で2006年にデビュー。その後、ベースの Svilen Ivanov とヴォーカルの Petya Dankova を加えた4人となって、2枚目のアルバム「展覧会の絵」をリリースした。
展覧会の絵が作曲されて120年経つのを記念して作られたという。ジャ ケットも内装も凝っていて、装丁はかなりいい。しかし・・・・・・。全体に軽快な曲になっているのだが、心地よさとはほど遠い妙 な 音楽。人々の会話などをサンプリングして用いているなど意欲的なアレンジもあるが、いまひとつである。しかも、ロックでも、ジャ ズでも、ポップスでもな い。一体、何なのだろう、この演奏は。

ツァーリグラードはロシアのロックグループ (?)で3人組な のだ が、3人ともシンセサイザー奏者のようだ。グループ名のツァーリグラードとはロシア語で「皇帝の街」という意味で、コンスタ ンチノーブル(現イスタンブー ル)の別名らしい。
キーボード奏者であるが、エレキ・ギター、ベース、ドラ ム、 ヴァイオリ ン、チェロなどを従え、シンフォニック・コンサートというのにふさわしい壮大なライブ。その1曲目 Quadri  (イタリア語で"絵")が「展覧会の絵」だ。最初は5つのプロムナードをピアノ版、オケ版、ロック版ととりまぜて進むのだが、こ れだけででも結構聴き応え がある。そして、バーバ・ヤーガ、キエフと続き、ああ、終わっちゃった(聴衆も拍手を入れている)と思うなかれ、最後に古城を チェロ、サック ス、キーボードで演奏。静かな余韻を残して終わる。このセンスの良さ、かっこよさはたまらない。演奏レベルも高く、おすすめでき る。

トニー・カルナヴァーレはイタリアのプログ レ・ ロック・グ ループのひとつRDM(ロベッショ・デッラ・メダリア) のキーボード。
英語タイトルは 3rd movementとなっている。舞踊劇の音楽だったようで、ジャケット絵は群舞するダンサー のシルエットだ。「展覧会の絵」をベースにする Quadri は、3曲目として組み込まれている。組曲の構成は、1996年のライブ盤とほぼ同じだが、途中に「はげ山の一夜」のフレーズも挟 まれているのが面白い(下 表参照)。ライブ版と比べるとドラムやエレキギターが控えめだ が、全体に完成度は高いように感じた。これもおすすめできる。

過去のアルバムCD2枚がバンドルされた3 枚組 となってい て、その分、割高。展覧会の絵だけが目的なら、左のライブ盤をおすすめする。(注:下表の時間は経過時間を示す。)

Live
III

0'00
0'00
プ ロムナード・メドレー
3'00
2'35
バー バ・ヤーガ前半
-
5'20
は げ山の一夜のモチーフ
6:10
6'10
バー バ・ヤーガ後半
7:40
7'33
キ エフの大門(終盤のみ)
8'04
7'59
古城
ELPの「展覧会の絵」とそっくりなジャケットは、まさに大胆不敵だ。そして、中身もELP の 「展覧会の絵」のパロディそのものだ。楽器は、ブズーキやホイッスル、ハーディ・ガーディ、ギター、ヴァイオリン、タンブ ラ、シタール、スライド・ギター、シンセサイザー、肉声。ふざけているようにも聞こえるが、ものすごくまじめにやっているよ うに も聞こえる。シンセでやれ ば いいところを肉声でやっていたりする。よくこんなところまでと思えるほど細かい処までいじっている。心地よい音楽ではないし、 ELP好き には腹の立つ音楽かもしれない。何でもありの音楽だし、よくやるよという音楽だ。最後にナット・ロッカーが付くところも徹底して いると思う。

ゾフィは津山篤(つやまあつし)と河端一(かわばたまこと)の デュ オ・ユニッ ト。インド系の民族楽器とシンセとヴォイスでさまざまなロックの名曲を彼ら流にアレンジして演奏する。本来、ゾフィはウ ルトラマン・ファミリーの長兄の名 前だが、それをユニット名にしただけでなく、ウルトラの星(光の国)があるM78星雲をレーベル名にするなど徹底してい る。
(time 31'24) (time 57'00) (time 32'01) (time 12'11) (time 13'31) (time 33'23)
併録:なし 併録:なし 併録:なし 併録:オリジナル曲を多 数。 併録:オリジナル曲を多 数。 併録:ナット・ロッカー

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