© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2014/01/05

「展覧会の絵」  ラヴェル版  (指揮者T)
"Pictures at an exhibition" Ravel's version (T)

 / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition  / 展覧会の絵 / Pictures at
                an exhibition new entry
Yan Pascal Tortelier w/ BBC Phil
 / 展覧会の絵
                / Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Toscanini Pictures at an exhibition
 / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition Arturo Toscanini - NBC Symphony Orchestra
new entry
Marcus Thutakawa w/
                  Garfield O.
Yuri Temirkanov
w/ USSR S.O.
Yuri Temirkanov
w/ Royal P. O.
Yan Pascal Tortelier
w/ BBC Phil.
Arturo Toscanini
w/ NBC S.O.
Arturo Toscanini
w/ NBC S.O.
Arturo Toscanini
w/ O.F.della Scala
Arturo Toscanini
w/ NBC S.O.
Arturo Toscanini
w/ NBC S.O.
Grand Slam GS-2053

演奏は左と同じだが、平林直哉氏によるオープンリー ル・テープ (RCA CC-16)からの復刻。併録はブラームスの交響曲1番。いずれも音の鮮明さが際だってい るし、どちらも名演であることがあらため てよくわかる。トスカニーニ好きならば 必聴だし、必携だろう。いまや、オープンリールそのものも希少だが、それを聴くことのできる機会も(機械も!) ほとんどなくなってしまった。こういう企画 はありがたい。



RCA/BMG RCCD-1009

左と同音源。併録は、魔法使いの弟子(デュカ ス)、ティル・オイレン シュピーゲルの愉快ないたずら(R.シュ トラウス)。
Nodar Tsatisbvili
w/ Georgian SIMI festival O. 
Marcus Tsutakawa
w/ Garfield O.
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
Yedan YCC-00003
BMG BVCC-24078〜79 BBC MM21
Iron Needel IN 1389 Music & Arts CD-1115
日本クラウン  CRCB- 10016 Virtuoso 2697012 RCA/BMG BVCC-38035 Prism/ナガ オカ PLD 1206 Private
1980/7/27
London 1989/9/19, 22, 25
Manchester 1993/12/13
1938/1/29
(1948/2 /14以前) Mirano Scala 1948/9/16 Carnegie Hall 1953/1/24 Carnegie Hall 1953/1/26 ? Seatle 1998/4/30
最初にトランペットが音をはずし、このあとも管が音をはず すところが何 カ所かある。また、合奏の時に変な音のまま吹いている管もいるようだ。しかし、全体によく音が出ているし、その音が艶やかで 伸びがあってそうしたことを忘 れさせてくれる。バーバ・ヤーガやキエフではティンパニやパーカッションが炸裂し、ロシア・オケらしい展開。

Yedan は韓国のレーベルだろうか。ライナーはハングルだった。


出だしのプロムナードが秀逸。絶妙のテンポとバランスで進む。

テミルカーノフ(1938-)は、ロシアのコーカサス出身。 1978年にロイヤ ル・フィルを指揮して以来、同フィルと関係が続き、1992年から首席指揮者、1998年から名誉指揮者となる。
華やかで細かなところも行き届いていて、まさにフランス風の演奏になっている。

トルトゥリエ(1947-)はフランスの指揮者・ヴァイオリニ スト。 1992-2004年、マンチェスターを本拠にするBBCフィルの首席指揮者をつとめる。
さすがに録音が古いためか、音が不鮮明で音うつりのような 妙な雑音も交 じる。しかし、演奏の質は高い。ドラマティックな構成やテンポはトスカニーニならではのもので、しかも、トスカニーニの録音 としては最も早い時期(といっ ても71歳だが)のものだけあって、みずみずしさを感じる。トスカニーニのすごさを再認識できる一枚。
1948/2/14 とあるのは放送日で、最近見つかったライブの音源。トスカニーニ+NBCの録音としては1953年のものがあるが、むしろ、 スカラ座を振っての演奏(右) とよく似て早めのテンポ。キエフの出だしでのティンパニの連打は面白い。

1936年にニューヨーク・フィルを辞任したトスカニーニ (1867- 1957)をアメリカに呼び戻すためにNBC放送によって 1937年に作られたのがNBC交響楽団である。当時、ヨーロッパから戦争を逃れて移住してきた名手たちも多く、ト スカニーニの厳しい指導と相まって、世 界最高峰のオーケストラとなった。この NBC響は、1954年のトスカニーニ引退後に解散した。
戦後、トスカニーニが亡命からイタリア・ミラノのスカラ 座に戻ってきて振るメモリアル・イッシュー。このCDはたぶんSPから録音し直したものだ。弦がうまい。なぜか、その音が 「トムとジェリー」で使われてい たオケの音のように感じた。不思議だ。

トスカニーニ(1867-1957)は、イタリアのパルマ出身 で、ミラノ・スカ ラ座や、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラ、 ニューヨーク・フィルなどを指揮。1937-1954年、NBC交響楽団を率いて名演、名盤を残した。カラヤン、 ショルティ、アバド、ムーティなどに多く の影響をあたえている。
右に掲げる盤の二日前の録音。固い音、折り目のきっちりつ いた演奏。ビ ドロの旋律はテューバのはずだが、トランペットかと思うような軽やかな音。
ラヴェル版をもとにピアノ版の要素も少しとりいれたトスカニーニ版ともい うべき仕上り。管楽器が清明で、打楽器がこぎみよい。トスカニーニの「展覧会の絵」では、これが一番よく知られている。妙な 癖のない、すっきりとした仕上 がりでいて、 強い個性を感じる。

ロシア的な味付けの演奏。管・弦ともに 単調な演奏で力不足。ただし、ティンパニだけは、音の強弱やテンポの切り替えなどがうまく、全体の低調を救っている。録音が いまひとつなのも残念。ジャ ケットのデザインはそのままCD面にも印刷されており、ピクチャ・レーベルになっていた。

プリズムというレーベルは、イスラエルのものらしいが詳細不 明。ナガオカが輸入 販売している。
打楽器が荒っぽい。炸裂演奏が 実に聴きづらい。なぜここまで早く粗雑に打楽器をたたかせるのだろうか。しかも、そういうところに限ってリズムが不安定で乱 れてしまう。管弦にはさほど問題ないので、やや残念に思った。
(time 33'08) (time 34'53)
(time 31'35) (time 34'23) (time 29'29) (time 29'36) (time 31'13) (time 31'48) (time 34'14) (time 32'21)
併録:展覧会の絵原曲 併録:シェラザード、ロシアの復活祭(いずれもリムス キー=コルサ コフ)、イタリア奇想曲(チャイコフスキー)、モスクワ河の夜明け(ムソルグスキー)、春の祭典(ストラビンスキー)
併録:金鶏(リムスキー=コルサコフ) 併録:アリアーヌと青ひ げ(デュ カス) 併録:古典交響曲(プロ コフィエ フ)、交響曲1番(チャイコフスキー)、第1スペイン交響曲(グリンカ)、マンフレッド交響曲(チャイコフスキー) 併録:歌劇「オテロ」(ヴェルディ)、ロメオとジュリエット(チャイコフスキー) 併録:新世界より(ドボ ルザー ク) 併録:交響曲第6番(チャイコフスキー) 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ編曲)、モルダウ(スメタ ナ)、牧 神の午後への変奏曲(ドビュッシー) 併録:火星 (ホルスト)、エリブリス(オヴァネス)、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲1番(サン・サーンス)

とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ