updated on 2010/10/27

休八写真館＞アクセサリー室（入・反射光露出計）

セコニック 21 (L-21)

プラスチック部がやや華奢な印象だが、デザインが秀逸。真四角なボディは例を見ないもので、バウハウス風の設計美や、日本的な工芸美を感じる。

直読式なので、読み取りは実に簡単。セレンの受光窓には専用の白色板が付いていて、装着すると入射光式、はずすと反射光式として使用できる。メーター部分が表にも裏にもゼブラ模様に露出値が示されており、どちらからでも数値を読むことができる。

露出は High / Low の切り替えができるが、この切り替えが面白い。普通は何らかの切り替えスイッチがあったり、露出窓を切り替えたりするのだが、この21 ではそれが無い。単に露出合わせのダイヤルを回すと自動で切り替わるようになっているのだ。ダイヤルには、赤い指針 (High) と白い指針（Low）が4mmほど飛び出ているのだが、それらはどちらか片方だけが出るようになっている。ダイヤルを左にまわすと白い指針、右にまわすと赤い指針が顔を出す。こうして文章にしてしまうとわかりにくいかもしれないが、使ってみるとなかなか便利だ。デザインだけでなく、機能や操作も十分に考えられたモデルであるのがわかる。

刻印されているモデル名は Sekonic 21 であるが、現在のセコニックのHPでは、L-21 という名前で掲載されている。また、改良機 21b もあり、下記のような違いがある。

1. 露出合わせのダイヤルにポラロイドナンバーの目盛りが追加されている。
2. HIgh /Low の段差がやや拡がっていて、21では、1.4 / 8 と5段であったものが、1.4 / 11 と6段になっている。

海外でも売れたようで、しばしば程度の良い中古が現れる。しかも、結構な値段が付いている。納得の値段だと思う。

発売年	1955年ごろ？　　　愛着度★★★
型式	入射光・反射光兼用
受光素子	セレン素子　（電池不要）
測光範囲	EV 4-17
入射式	白色板を付けて測光
反射式	白色板を外して測光
目盛り	ISO 6～6400、絞り 1～32、シャッタースピード 60秒～1/1000、EV 2～18、シネ目盛り 8～64、0点調整付き
大きさ・重さ	w54mm x h77mm x d30mm 138g
関連 web	セコニック / L-21 マニュアルPDF：　http://www.sekonic.co.jp/pdf/L-21.pdf Anssi's Collection：　http://lightmetermuseum.com/Light%20meters/

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