© 2001-2024, Kyu-hachi TABATA updated on  2010/12/12

休八写真館アクセサリー室(入・反射露出計)

Norwood Super Director



Norwood Super Director Norwood の入射・反射兼用露出計のひとつ。直読式に特化したメーター。

もともとは、Director という機種から、Director S と Super Director の2機種に分かれた。Director S は Sekonic が、Super Director は Walz が製造していたという。これらは、現在のセコニックの人気機種、スタデラ (Studio Deluxe) の源流といえる機種である。私 のスーパーディレクターはEV値表示が無い型なので、初 期型もしくは簡易型なのかもしれない。

指針はいつでも動いていて、あたかも生きているようだ。測光部を光球にすると入射式、光角度板にすると反射式として使用できる。私の入手した スー パーディ レクターは、光球が黄ばんでいたけ れど、他の露出計と比較すると、測定値にさほどの差はない。

直読するには、ヘリオ・バルブを使いこなさねばならない。このバルブは、スタデラの直読スライドと 同じようなもので、受光部に差し込んで使用する。ただし、ノブを動かすと透過スリット幅が変化するようになっており、1枚で何とおりかのシャッ タースピー ドを指定できる点で、何枚もの直読スライドが必要になるスタデラよりも便利だと思う。文字盤上には AA, A から S までバルブのスリット・マーカー値があるが、実際に装着されていたヘリオ・バルブには C から K までのスリット・マーカーしか書かれていない。ヘリオ・バルブはオプションで何種類か用意されていたのかもしれない。

手順であるが、まず、文字盤の赤矢印を自分の使いたいシャッタースピードに合わせる。Valve 窓にマーカー値(C, ....., K)が出るので、ヘリオ・バルブのノブを動かしてマーカーを合わせる。そして測光作業を行う。メーターの示す値が、シャッター速度に釣り合ったF 値(絞 り)である。ヘリオ・バルブを抜いて測光する時は目盛を S にするらしい。

付属の革製ケースは、よく出来ていて、スタデラのケースと同様、パーツ類の収納ができるし、シネカメラ用の露出早見表が内側に納められてい る。 本体も軽 くてコンパクト。スタデラのほぼ半分の重さである。同じ形状でスタデラと同じ機能を詰め込むこともできそうだ。

発売年
1958年   愛着度★★
型式
入射・反射兼用
受光素子 セレン素子 (電池不要)
測光範囲 EV4-17
入 射式 光球または平板(補助 光)を付け て測光
反射式 光角度板を付けて測光(測光角 度)

ISO 3〜20000、絞り 1〜45、シャッタースピード 1秒〜1/1000、EV 4〜17
大きさ・重さ w92mm x h50mm x d30mm 130g 
関連 web
Doggo's HP / Norwood Super Director: http://homepage3.nifty.com/doggo/WALZ/NWSD/NWSD_1.htm
John's HP / Norwood Super Director:  http://www.johndesq.com/pinhole/superdir.htm


とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ