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休八写真館特殊デジタル室(赤外線カメラ)

Yashica EZ digital F537IR



Yashica EZ
        F537IR赤外線撮影のできるカメラ。

ヤシカ EZ digital F928 の Cマウント化では、最初、植物の 葉が 茶色に写 る現象に悩まされた。これは、CMOS が赤外線も受光できるためで、赤外線 (IR) カットフィルターを着けることで解決した。つまり、通常、CMOS のデジタルカメラには IR カットフィルターが組み込まれており、機能を可視光に限って使っていることを意味している。

こういうCMOSの特性やフィルターの利用をうまく逆手にとったのがこのカメラだと思う。しかも、赤外ランプを付けて、夜間の近接撮影ができ るよ うになっ ている。暗いところではスローシャッターになるため、手ぶれしやすくなるが、シンプル・小型・軽量で手軽に赤外線撮影が楽しめるのはいいと思う。

赤外線撮影をするには、上部のスイッチを IR モードにする。IRカットフィルターが外れ、赤外線ランプが点灯し、モノクロモードになる。暗闇での撮影は、周辺光量が落ちるものの実用レベル。 これなら 動物や 昆虫の撮影もできそうだし、モニタで観察するだけでもよいと思う。これで静止画と動画が撮れるのだから、インテンシファイア(光増幅管)を使った 暗 視 カメラと比べると段違いのコストパフォーマンスだ。

最近のヤシカのカメラは魅力がある。安いカメラではあるけれど、操作性、デザイン、カラーバリエーションのいずれにも手抜きがない。そして、 いい 意味での 遊びがある。 満足できるカメラだと思う。

追記1: ヤ シカのカメラはエクゼモードの製造・販売。エ クゼモード は、このほか自社ブランド、アグファ・ブランドでも販売しており、他社のOEMも手がける。ヤシカ EZシリーズは、F5XX が500万画素、F9XX が900万画素、F12XX が1200万画素のカメラで、それぞれベース・カメラは同一であるようだ。

追記2: このカメラの赤色ランプをオンオフできるようにし、赤外フィルター(可視光をカットし赤外のみを通す)を着けても面白いように思 う。なお、バッテリーはノキアなどの携帯電話で使われている BL-5Bで、 USB接続すると充電できる。

発売年
2010年6月   愛着度★★★
型 式
コンパクト・デジタルカ メ ラ、IRモードで赤外光撮影が可能。
撮影素 子 1/3.2型 CMOS、504万 画素 (2,592 x 1,944 pixel)
レンズ 5.23mm (35mmカメラ換算で40mm) F3.2 最短20cm
シャッター 1/2000〜1/2秒
測光
絞り優先AE (F3.2 固定でシャッター速度が変動)
ファ イ ンダー
2.7型TFT液晶モニ タ
記憶媒体 SDカード(SD, SDHC 16GB)
電池・電源
専用リチウムイオン充電池 BL-5B (3.7V 500mAh 15g)
大きさ・重さ w94mm x h61mm x d18.2mm  80g  (メモリと電池込みで 96g)
関連 web
エクゼモード・ヤシカ/EZ F537IR: http://www.exemode.com/yashica/dc/f537ir.html
不規則性写真日記/EZ F537IR: http://fromto.cc/hosokawa/diary/2010/20100804-home/
デジカメ Watch /EZ F537IR: http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/...

Yashica EZ
              F537IR

東京文京区のサッカーミュージアム。2011年7月18日に女子サッカーがワー ルドカップで優勝したことを祝うデコレーション。
普通に写した
2枚を Microsoft ICE でスティッチ合成。


浅草神社の御神田。
上にかかる枝は御神木の槐(エンジュ)。



左と同じ場所でIRモードによる赤 外撮影。
赤外光を強く反射する稲と槐の葉白 く写る


蓮の花。東京・上野・忍ばずの池で。


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