© 1999-2000, Kyu-hachi TABATA
電子ブックは便利 (ヘル
シンキだより #27)
日本から持っていって大変重宝したものの最たるモノは電子ブックでした。同僚のハヤトも私の薦めで電子ブックを持ってきて、やはり重宝したようで
す。留学するなら必携とも思える道具です。
27-1 ソニー・電子ブックプレーヤ DD-55
私の持っていった電子ブックプレーヤ。大学生協で2割引で買いました。液晶画面はただの反射式でしたが、フィンランドの室内は薄暗いのでバックラ
イト付きの方がいいでしょう。付属の電子ブックは「辞書十巻」でしたが、これはあまり使いませんでした。せいぜい発音付きの英和辞典を利用した程
度です。ハヤトがもってきた電子ブック・プレーヤは、バックライト付きの上、付属の電子ブックが「リーダーズ+プラス+和英辞書」という、うらや
ましい仕様でした。
27-2 研究社「リーダーズ+プラス・電子ブック版」
一番使った辞書です。もちろん、従来の(=紙に印刷された)辞書も3冊もって行きましたが、ここぞという時はこの電子ブック版「リーダーズ」が必
須でした。「フィンランドの森」でも紹介しましたが、フィンランド語の動植物図鑑を読むときは、その横に英語版の動植物図鑑と、「リーダーズ+プ
ラス・電子ブック版」+電子ブック・プレーヤをならべての作業でした。学名から英語名をひき、英語名から和名を調べるという作業をするのですが、
滅多に聞かない動植物名でもこれには載っていて驚いたものです。
27-3 岩波書店「広辞苑・第四版・電子ブック版」
これもよく使いました。漢字や言葉が思い出せない時だけでなく、百科事典的な使い方が多かったように思います。歴史や元号などを人から聞かれて調
べることがあった時は、付属資料がけっこう役に立ちました。電子ブック版の広辞苑は逆引き検索もでき、これも便利でした。
27-4 医歯薬出版「電子ブック・最新医学大辞典」
論文を読んでいて何かとひきました。和文だけでなく、英文でも引けるのでやはり便利です。専門の教科書や参考書はいっさい持たずに行きましたの
で、案外、この辞書をたよりにしました。帰国してからは、医歯薬出版「電子ブック・歯科医学大辞典」も購入し、よく利用しています。
27-5 ラジオ体操
なんとなく運動不足になった時のために「NHKラジオ体操」のシングルCDを買い求め、これも持っていっていました。これを専用キャディに納め、
時々、電子ブックプレーヤで再生して家族で体操していました。音楽CDは、このほか何枚か持っていきました。
27-6 使い方
いずれも紙に印刷された通常版は、広辞苑クラスのボリュームでしたから、普通ならば持っていこうという気にはならない代物。それが、コンサイスク
ラスの大きさのプレーヤーと
MO サイズのメディアに収まっているのですから、大変、便利でした。音楽CD(8cm
シングル
CD)も聞けるのも便利でした。帰国後は、机の中に入れておき、必要に応じて取りだして使っています。これらはいずれも日本国内でしか入手できませんから
購入して持っていく必要があります。電源は単3乾電池4本で済ませました。
27-7 ちょっと進んだ使い方
DDwin というソフトを使うと Windows
上で電子ブックを使うことができます。さらに、電子ブックの内容をハードディスクなどにコピーすると、複数の電子ブックを同時に検索する「串刺し検索」も
可能になり、便利さも一段と向上します。かくいう私も
VAIO PCG-C1S を購入後は、これで使うことが多くなりました。1枚の電子ブックはだいたい
230 MB ぐらいの容量のようです。