© 1997-2024, Kyu-hachi TABATA | Last updated
2013/12/12 |
公私の必要から、多くのマシンに関わってきましたが、印象
に残っているマシンと言語を挙げてみようと思います。 私にとってのよいマシンとは、フリーズしないこと よいプログラム言語があること キーボードが使いやすいこと の3つで す。最速だとか高機能だと かいうのは二 の次なのです。 最初のころのコンピュータはまさに計算機。キーボード入力がまだ珍しく、ディスプレイも単色の8ドット表示。OSもありま
せん。ソフト はユーザー自らが作るモノでした。記憶媒体もオープンリールやカセットテープから。ですから、FD
は画期的でした。 最初のFDは、8インチディスクと大型でしたが、よく使ったのは 5インチディスク。これが、3.5
インチになり、なおかつ、320kB, 640kB, 1.2MB/1.44 MB
と容量がアップ。今から考えると微々たる容量でしたが、1枚のFD
でOSもソフトもデータも持ち運ぶことができる時代でした。第一、HDD も 20 MB とか、40MB だったのです。 パーソナルコンピュータは、1986年の NEC PC-9801F
から大きく普及し始めます。これに、富士通、シャープ、エプソンなどが挑み続けながら、市場が大きくなっていきました。緑電子、メルコ(現在のバッファ
ロー)、IO-DATA
など周辺機器の専門メーカーが出てきました。電話回線を使ったパソコン通信を使うようになりました。まだ、 2400
bps 程度の転送速度しかなくて、テキストの送受信でせいいっぱいの時代でした。 言語の前についている記号は、◎ =相当使いました、○= 時々使いまし た、 △= あまり使いませんでした、×= あきまへん、ぐらいの意味です。 |
大型計算機 NEC ACOS6 | 1981年 |
「これからは、コンピュータを覚えなくては」と考え、大学の教養部時代に「情報概論」 という選択科目の授業を受けま す。入力はキーボード、記憶は8インチ のFD、プログラム編集はラインエディタ(1行ずつしか編集できない)でした。それでも、「君 達はいい。昨年の学生さんまでは、パンチカードで入力したのです。」と先生はのたもうのでした。 |
ポケコン Sharp PC1251 | 1982年 |
初めて自分で買ったマシン。小さいキーでいろんなプログラムを打ち込み、自作プログラ ムを作りました。カタカナを苦労 して入力したのを思い出します。記憶 はすべてマイクロカセットに。出力は 8 dot で20文字幅の熱転写ロール紙でした。愛着度★★★ |
Sharp
PC-1251 (カタログより)
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NEC PC-9801F (スタンドアローン機) |
1984年 |
卒論で所属していた教室に入った当時最新のパソコン。CPU: NEC μPD8086-2 (5/8 MHz)、16bit、640kB 5’FDD 2基搭載。この 当時は、ビジネスソフトが少なく、ワープロを自作する人も結構いました。かなりの行数にわたるプログラムでも、すべてラ インエディタで入力していました し、カタカナはカナキー・モードにして入力していました。大変な時代でした。またプログラム専門誌などもありましたが、 ソースを打ち込むことに長時間を費 やすのもこのころの常でした。メディアは、2DD の5インチFD が1000円(1560円/1MB)。それでも「安い」と飛び付いていました。 |
NEC PC-9801VM2 + MS-DOS | 1986年 |
修論で所属していた教室で購入してもらった当時最新のパソ コン。CPU: NEC V30 (5/8 MHz)、16bit、1MB 5’FDD 2基搭載。この頃、2HD の5インチFD が主流になりはじめました。愛着度★★★ |
NEC PC-9801VM2
(カタログ写真から) |
EPSON PC-286V + MS-DOS | 1988年 |
学生結婚してしまい、カミさんに食わせてもらいながら、な おかつ買ってもらってしまった自宅マシン第1号(ポケコン PC1251 を入れると第2号か?)。その後も周辺機器を少しずつ買い足して私の98ライフを支えてくれます。なお、この頃、2HD 3.5インチFDが出まわりはじめます。ワープロ専用機の普及のおかげもあるでしょう。でも、1枚350円ぐらいでし た。愛着度★★★ |
EPSON PC-286NOTE F + MS-DOS | 1990年 |
CPU: NEC V30 (10MHz)、16bit、RAM 640kB、1MB 3.55’FDD x 1。夢 の ノート型パソコン。当時としては高速の 2400bps 内蔵モデムカードもつけてパソコン通信を始めます。Nifty-serve に加入。パソコンの役割が変わりはじめました。液晶にバックライトが付いて無くて、暗いところでは目を近づけて作業 していました。でも、これで私は学位論 文を書きました。愛 着度★★ | |
EPSON PC-386S + MS-DOS | 1991年 |
CPU: NEC i386SX (25MHz)、32bit、1.6MB、1MB 3.55’FDD x 2。研 究室で購入した初の 32bit パソコン。複数ユーザーのためにいろいろと便宜を図ったり、レーザープリンタの接続などを体験したマシン。2HD の5インチ FD がまだ幅をきかせておりました(1枚100円ぐらい: 83.3円/MB)。 |
Epson PC-286nf
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◎MS-DOS Batch:
DOSのアプリケーション起動や FEP
の切替に多くのバッチメニューを書くようになりました。さまざまなDOSコマンドを覚え、OSとプログラムの役割の違いがはっき
りとするようになります。
そしてマシン語に頼らざるを得ない部分も理解するようになります。複雑なバッチなどを組むことができるようになります。
○sed:
スクリプト言語に出会います。AWK や grep に出会ったのもこの頃。でも、使う時はもっぱら sed でした。「sed
パズルブック」という面白い本や、「sed 問答」というBBSがあり、私もパズル感覚で使っていました。
NEC PC-9801NS/L + MS-DOS | 1993年 |
CPU: NEC i386SX (20MHz)、32bit、RAM 640kB、1MB 3.55’FDD 1基搭載。自作の 文献管理ソフト RABIT Ver. 10 を 文献管理 Pigeonhole Ver. 0 と して Nifty-serve で公開するようになります。マニュアル作成のためなどに Vz エディタ、プリント出力のために PRT++、文書整形のために XTR、ファイル管理のために FD、ファイル圧縮のために LHA など、多くのシェアウェア、フリーウェアを使うようになります。この頃、2HD 3.5インチFDが、1枚50円ぐらいにまで下がりました(41.66円/1MB)が、新たに 230MB MO (1枚2500円: 10.86円/1MB)が出始め、すでに記憶単価ではFDよりも安くなっていました。フィンランド 留学時にもっていった3台のうちの1台でもあり、最後まで使い続けた PC-9801 ですが、2004年2月ごろから動作不安定となり、ついに廃棄。愛着度★★★ | |
NEC PC-9801 NA/C + MS-DOS | 1997年 |
CPU: NEC 486SX (33MHz)、RAM 2.6MB、32bit、3.5’FDD x 1、8.9’カラーCRT(16色)。1993 年、120MB HD 内蔵で 64万円もしたこの名機が、中古とはいえ 340MB HD 内蔵で5万円。私のために働いてくれた多くの98マシンの内容をこの1台にすべて移植・集約し、遅れ ばせながら私に とっての98時代を終わらせました。 |
Apple Macintosh II si + System 7 | 1992年 |
グラ フィック関係のアプリケーションやワープロが充実して
いるために教室で購入。私にとって遅ればせながらの Mac元年となりました。しかし、やはり
98をメインに使い続けます。 |
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Apple PowerBook 180C +
System 7 |
1994年 |
ラップトップとしては軽量で、しかもカラー液晶。とても手 がでないと思っていたら、18万円という安さで中古が出ていて、なかば衝動買い。職場では、 8100/80AV や、7300/166、G3 と次々 Mac のグレードアップが続きましたが、私は Mac 離れが進み、98 から Win マシンへと移行します。いろいろと高い志もあったのですが、この Mac は使わなくなって、当時3歳の子供の遊び相手になっていきました。フィンランド留学時にもっていった3台のうちの1 台。 |
Apple PowerBook 180C
(Wikipedia より) |
△HyperCard:
マック購入の動機のひとつにハイパーカード言語の修得がありました。面白い言語(というかアプリ)だと思いま
したが、使い道を考えつかな くて、 途中で挫折。でも、ここで馴染んでいたのが、後のHTMLの修 得に役立ちます。
△Microsoft Quick BASIC (Mac版):
T-zone 大阪・日本橋店 で購入し損ねました。悔やまれます。
△Staz Software Future BASIC II:
QB
に似ていたのですが、アップル特有の仕様になじまなくて挫折。
Hewlet-Packerd HP100LX + PC-DOS | 1995年 |
義兄か ら譲り受けた「夢」のポケットマシン。私にとって初 のPC-DOSマシンでもあり、さまざまな試みを行うよいきっかけとなりました。また、後に 200LX も購入してしまいます。「日本語化計画」をはじめとするさまざまなユーザー活動があり、パソコン黎明期の雰囲気を思 い出させてくれたマシンでもありました。メモリはフルサイズのPCカード、通信にRS232C、電源は単3電池2本 でしたが、これらをSDカード、USB、リチ ウムバッテリにすれば、現在でも通 用する良いマシンに生まれ変わる気もします。愛着度★★ |
HP100LX と HP200LX
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◎Lotus 1-2-3:
い まさらながらの表計算でしたが、内蔵PIM のうち、これにはまりました。これだけのために 100LX が手放せなくなりました。
○Microsoft QBASIC
(PC-DOS版):
おりよく、ラボで導入した OS/2 マシンの PC-DOS (ダブルブートにしていた)に QBASIC(Quick BASIC
のインタプリタのみをとりだしたサブセット版)をみつけます。使い慣れた PC-9801 対応版とは異なる所も多かったのですが、HP
でプログラミングする楽しさで、すぐに克服。
○Microsoft
Quick BASIC 4.5 (PC-DOS版):
T-
zone でフルセット版を購入。これでコンパイルできるようになり、分子量計算ソフト MW を Niftyserve
に公開します。
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