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コロナ禍 COVID-19 の記録



2019 年12月、新型コロナウィルスが中国・武漢で発生しました。 SARS コロナウィルス2 (SARS-CoV-2)の感染による気道感染症でした。次のような特徴がありました。
  1. 感 染してか ら発熱するまで(潜伏期間)が約2週間と長い。
  2. 発 熱の3日 ほど前から無症状でありながら、周囲への感染力が強くなる。発熱すると感染力が急速に落ち る。
  3. 感 染は、唾 液による飛沫感染が主だが、触ったものや接触による場合もある。
  4. 主 な症状は発熱で、肺炎が進行。
  5. 後 遺症とし ては味覚や嗅覚の異常。
人 によっては症状が軽 く、風邪のような症状で済むため、感染がわかりにくく、周囲に感染させやすい疾患です。対して、@PCR法によ るウィルスRNAの検出、A抗体法によるウィルス抗原の検出、B抗体法による血中の抗ウィルス抗体 の検出、といった検査が実施され、明確な判断ができるよ うになりまし た。また、以前から開発研究されていたRNAワクチンがついに実用化され、世界規模での 投与が始まり、効果をもたらしました。

ただし、RNAウィルスは変異しやすく、2021年はベータ株による第4波、デルタ株による第5 波、2022年1月にはオミクロン株による第6波が、7月からはBA.5 株による第7波が生じています。

以下、大学での状況をまとめます。


■1.2020年

4月 対面の講義は すべて遠隔講義と なり、急遽 Zoom で実施。実習は当面取りやめとなり、講義を前倒しで行なった。
6月 組織学実習にバーチャルスライド (VS)を導入して実施。使用 したのは、駒ア伸二 「バーチャルスライド組織学」羊土社 (2020) のバーチャルスライド(駒アセット)。また、杉浦が口腔組織・発生学の実習標本のVS化作業を開始(医科歯科セットの作 製)。

田畑「新十二歯考:十二歯でめぐる歯の比較解 剖学」医歯薬出版 (2020)を発刊
7月
大学院生のひとりが感染 し、田畑にも感染。 田畑は3週間の入院となり、教室も2週間の閉 鎖。幸 い、杉 浦ら教室員や家族への感染は無かった。田畑も重症化せず、退院後1週間の自宅療養の後、復帰。後遺症も 無く、退院して6ヶ月で肺 炎の像も消えて完治した。また、講義・実習への影響も最小限で済んだ。
10月
羊土社のサーバーにアップした医科歯科セットを用いて、口腔組織・発生 学の実習を実施。

田畑・遠藤・塩栗ほか「鱗の博物誌」グラ フィック社 (2020) を発刊。
11月
VSを用いた口腔組織学の教科書(VSOと呼称)を作ることになる。医 学部病理にある浜 松ホトニ クス NanoZoomer での取り込み作業、フォトショップでの元画像づくりを杉浦と田畑で分担して進める。
12月
今年度のVS実習の経過について口腔病学会で発表した(田畑・杉浦・柴 田「バーチャルス ライドを用いた組織学実習の試みと今 後の 展望」)。

COVID-19 2020



■2.2021年

2月
総論と各論の組織標本を VS 化終了。VSO の執筆やイラスト作成も始める。
4月
新年度の講義・実習が始まる。実習は、総論をVSのみ で、各論を顕微鏡実習とVSのハイ ブリッド実習とする。この間、口腔組織の VS化を行う一方で、新しい切片の作製なども行う。
7月
東京オリンピック・パラリンピック 2020 開催
10月
田畑・角田「口腔の機能と解剖」南山堂 (2021) を発刊。

杉浦退職。
11月
田畑・ 杉浦「バーチャルスライド口腔組織 学」羊土社 (2021) を 発刊。

COVID-19 2021


■3.2022 年

1月
オミクロン株による第6波(〜3月)。
2月
北京冬季オリンピック・パラリンピックが開催 される。2月24日に は、ロシアがウクライ ナ侵攻。
4月 新年度の講義・実習が始まる。実習は、昨年同様に、総論をVSのみ で、各論を顕微鏡実習とVSのハイ ブリッド実習とする。
7月
オミクロン BA.5株による第7波(〜9月)。各論実習の最後の1回はVSによる遠隔実習に置き換える。
11月
オミクロン BQ.1株などによる第8波はじまる。

COVID-19 2022


[コロナ収束ま で、随時更新します。]

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