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休八写真館35mm判カメラ室

Topcon Super D



Topcon Super D / トプコン スーパー D プリズム部のかたちが特徴的。トプコンといえば、このかたちだ。

Super D は、トプコンの名を高めた RE スーパーの後継機。
巻き上げ角が 180度から 135度になり、ミラーアップ機能が加わっている。また、デザインの細かなところが改善され、全体にすっきりしたかたちになった。部 品点数も減っているという。

エキザクタ・マウントであること が魅 力のひとつで、
Meyer Goerlitz の Trioplan 105mm F2.8 などの銘レンズを楽しめる。だ が、Topcor レンズもかなりよくて、Topcor 58mm F1.4 などは、ぱきっとした写真が撮れるので、気持ちがいい。

ただし、ファインダーはやや暗め。というか、室内などではびっくりするほど暗く感じる。これは、トプコン一 眼レフに特有のミ ラーのせいだろう。
レンズ を外すとミラーが見えるのだが、このミラーに縦横12本ほどの筋が走っている。この筋は光を通す部分であり、 ミラーの裏にある露光素子に光が当たり、TTL測光を可能にしている。不思議なことにファインダー像には光の筋のような欠落は見え無 いが、光量低下というかたちで現れるのだろう。

私の機体では、TTLの露出計は動いたが、2段ほどアンダー。経年変化を考えれば、マシな方だと思う。私の場合、スポットメーター(セコニック L-438 View Spot) を使って撮影することが多いので、TTL の必要性は低い。

シャッターボタンはボディ前面の SUPER D の刻印の下にある。同じ場所で左にあるエキザクタと比べれば、右の方だが扱いやすいが、高さは微妙で右手中指で押すことになる。右手首に角度をつけて構え る必要があるため、ホールド感がいまひとつ。唯一、気になる点である。

追記1: トプコンは東京光学のカメラ・ブランドであり、現在の社名でもある。東京光学は、服部時計店精工舎(現セイコー)の測量機部門を母体として、 1932年に創業。戦時中は銃器の照準器を他の光学機器メーカーと協業で製造していたが、戦後は民生品製造に転換して、顕微鏡、双眼鏡、カメ ラなどの光学機器を広く製造し、特にカメラでは国内外を問わず、よく知られたが、一眼レフの競争激化により、1981年にカメラ製造から撤 退。1989年に社名をトプコンに改める。現在は医療光学機器、測量機器、GPSなどの製造メーカーである。

追記2: 電池の消耗が早い。底面に露出計のスイッチをオンにしたままだと、一晩で電池が無くなる。しかも、HD 1.33V であるから、何かと面倒だ。

追記3: 平坦なプリズム部は、自分的にはツボで、ドイツのプ ラクチコン・シックス、 東独のペンタコン・シックス、イタリアのレクタフレックスなどの先例がある。 だが、こうした先例があったとしても、やはりオリジナル性が十分にあるすぐれたデザインだと思う。


発売年
1972年  愛着度★★★
型 式
35mmフィルム/ フォーカルプ レーンシャッター/レンズ交換式/一眼レフカメ ラ
レンズ エキザクタマウント
シャッター 布膜横走行、機械式フォーカルプレーン、最高 1/1000
シ ンク ロ接点 X = 1/60
測 光
TTL開放測光
測距
マニュアル、ファインダー内のスプリットイメージで合わせ る。
フィ ル ム交換
1.使用済みフィルムが ある時 は、底部のロックピンを押してから(フィルムロックの解除)、上面クランクを使って巻き戻す。
2.背面を開ける時は、底部回転ノブを半回転する。
3.フィ ルムをパトローネ室に入れ、フィルムのリーダー部を引き出し、右手のスプールに差込み、巻き付ける。
4.巻き上げは右手上面の巻き上げレバー。
5.フィルムカウンターは背面の開閉で自動復帰。順算式。
電池
HD (MR9) 1..33V x 1個
大きさ・重さ w141mm x h90mm x d43mm 670g  (RE Topcor 58mm F1.4 装着で 1,082g)
関連 web
トプコールレンズ試写室: http://mediazone.tcp-net.ad.jp/MISO/TOPCON/topcor/
参考書籍
「クラシックカメラ専科 No.35 日本のカメラ50年」 p67 朝日ソノラマ 1995

カワヅザクラ

カワヅザクラ。
RE Topcor 58mm F1.4 / RDPIII
スズメたちのひなたぼっこ

スズメたちのひなたぼっこ。少しだけトリミング。
RE Auto-Topcor 135mm F3.5 / RDPIII
冬の木(リョウブ?)

冬の木。リョウブだろうか。左下に光の散乱が入ってしまった。
RE Topcor 28mm F2.8 / RDPIII
Topcon Super D / trioplan 105mm F4

桜の古木は幹から花を咲かせるようになる。胴吹き桜というらしい。
ぐるぐるボケで有名なレンズだが、普通の描写もいいと思う。
Meyer-Goerlitz 
Trioplan 105mm F2.8 / RDPIII


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