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休八写真館デジタルカメラ室

Ricoh CX6



Ricoh CX6 CX シリーズが終焉した。CX3 が無くてはならないカメラになっていたので、万が一に備えて、最終機 CX6 を購入した。正直にいうと、CX3 の方が使いやすい。

不満なのはグリップだ。プラスチック の光沢仕上げとなり、平坦になってしまっ た。特に、形状の変化は大きくて、グリップの立ち上がり部分が、CX5 まではレンズから1cmほど離れたところからだったのが、CX6からはレンズのすぐ横からになってしまったため、人差し指と中指のかかりが悪くなってし まった。また、背面の方も、親指付け根があたるあたりに、 CX3 では少し凹みが作ってあったのだが、それが無くなってしまった。このため、前も後ろもホールド性が失われ、右手の握り込みが浅くなり、片手撮影 が難 しくなった。

加えて、電源ス イッチが押しやすい形状になった反面、配置が変更されて押しにくくなった。配置がやや手前すぎて、親指でも 人差し 指でも押すのが難しいのだ。グ リップにせよ、ボタンの位置にせよ、人によって手の大きさや長さが異なるから、こうした感覚のずれは私に固有の問題かもしれない。し かし、 大きな手の人でも小さな手の人でも、たぶん握りにくく操作しにくい形状だと思う。指のかかるところが前にも後ろにも無くなってしまったの だから。

だが
、機能の充実ぶりはすばらしい。CX5から導入されたパッシブAFのおかげで、暗闇の中でも撮影できるようになった。 ISO 800ぐらいまでが実用と思うが、暗いところでの撮影が早くなったし、写りもいい。背面の液晶は3型のままだが、90万ドットから、123万ドットとな り、ピントの確認がしやすい。画像出力端子も AV から HDMI に変わった。動画スイッチがダイヤルから独立して背面に来た。AFのスピードも 0.2秒程度から 0.1秒程度と高速化。手ぶれ補正も2段程度から 3.7段程度と強化された。レンズやセンサーは、CX シリーズでは不変なので、内部の器械や電子部品の改良ということになる。


機能は間違いなく向上していて、仕事では、CX3 を置いて、CX6 を使うようになった。まだまだ、CX に頼って仕事をすることになりそうだ。

リコーはペンタックスとの統合後、機種整理をしており、CX シリーズを廃するとしている。しかし、継続して欲しいカメラ・シリーズだと思う。頻繁な更新である必要はない。1年おきぐらいに、CX7, CX8・・・と継続してもらえたら嬉しい。


追記1: CX は、Caplio R8/R10 の後継シリーズ。CX 全機種の比較はこちら

発売年
2011年11月   愛着度★★★
型 式
コンパクト・デジタルカ メ ラ
撮影素 子 1/2.3型 裏面照射型CMOS、1060万 画素 (2,816 x 2,112 pixel)
レ ンズ
4.9-52.5mm F3.5-5.6 (35mmフィルム換算で28-300mm相当)   最短 1cm (W) / 28cm (T)
シャッター 1/2000〜8秒
測 光・ 測 距 プログラムAE(マル チ、中央重 点、スポット )、コントラストAF+パッシブAF
ファインダー 3.0型TFT液晶モニター 約123万ドット
記憶媒体 SDカード(SD, SDHC 32GB)、 内蔵フラッシュメモリ 46MB
電池・電源 専用リチウムイオン電池 DB-100 
大きさ・重さ w103.9mm x h58.9mm x d28.5mm  180g  (電池、メモリ込みで 201g)
関連 web
リコー / CX6:  http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/dc/cx/cx6/

Ricoh CX6

ウニを使って発生研究をしている後輩からもらったウニ類の殻。
砂浜などで拾うこともあるが、ずっと色合いなどがキレイ。
Ricoh CX6

左の写真の中のひとつ(ナガウニ)をクローズアップ。
細かな構造がよく残っている。標本も、写真も。


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