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休八写真館デジタルカメラ室

Casio Exilim EX-S1 & EX-S2



Casio Exilim S1 S2 カシオには QV-10 という名機がある。実用的なデジカメとして大ヒットした最初のカメラだ。

しかし、その後、他のメーカーの猛迫に押されて、カシオのQVシリーズは苦戦していたと思う。そうした中で、再びヒット作を出し、デジタルカ メラ のメー カーとし ての地盤を築いた。それが、こ のS1 に始まるエクシリム・シリーズだった。

S1 は薄くて軽い。それでいて、操作性がよく、画質も優れていた。単焦点ながら、デジタル・ズームや動画撮影もできる 点で時代を先取りしていた。カードのようなボディと極端な位置にあるレンズは 、フィルムカメラではあり得ない造形で、デジカメの優位性や特徴を実感できた。そもそも、カメラの歴史を見ると、 「カメ ラらしく ないカメラ」が新しいカメラであったと思う。ストレージにSDカードを選択したのも よかった。もともと、カ シオは電卓や モバイルPCなど小さくしつ つも機能を高めることでヒット作を作る会社だけれど、デザインやブランド戦略もうまいと思う。

私の薦めで、母がこのカメラを買った。軽くておしゃれなデザインを気に入ったようで、いつもバッグに入れていて、ひょいと 出して写真を撮っていた。それを見て、一時帰国をしていた従姉妹もすぐに同じ S1 を購入した。チェキ(フジのインスタントカメラ)を使っていた小5の娘も年末年始の小遣いを使って後継機の S2 を購入した。発売からわずかに半年で都合3台のエクシリムが私の周囲で売れたことになる(右写真の白いカメラが S1, 青いカメラが S2)。

娘が S2で撮った写真を見ると手ぶれしやすいのがわかる。シャッターボタンが小さいからだろうか。また、近接撮影も失敗が多い。最短で 1m からなので仕方がないだろう。しかし、スナップなどはいい写真が撮れている。撮る方も撮られる方も、気軽な気持ちになれるカメラなのだと 思う。


S1はCCDサイズが 1/2.7 で124万画素。S2はCCDサイズが 1/1.8 で200万画素。いずれも小さいのに大きめのCCDを積んでおり、綺麗に写った。携帯電話は普及していたけれど、カメラ付き携帯電話はまだ一般的 ではな かった時代のカメラだった。

追記1: カシオのQV-10は、1994年11月発売のデジタルカメラ。背面に液 晶画 面があって、画像をすぐにチェックできるたことや、RS232CでPCへファイルを転送できたことから、それまでのフィルムカメラとは全 く違う利便性や使 用形態を実現。その後のデジタルカメラの形を作り、デジカメ市場を切り開いたカメラ。

追記2: 2002年ごろから携帯電話が多機能化していく。カメラ、時計、メールなど通話以外の機能が充実し、カメラや腕時計を持ち歩く 人が減ったと思 う。このため、デジタル・カメラは小型化よりも高機能化が優先されるようになり、ズーム、手 ぶれ補正、動画撮影、バッテリやストレージの高容量化、高解像度化が進んだ。


EX-S1
EX-S2
発売年
2002年6月   愛着度☆☆☆ 2002年11月    愛着度 ☆☆☆
型 式
カード型コンパクト・デジタルカメ ラ
撮影素 子 1/2.7型 CCD、124万 画素 (1200 x 960 pixel) 1/1.8型 CCD、200万 画素 (1600 x 1200 pixel)
レンズ 5.6mm F2.5 (35mmフィルム換算で37mm相当) 1m〜
7.5mm F3.2 (35mmフィルム換算で36mm相当) 1m〜
シャッター 1/8000〜1/4秒 1/6400〜1/4秒
測 光・ 測距
プログラムAE・固定焦点
ファ イ ンダー 光学ファインダー、1.6型TFT液晶モニター (354×240)
記憶媒体 SD カード (SD, MMC)、 内蔵フラッシュメモリ 12MB
電池
専用リ チウムイ オン電池 NP-20
大きさ・重さ w88mm x h55mm x d11.3mm  85g (メモリと電池こみで 106g)
関連 web
カシオ / S1 のページ: http://casio.jp/dc/products/ex_s1/
カシオ / S2 のページ: http://casio.jp/dc/products/ex_s2/

Casio Exilim S2

鹿児島市・与次郎が浜から見た桜島。

Exilim S2 。
霧島・中岳に向かう山道。
ミヤマキリシマの季節。
Exilim S2。

Casio Exilim S2

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