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休八写真館その他のカメラ室(トイカメラ)

学研ステレオ・ピンホールカメラ



Gakken stereo pinhole camera /
        学研ステレオ・ピンホールカメラ学研 の「大人の科学 No.14」の付録。

ピンホールカメラなのに多機能で、ステレオだけでなく、パノラマも撮れる。ホルガやゼロ・イメージからパノラマ・ピンホールが数機種出ている が、 35mm フィルムを使うなら、こちらの方が断然お得だ。

多機能なのは、3つのピンホールがあり、カメラの内部に可動式の仕切り板があるからだ。これらを組み合わせて普通のピンホール、パノラマ・ピ ン ホール、ス テレオ・ピンホールの3つを撮ることができる。ただ、ピンホールの手軽さがスポイルされてしまうのは欠点だと思う。

ステレオ撮影では左右のピンホールを使うのだが、これが、38mm しか離れていないので、立体視はしにくい撮像となる。近いところと遠いところの2カ所に被写体を入れて、立体視をしやすくなるような工夫が必要だ が、ピン ホール特有の甘いフォーカスもあって、ステレオカメラとしてはいまひとつだと思う。

パノラマ機として使う方が楽しめる。ただし、周辺光量がかなり落ちるので、露光中に真ん中で手をひらひらと振って、中央光量を落とすようなテ ク ニックも有 効だ。

シャッターはスライド式になっていて、長時間露光には最適。三脚穴もついている。ただ、ファインダーはもうひと工夫欲しかった。ピンホール径 は 0.25mm で、フィルム面までの距離は、パノラマ時に 30mm ステレオ時(片方でも)に 25mm。これから f値や画角を計算できる。

発売年
2007年1月   愛着度★★
型 式
35mmフィルム /ピンホールカメラ
シャッター スライド式シャッター
レ ンズ
なし (φ0.25mm のピン ホール ステレオ時 f100/ パノラマ時 f120)
距離
目測式
測 光
なし
ファ イ ンダー
フレーム式
フィ ル ム交換
1.使用済みフィルムが ある時 は、左上面の巻き戻しノブで巻き戻す。
2.留め金を外して、背面を開ける。フィルムを入れ替える。背面閉じる。
3.巻き上げノブを回して、目印を1周半、フィルムを巻きあげる。
大きさ・重さ w158mm x h68mm x d43mm (フレームをたたんだ状態で) 127g

<付記:撮影手順など>

 
パノラマ・ピンホール ステレオ・ピンホール 普通のピンホール
使用するピンホール
真ん中のみ
左右ふたつ 右か左のどちらか
仕切り板
跳ね上げて1室にする(・マーク)
下ろして2室にする(・・マー ク)
下ろして2室にする(・・マーク)
ファインダーの目安
左右に3倍、上下に2倍 左右に2倍、上下に2倍 左か右に1倍、上下に2倍
フィルム巻き上げ
1周
1周
半周
f値と画角
f100。画角 100° f120。画角 70° f120。画角 70°


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