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休八写真館その他のカメラ室(リアリスト判)

東光 アウラ・ステレオ II



Owla Stereo 国産のリアリスト判スレテオカメラ。

35mmフィルムを使って、ふたつ飛びで
24 x 23 mm の画像を撮像していく。レンズは35mmで、71.5 mm離れている。右レンズにシャッター、左レンズに絞りのダイヤルが組み込まれている。

フォーカスダイヤルはレンズの下にある ダイヤルを回すことでふたつのレンズが一緒に動くようになっている。残念ながらファインダーは素通しなので、距離は目測になる。撮影時の巻き上げは、フィ ルムカウンターを見ながら、右にあるワインダーを回してフィルムを巻き上げる。撮像間はおよそ 1.5mm で、通常の35mm判よりもだいぶ狭いが、巻き止めが正確で、不揃い無く並ぶ。

撮影終了後のフィルム巻き戻しは、右のワインダー近くにあるボタンをRに切り替え、左のワインダーを反時計回りに巻いていく。巻き戻しを 始めると左ワインダーのダイヤル部分が 立ち上がってくるので巻きやすくなる。

やや残念なのは、カメラの安定が悪くて、自立しないことである。さしてレンズが飛び出ているわけではないのに、フロントヘビーになってい て、テーブルの上などに置いた時に、前のめりに倒れやすい。ステレオカメラとしてはコンパクトにできていて、デザインもすっきりしている だけにちょっと残念である。

追記1: 1957年に先行機 Owla が出ているが、フィルムカウンターが無いようだ。また、フォーカシングノブも左右のレンズの中央に位置してあった。レンズの間はエンブレムになったが、さ て、この3つのD、何を意味するのだろうか。

発売年
1960年  愛着度★★★
型 式
35mmフィルム/ ステレオカメ ラ
シャッター レンズシャッター、B, 1/10〜1/200  絞り 3.5〜16
レ ンズ
Owla Anastigmat, 35mm F3.5
測 光
なし。
ファ イ ンダー
ビューファイン ダー (水準器内蔵)
フィ ル ム交換
1.使用済みフィルムが ある時 は、右上ノブを回して巻きあげる。
2.背面を開ける時は、右側面のロックレバーを O にする。
3.フィ ルムを下のパトローネ室に入れ、フィルムのリーダー部を引き出し、上のスプールにひっかけて、巻き付ける。
4.右上ノブを回して巻き上げる。フィルム位置は背面の赤窓(二つあるが、両方を使う)で確認。
その他
大きさ・重さ w163 mm x h84 mm x d58 mm 690g
関連 web
Camerapedia : http://camerapedia.wikia.com/wiki/Owla_Stereo
凸山のスレテオ写真(Owla 紹介): http://www.plants3d.org/camera/owla.html
凸山のスレテオ写真(トップページ): http://www.plants3d.org/index.shtml

<付記:コマの並び方>

35mmフィルムを使うが、24x23mm というほぼ真四角な写真が、 2コマとばしで天地逆像に写っている。撮影後、すべて のコマを分離し て、天地をひっくり返して、リアリストマウントに入れると、画像中心がおよそ6.5cm離れた形で並べることができる。


stereo film



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