© 2001-2024, Kyu-hachi TABATA updated on  2013/10/06

休八写真館プロジェクタ室(OHP)

内田洋行 Cal-Pa



Slide Projector Color Cabin スライド映写機
        カラーキャビン 中判や大判のフィルム投影ができるプロジェクタを探していた。

本格的なスライドプロジェクターとしては、エルモ・プロキャビン667  がよく知られているが、かなり大きいのと、中古でも高値で、個人で所有するにはちょっとハードルが高かった。そこで、反射式OHPを使えないだろうかと探 していて、見つけたのがこれだ。新古品を \1500 で入手できた。激安である。

ステージサイズが 95mm x 95mm と小さい。通常よく使われるA4の透明シートではなく、ハガキ大の透明シートを対象とするからだ。原稿を1/4の大きさにすることで、 何十枚と原稿があってもかさばらないし、器械自体を小さくできる。なかなかいい着眼点だと思う。

私自身は、フィルム投影のために購入したのだが、目論見どおり、中判の 6x9 まで楽々と投影できたし、大判 (4x5) でもさほど不自由がない。投影距離は 1.2 - 2.6 m と手頃。音も比較的静か。構造はシンプル。ボディはABS樹脂製。意外としっかりしていて、使用時のぐらつきはほとんど無いし、折りたたむ時もがっちりし てい て、不安感はない。よほど乱暴に扱わなければ、壊れることはないだろう。しかも、実にコンパクトで軽量。

問題はランプである。ひとつめの問題は、指定ランプが生産終了していることだ。しかし、口金に合うもので、同じ明るさ、色温度、照射角のもの をさがせばよいはず。調べてみると、低出力だが、代替になりそうなランプが見つかった。ふたつめの問題は、真ん中に光ムラが出ることだ。最初 は、レンズの位置の問題かと思っていたが、どうも、ハロゲン球の先端にある丸い玉が原因のようだ。玉の部分の出来が良くなくて、真ん中に明る いスポットが投影されてしまうのだ。

こうした光ムラは、OHPでは、透過型であれ、反射型であれ、割とよく見られた現象だったように思う。つまりはランプに問題があって、どうし ても避けられない技術的な問題があったのだと思う。 スクリーンは無地のブラインドカーテンを IKEA で買ってきて代用している。フォーカスを合わせるとなかなか綺麗に結 像する。色再現もいい。
 
追記1: 販売の内田洋行は、事務用品の会社らしく、ハガキサイズのOHPシートやフォルダも同梱してくれている。Cal-Pa は他社のOEMではないかと思っているのだが、さて、どこだろう。カシオのランプを使っているので、カシオかもしれない。

発売年
1996年  愛着度★★★
型 式
コンパクトOHP (ス テージサイズ 95x95mm ハガキ短辺サイズ)
レンズ
165mm F?
交 換ラ ンプ
指定ランプ:  Casio JCD 12V-75W  (1800lm 程度?、φ35mm ミラー付き、口金 GU4、平均寿命 100h)
代替ランプ: 三菱OSRAM JR12V35W-WF/K3GT (3000lm, 3000K, φ35mm ダイクロックミラー付き、口金 GU4、定格寿命 4000h)
大きさ・重さ w135mm x d184mm x h58mm  1100g    (使用時  h293mm)


とびら へ 前へ  次へ
↑ トップへ