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休八写真館プロジェクタ室(書画カメラ)

Casio YC-430



Casio YC-430 / カシオ YC-430 原稿などを投影するには、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)がかかせない。その場で書きこんでいくようなこともできる点 でも便利な機械である。ただし、原稿は透明シートに限るという制約があった。それが、デジタルの時代になって、書画カメラに置き換わった。不透明なもので もよくなって、立体物などの投影もできるようになった。

書画カメラが、OHPと異なるのは、画像の
読み取り専用機であって、投影するにはプロジェクタを接続する必要な点である。つまり、 デジ タルカメラやビデオに過ぎないのだが、このカメラ部を普通のコンパクトデジカメにしてしまったのは、このYCシリーズが初めて である。これによってカメラの解像度やフォーカス能力などが、そのまま活かされることになり、実用性が一気に高まった。

コンデジとして組み込まれるのは、エク シリム EX-Z1000 だが、特別仕様になっているようでカメラ底部には EX-Z1000Y という型番がついている。実際、ノーマルな EX-Z1000 を装着しても、専用ソフトからは認識されず、操作もできない。

出力先としては、
PCにUSBで 接続し、専用ソフトウェア (PJ カメラソフトウェア)で操作する。そしてこのノートPCをプロジェクタにつないで、画像を投影する。投影画像を画像データとして残すこともできるので、プ レゼンの記録を取ることもできて大変便利である。

折りたたむと実にコンパクト。ほどよい重さがあるため、使用時の安定性には問題ない。カメラを接続しているアダプター部は2軸回転が可能 で、ステージだけでなく自分撮りなど自由な向きができるのもよい。ちょっとした小物を映し出したりするのに重宝する。


追記1: エクシリムシリーズは、もともとは、クレードルとよぶスタンドにセットして、データ転送や充電を行う設計だったのだが、このクレードル接続をう まく利用して、アームの先にとりつけたカメラをパソコンから遠隔操作できるようにしている。

追記2: 便利ではあるけれど、22万円ほどもするために手が出ない機械だった。ひょんなことから、中古を安くで入手した。

追記3: PJカメラソフトウェア ver 1.2 を使用しているが、Win XP でないとうまく動かない。

発売年
2007年  愛着度★★★
型 式
1010万画素 書画カメラ XGA(1,024×768)、SVGA(800×600)
カメラ 部


ボディ
エク シリム EX-Z1000Y  (EX-Z1000 では代用できず)
モニター
VGA(640×480)、QVGA(320×240)
レンズ
f=7.9〜23.7mm(35mm換算:38.0〜114.0mm)、F2.8〜5.4
大き さ・重さ w168mm x d296mm x h44mm  1.7kg    (使用時  w327mm x d264mm x h404mm)
関連 web
YC-430 のページ: http://casio.jp/projector/passed/yc_430/

<付記:YCシリーズのカメラとソフトウェア>

発 売日
機 種名
組 み込みカメラ
解 像度
ソ フトウェア
Web 情報
2003年
YC-400
EX-Z4
400万画素(2304×1728) ver 1.11
http://support.casio.jp/manualfile.php?cid=007002001
2006年
YC-430
EX-Z1000
1010万画素 (3648×2736)
ver 1.20
http://casio.jp/projector/passed/yc_430/
2007年
YC-470
EX-Z1200
1210万画素 (4000×3000)
ver 2.20
http://casio.jp/projector/yc_470/


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