© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2013/04/06

「展覧会の絵」 器楽曲 (アコーディオン)
"Pictures at an exhibition" instrumental (acordion)

ソロ
デュオ
トリオ
クインテット
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Mihoko Goto
(後藤ミホコ)
Friedrich Lips Harald Oeler Mika Väyrynen James Crabb
& Geir Draugsvoll
Trio Fratres Warsaw
Accordion Quintet
arr. Mihoko Goto
arr. Friedrich Lips arr. Harald Oeler original arr. original arr. arr. Heikki Jokiaho arr. Jerzy Jurek
T's Record XQCM-1315
LIPS CD 13 Genuin GEN 87523 MILS 9862 EMI 7243 5 69705 2 6 ALBA ABCD 188 Acte Prealable AP0087
-2010 ? Gemmrigheim  2007/1/30-2/1 Turku 1998/2/7 & 4/28 London 1996/8 2002/10/14-15 ?
プロムナード、バーバ・ヤーガ、キエフのメドレー。オーソドックスに始まるが、全体に駆け足 的に終わってしまい、物足りない感じがしてしまった。展覧会の絵以外は秀曲ぞ ろい。アコーディオンならではの哀愁を帯びた音調。心にしみ入る瞬間がある。古城、リモージュ、テュイルリ、雛の踊りなどがあれば、結構、面白かったはず。アコーディオンCDとしては楽しめたことを強調しておきたい。

後藤は小学校教諭を経て、アコーディオン奏者の道を歩む。ライ ナーにあるアコーディオンを背負い歩く後ろ姿は印象的だ。いろんなものをアコーディオンに託し、共に歩いてきたのだ ろう。オリジナル曲、会津ものがたりや陽気な旅人は秀逸。ラテン的な編曲と東北の 民謡がうまくアレンジされた曲が多い。考えてみれば、ロシア同様、北国なのでその音調が合うのかもしれない。三味線が はいる曲などでそれを感じた。シンセなどが補助的に入る編曲も好感が持てた。
バヤン(ロシア式アコーディオン)のソロ演奏。哀愁をおびた音色が美し い。重い曲も軽い曲も、早い曲もゆっくりの曲もいい。アコーディオン/バヤンという呼吸をする楽器の特質を堪能できる。リ モージュからカタコンブへの移行 部分などではアコーディオンならではの展開になっていて思わずううむとうならせる。アコーディオン・ソロでは随一の出来映 え。おすすめできる。

リップス(1948-)はロシアでは有名な バヤン奏者のよう ですでに15枚 ものCDを出している。下記のCDはロシア国内盤で同時収録曲が異なる。これによると録音は1981-89年のようであ る。

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Russian Disc RDCD 00204
バヤン(ロシア式アコーディオン)のソロ演 奏。原典版をベースにラヴェ ル版を参考にしながらアレン ジしたという。出だしはパイプオルガンのようでちょっと印象的だが、このあとは演奏もアレンジもやや淡泊で、物足りな い。この楽器の音域の広さと音質のよ さはしばしば発揮されるが、もう少し迫力が欲しいと思う。

ハラルド・エーラーは1977年の生ま れのドイツ人。6歳か らアコーディオンを習う。
アコーディオン・ソロ。リヒテルのピアノを彷彿とさせるよ うなプロム ナードではじまり、オルガンを思わせる音色で「グノ ム」が演奏される。アコーディオンにこんな低音がよくあったものだとおどろく一方で和音から構成される「展覧会の絵」はアコーディオン向きの音楽である ことを改めて認識する。古城はやや陰鬱だが、ビドロでは音の重さが生きている。テュイルリや雛の踊りでは軽快 で奥行きのある構成が楽しめる。サミュエルでは二人の会話が見事に浮かび上がる。そのあとの第5プロムナードがややアップテ ンポすぎて、違和感がある がリモージュでやや遅いテンポに戻り、微妙なバランスを保っている。バーバ・ ヤーガではアクセントのとりかたがうまく、めりはりのよく利いた演奏になっている。

ヴァイリュネンは1967年生まれのフィンランドのアコーディオン奏 者。後年の長谷川の チェロとのデュオ と比較するのも面白い(個人的には、ソロの方が好み)。
アコーディオン・デュオによる演奏。アコーディオンの音色がよく活かされていること、繊細な音がよく表現されているこ と、二人の呼吸 が見事に合っていること、緩急自在の展開がすばらしいことなど、多くの点ですばらしい。同時収録の「ペトルーシュカ」もよ い。私のおすすめ中のおすすめ。

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                an exhibition

EMI/東芝EMII TOCE-9543 (邦版)

ブックレットはよりくわしくなっていて、二人のプロフィールなども ある。
アコーディオン・トリオ。演奏・編曲ともにどちらかという と地味な感じ がするが、レベルは高く聴き応えがある。

トリオ・フラートルは、1994年に Toni Hamalainen, Heikki Jokiaho, Raimo Vertainen の3人で結成されたフィンランドのグループ。クラシック曲を主として演奏するが、クラフトワークやスティングの曲もこれ まで取り上げており、おもしろいグ ループだと思う。また、フィンランドではクラシック、ポップス、民族音楽などいずれの音楽においてもアコーディオンが欠 かせない存在で、こうしたグループ やCDが出てくるのも当然のように思える。
アコーディオン5重奏。早いテンポで全体が進む。全体にピ アノの原曲 ベースだが、第5プロムナードは省略されていた。リモージュやバーバ・ヤーガなどでメロディの交錯やパーカッション的な演奏 などがあって面白い。こういう 5重奏ならではの工夫は、もっとあるとよいように思った。

ワルシャワ・アコーディオン・クインテット は W.L.Puchnowski (1932- ジャケットの人物)を中心に1961年に結成され、1989年まで活動していた。1972年にはヨーロッパ室内楽フェス ティバルで優勝もしている。
(time 5'00) (time 32'02) (time 35'46) (time 35'38) (time 30'42) (time 32'36) (time 30'00)
併 録:チャールダーシュ(モンティ)、ブルガリア舞曲(セミョーノフ)、祈りを乗せて(後藤)、剣の舞-熊蜂の飛 行、日本のうた(メドレー)、他多数。 併録:バヤンのためのコンサー ト交響曲(コルミノ フ) 併録:そして待ち望む(グバイ ドゥリーナ) 併録:瞑想(メシア ン)、ツァラ ツストラはかく語りき(ベルンスキー) 併録:ペトルーシュカ(ストラビンスキー) 併録:アンダンテ・カン タービレ (チャイコフスキー) 併録:アダージョ(アル ビノー ニ)、トッカータとフーガ(バッハ)、アレグロ(モーツァルト)、コンサート・ロンド(チャイキン)、春の声(ヨハン・ シュトラウス)

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