© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2015/11/23

「展覧会の絵」 ラヴェ ル版 (指揮者Ga)
"Pictures at an exhibition" Ravel's version (Ga)

Gergiev
Gerigiev
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                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Pictures at an exhibition by
                Gergiev & Rotterdam P.O.
/ 展覧会の絵 / Pictures at an an
                exhibition
Gergiev 2011
Carlo Maria Giulini
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                Maria Giulini /展覧会の絵/Pictures at an exhibition Carlo Maria Giulini
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Carlo Maria Giulini
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Carlo Maria Giulini
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                  Pictures at an an exhibition
Carlo Maria Giulini
                  /展覧会の絵/Pictures at an exhibition
Valery Gergiev
w/London P. H.
Valery Gergiev
w/Kirov St. Opera S. O.
Valery Gergiev
w/Wiener Ph.
Valery Gergiev
w/Rotterdams P. O.
Valery Gergiev
w/Wiener Ph.
Carlo Maria Giulini
w/ Philharmonia O.
Carlo Maria Giulini
w/ Philharmonia O.
Carlo Maria Giulini
w/ Chicago S. O.
ユニヴァーサルDG UCCG-3169/70

作 曲家 別にまとめたCDシリーズ「パノラマ」の1枚として再プレス。ピアノはリヒテルのソフィ ア・ライブと いう豪華さである。

Carlo Maria Giulini
                  /展覧会の絵/Pictures at an exhibition

DG 477 6678

Greatest Classical Hits というシリーズの1枚。いずれのCDも上記のようなロゴをあしらったジャケットデザイン(Chika Azuma)が印象的で、ジャケ買い魂をくすぐる。同時収録曲は、だったん人の踊り(ボロディン)、ボリスの独唱(ムソ ルグスキー)、剣の舞(ハチャトリ アン)、高原の踊り(ハチャトリアン)
Carlo Maria Giulini
w/ Berlin P.O.
Carlo Maria Giulini
w/ Berlin P.O.
Carlo Maria Giulini
w/ Maggio Musicale Fiorention O.
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
Philips 426 437-2 Leningrad masters LM 1319 Philips 289 468 526-2
  Rotterdam P.O. Private [DVD]
DG 00440 076 2801 [DVD] BBC BBCL4023-2 EMI DVA 4901159
DG/ポリドール F28G 22015 Testament JSBT-8464
SONY CSCR 8289 Maggio Live 001
London 1989/7 Kirov 1989 Vienna 2000/4/28-30
Rotterdam 2002/11/4
Vienna 2011/7/2
Edinburh 1961/9/7 London 1964/3/3
Chicago 1976/4 Berlin 1977/1/17-18 Berlin 1990/2/17&19 Firenze 1993/11/19-20
ゲルギエフ36歳。ジャケット写真も初々しい。繊細で叙情 的な 演奏 で、古城などはゲルギエフのものとは思えない。抑制の利いた品のいい演奏。おすすめできる。
丁寧なのに、大味に聞こえる。旋律楽器のみに指揮者の気持 ちが 集中して いて、その他の楽器への指示が足りないのかもしれない。客席の方も騒がしく、 咳やくしゃみが四六時中聞こえてくる。寒い冬の日だったのだろうか。悪い演奏ではないと思うが。

ヴァレリー・ゲルギエフ(1953年−)は ロシ ア・コーカサ ス地方のウラジオカフスカの生まれ。1977年のカラヤン指揮者コンクールで1位なしの2位。78年からキーロフ・オペラ (現在のマリインスキー劇場)の 指揮者となり、徐々に頭角をあらわしてきた。89年からはキーロフ・オペラの首席指揮者。この時期のホームでの演奏録音とい うことになる。
ウィー ン・フィルで「展覧会の絵」を録音しているのは、プレヴィン以来だろう。しかし、このオケの演奏特 性はそのままで、細かなところで音のべたつき(オルガン・トーン)が気になる。古城のような曲でさえ、あまりうまく感じない。む しろ、プロムナードのよう なユニゾンで押すような曲で鮮明さを感じるのは皮肉である。また、管と打は弦に負けているし、その弦にしてもテンポの速いところ では音が揃わない。とはい え、死者の言葉あたりからぐっと集中力が増し、最後のキエフの大門では、ものすごい出来。ここだけ聴けばやはりウィーン・フィル は凄いオケだと実感でき る。同時収録曲はいずれもすばらしい。

 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition

Decca CFM FW 060

録音時間が 37'43と なっており、ゲル ギエフにしてはスローな演奏と思って購入したが、実際には32'02で同音源だった。がっかり。
ゲルギエフすばらしい。ロッテルダムPOもすばらしい。映 像も うまい角 度でソロをとる演奏者を次々と捉えてくれる。パーカッション、トランペット、ビドロでのユーフォニウム、コントラバスやヴァイオ リンのピチカート、クラリ ネットの持ち替えシーン(=マウスピースの差し替えシーン)など、貴重な映像が次々と出てきて一時も目が離せない。ゲルギエフの 指揮も初期のころと違い、 指揮棒なしでてのひらをひらひらと振りながら情感やリズムを指示する。キエフの終盤ではよく使われるテューブラー・ベルの代わり に本当の鐘が使われてい る。ロータリー型トランペット奏者がいたり、熱演派のオーボエがいたりで、こだわりといい雰囲気がある。おすすめできる。

ロッテルダムPOのHPでのみ購入ができる私家版 扱い のDVD。教育用に作られてお り、PCで操作するさまざまな音楽ソフトや演奏者たちのインタビューをおさめたDVD-ROM+音楽DVD+しっかりした ブックレットという構成。しかも 音楽DVDは、オケ版に加えて、抄録ではあるものの、原曲(ピアノ)、ジャズ版、パーカッション版までが収録されている。値 段も15Euroと安い。
シェーンブルン宮殿の庭で行われた2011年のVPO夏の野外コンサートの様子。空からの映 像 (飛行船だろうか)が あって、コンサートや宮殿の様子がよくわかる。VPO の演奏は以前のものよりも軽やかで力を抜いたリラックスした演奏。宮殿のすぐ前ではバレエの 舞踏も行われていて、展覧会の絵を舞踊で表現する試みになっており、新鮮でかつ興味深い。幻想的な表現のところでは、アレクセイエフのピンスクリーンアニメの影絵のような映像を思い出し た。演 奏や指揮の映像が少ないこともあるが、バ レエの楽しみの方が大きい。 1956年以降フリーランサーであったジュリーニの37歳の時の録音。若さを期待していたのだが、むしろ、前半は重々し く進 む。しか し、ジュリーニの意図する緩急や強弱の付け方は、まさに後年のCSO(右参照)の録音と共通のもの。 BBC映像のアーカイブシリーズ。40歳のころのジュリー ニの 指揮。意 外にもシンプルで大きな動作の指揮をする。
このCDは、70-80年代ではレコード評などでつねに上位にあった名盤。テンポといい、音量といいバランスのとれた演 奏。 ただ、弦 の音の立ち上がりがやや遅いのが気になる。管の音が細く聞こえるのは録音技術の拙さのせいか。「古城」でアルト・サックスの奏で るメロディがちょっとス ウィング気味で個人的には好み。パーカッションも効果的。おすすめしたい1枚。

ジュリーニ(1914-2005)はイタリア出身で、ショル ティ時 代のシカゴ響 の首席客 員指揮者(1969-)。ライナーばりの機能的な組立ての演奏にジュリーニの表現力が加わり、シカゴ響のレベルは世界最 高とまで言われるようになった。



ジュリーニ&CSOの「展覧会の絵」は定番のひとつであるが、同時期の録音であるこの盤で は、そ れほどの冴えが感じられない。原因はトランペットと管楽器群の出来がよくないことだ。そろわないところや変な音が聞こえるところ もある。それに引きずられてではないだろうが、弦もなんだか調子が悪い。指揮者とオケの間に何かあったのかと勘ぐりたくな る。適 当に演奏している感じさえする。BPOとしては不満が残る演奏だ。それでも、聴衆のブラヴォーが入る。うーん、よくわからない。
出だしのトランペットがよい。全体に緊張感がみなぎる。録音時間を見るとややゆったり目の演奏となってい るが、これはバーバ・ヤーガやキエフの大門がゆったりと演奏されるためだろう。この最後の2曲はもう少し速いテンポの方がよいよ うにも思う。

Carlo Maria Giulini /展覧会の絵/Pictures at an
                exhibition

SONY SMK 6008

録音日が 1989/2/17-19 とあるが、多分、同音源。どちらの日付が正しいのかは不明。同時収録曲はボリス・ゴドゥオノフのアリア集。
ジュリーニ79歳。母国イタリア・ヴェルディ劇場のオケでの演奏。第3プロムナードも出だし のテンポがおかしい。グノムの演奏もややもたつ く。劇場のオケなのでこういう演奏には不慣れなのかもしれない。ただし、だんだんとジュリーニの演奏になってくる。
(time 34'47) (time 32'53) (time 31'57)
(time 34'00) (time 33'44) (time 31'04) (time 32'44) (time 34'29)
(time 33'21) (time 35'34) (time 35'18)
併録:フランチェスカ・デ・リミニ(チャイ コフス キー) 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー/R= コルサコ フ) 併録:ホヴァンシチナ前奏曲、はげ山の一夜、 ソロチンスキーの市からゴパーク(いずれもムソルグスキー)
併録:原曲(ピアノ)、ジャズ版、パーカッション版 併録:前奏曲(リスト)、パガニーニの主題による協奏曲 (クライスラー)、クオレマ(シベリウス)など 併録:交響曲第6番(チャイコフスキー) 併録:交響曲40番 (モーツァル ト)など 併録:マ・メール・ロア(ラヴェル)、スペイン狂詩曲(ラヴェル)
併録:管弦楽のための6つの商品(ウェーベルン) 併録:火の鳥1919年版(ストラヴィンスキー) 併録:チャ イコフスキー・交響曲第2番「小ロシア」

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