© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2015/11/15

「展覧会の絵」 ピアノ曲 (Ba)
"Pictures at an exhibition" piano version (Ba)

Gina
                Bachauer/ 展覧会の絵 / Pictures at an an exhibition Alain Balageas/ 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition
Enrico Belli / 展覧会の絵 / Pictures at an an
                exhibition
/ 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Markuis Becker / 展覧会の絵 /
                      Pictures at an an exhibition
Sepastian Benda / 展覧会の絵 /
                    Pictures at an an exhibition Lazar Berman/ 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Lazar Berman/ 展覧会の絵
                  / Pictures at an an exhibition
Michel Beroff/ 展覧会の絵 /
                    Pictures at an an exhibition Michel Beroff/ 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition Paul
                  Bisaccia / 展覧会の絵 / Pictures at an an exhibition Sari Biro/ 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Paul Bisaccia / 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition
Boris
                Bloch/ 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Wolfgang Bloser / 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition
Gina Bachauer Alain Balageas
Enrico Belli
Markus Becker
Sepastian Benda
Lazar Berman Lazar Berman Michel Beroff Michel Beroff
Beata Bilińska
Sari Biro
Paul Bisaccia
Boris Bloch
Wolfgang Bloser
arr. Rimski-Korsakov 原典版 原典 版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典 版 原典版 原典版 arr. Rimski-Korsakov 原典版 原典 版 原典版
東芝 EMI YNCD-1071 Calliope CAL 1802
Thorofon CTH 2446
dreyer gaido CD 21085
Genuin GEN 13283
DG/ ポリ ドール 431 170-2 DG 480 7074 EMI  0946 3 97695 2 0 新星堂/東 芝EMI SAN-27
 DUX 0858
Remington R-199-75 [LP]
Towerhill TH-71999
Accord 202152 Oryx Records EXP 44 [LP]
1957 Paris 1971/5
Bochum 2000/8/3-5 Hannover 2014/01
1964 Munchen 1977/4 Munchen 1978/4
Paris 1973/11/19-21
& 1974/12/13

1975
原典 版 1951 (?)
North Stonington CT 1992/8
Zurich 1992/9
Heiderberg 1969/6/20-22
グノームからアクセントの置き方が巧みで引き込まれる。ていねいな演奏であり、メロディ以外の音の出し方に独自の工夫が ある。ビドロ は遠くからゆっくりと近寄ってくる感じが良く出ている。おすすめで きる。

山野楽器制作の「忘れじの女性ピアニストたち」シリーズ第8 集。ジーナ・バッカ ウア(1913-76)は、ギリシャ出身で後に ロンドンに定住したピアニスト。
よく指がまわる。早いパッセージも正確に綺麗に弾く。ビドロの出だしは、まるで影絵を見るよ うな幻想的な 演奏。

アラン・バラゲアは1944年リモージュの生まれ。
第1プロムナードがペダルを踏みながらの演奏で始まる。こ れまでに例の ない演奏だ。グノムなどもたっぷりと情緒を込めて弾く。ところどころ音数を減らしてシンプルに弾いていたようだが、その一方 で、叙情性たっぷりに弾く。妙 な落差を感じた。

エンリコ・ベリは1999年のシューベルト 国際ピアノコン クールの優勝者。
ジャズもやるピアニストだが、まっとうなクラシックスタイルの演奏。丁寧で情緒的。いいと思 う。メロディの際だたせ方と音のバランスがうまい。ビドロ、重すぎないのがいい。カタコンブもいい。バーバ・ヤーガの早い パッセージも軽々と弾き、加えて、そこに豊かな表情を付けていて、見事というしかない。そしてキエフの出だしの美しさ。ひと つめのコラールの静粛と暗さ、ふたつめのコラールの清廉さ。この対比も期待を裏切らなかった。続くカリヨンのモチーフもい い。おすすめできる。

マルクス・ベッカー(1963-)は、クラシックもジャズもやるピアニスト。こうしたピアニストの多くはクロスオー バー的な演奏をそれぞれに持ち込むものだが、ベッカーは全くこれらを分けているのが面白い。このアルバムも、 Kiev と Chicago というラベルの付いた2枚組だが、キエフで純クラシック、シカゴで純ジャズを演奏する。面白いと思う。

うれしい。こんなピアニストに出会えたのは、マリア・ユディナ以来だ。ジャケット写真の風貌に言いようのない 魅力を感じて購入したのだが、期待以上だった。あくまでもクラシックのピアニストなのだが、その詩情性やテクニックはクラ シックを超越している。ヴィラ=ロボスのような新しいクラシックともいえる。まさにそのロボスのピアノ曲も併録されていて、 ベンダの音楽性がよくわかる。ところどころ修飾音が入るのも面白い。細部にま で魂のこもる演奏である。おすすめできる。

セバスチャン・ベンダ(スイス 1926 - 2003) はヴァイオ リン奏者を父と姉に、ビオラ奏者の母を持ち、9歳の時から家族のピアノ伴奏をしていた。エドウィン・フィッシャーに 見いだされ師事。1952年に南米ツアーを行い、それからの29年間をブラジルで過ごす。
プロムナードはいずれもやや早めに弾く。時には強音でたたきつけるようなプロムナードもある。テュイルリーやビドロでも リ ズムの取り方や交差するメロディラインの音のバランスがうまい。

ラザール・ベ ルマン(1930-)はロシア出身。2歳からピアノを始め、4歳でリサイタル、7歳でレコーディング。1940年に はモスクワ・フィルやボリショイ劇場 POと共演。1956年にリスト国際コンクールに優勝し、1958年に西側デビュー。その後、演奏活動を控えるが、 1970年代に再び活動を開始。

Lazar Berman/ 展覧会の絵 /
                Pictures at an an exhibition

DG/ポリドール POCG-90301

カラヤン+ベルリン・フィルによるラヴェル版「展覧会 の絵」と カップリングされた再プ レス盤。
うん、やはりうまい。でも、聴いたことがあるぞ。どうやら左と同じ音源のよう。どちらもミュ ンヘンの同じ場所での録音だが、日付が1年違っている。どちらかの日付が違うのだろう。一般には1977年4月の録音という のが通っているようだが。
清明な音はベロフの美点だ。音の強弱や緩急が鮮やかで、 ちょっとした パッセージを魅力的なものにしている。ビドロはかなり幻想的な仕上がりになっていて、まるで影絵のシーンのようである。ビド ロのみピアノから始まり、コル サコフ風、ラヴェル風だ。 軽やかに演奏を進める。まるでラヴェル編のような音のきらめきでフランス風の演奏といえるか もしれない。 うまい。ビドロのみピアノから始まり、コルサコフ風、ラヴェル風だ。

ミッシェル・ベロフは1950年生まれののフランス人。メシア ンの演奏で有名。 1970年代に一躍脚光をあびる。80年代に右手の故障から一時活動が休止されるが、90年代に復活。


明瞭なタッチとはっきりとした緩急と強弱。すっきりとした輪郭の演奏で、グノム、古城、ビド ロとすっきり演奏が続く。清廉ではあるけれど陰影や情感がもっとあるとよいと思う。サミュエルの終わり方は秀逸。第5プロム ナードもいい。さぁ、後半はどうだろう。リモージュやバーバ・ヤーガはビリンスカの弾き方がなかなかマッチしていていい感じ だ。キエフははつらつさが裏目に出ていて、カリヨンのモチーフもコラール部もちょっと物足りなさを感じた。
コミカルなジャケットがおもしろいが、演奏は正統派。しか し、第2プロ ムナードの終わり、テュイルリーに続くところなどはちょっとコミカルで面白い。ひなの踊りでは、右手の旋律を1オクターブあ げて演奏。これがなかなかい い。死者の言葉ででも、独自の解釈で装飾音を入れて効果をあげている。バーバ・ヤーガの終盤では小節の入れ替えなどもあって ちょっと驚く。キエフの大門で も終盤には独自の装飾音が入る。時々、打鍵ミスがあるものの、面白い工夫に満ち、Biro 版ともいうべきものになっている。CD化して再プレスして欲し い1枚。

シャーリ・ビーロ (1912-1990) はハンガリーの首都ブタペスト出身の女流ピアニスト。1995年からブタペストのリスト音楽院ではシャーリ・ビーロを記 念する奨励賞があるという。
やや素朴なプロムナードではじまるが、グノムでほどよいスピードとパワーの演奏で心地よい。 ただ、だんだ んと集中力がなくなってくるのか、第5プロムナードあたりから指がまわらなくなってくる。音もしっかり出ていない。
オール・ムソルグスキーの意欲的な2枚組のCD。情緒的な 演奏。最初の 数曲から平凡な演奏かと思われたが、ビドロまで来て刮目。テンポがゆっくりめ、左手の和音が修飾音的に演奏され、ビドロ(虐 げられた人々、もしくは牛車を 曳く牛)の足取りを感じることができる。このあとも時折、面白い解釈がある。

ボリス・ブロッフは1951年、ウクライナ の首都オデッサの 生まれ。
スタカートが得意だし、うまいピアニスト。ほとんどのプロムナードをスタカートで弾くし、古 城でさえもと ころどころスタカートを入れる。サミュエルではこのスタカートがまさに早口のように聞こえてなかなかよい。
(time 29'50) (time 32'48)
(time 36'18) (time 33'55) (time 33'49) (time 33'24) (time 33'24) (time 30'34) (time 30'20) (time 31'23) (time 28'45)
(time 32'30) (time 36'34) (time 28'48)
併録:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品22(サン=サーンス)、バラード嬰ヘ短調作品 19 (フォーレ)、クラブサン曲集より(クープラン) 併録:なし 併録:ピ アノソナタ・へ長調 D.959 (シューベルト) 併録:6つの前奏曲(スクリャービン)、フーガ(フレデリック・グルダ)、子供の歌6番 (チック・コリア)、スペイン(チック・コリア)、イージー(アル・ジャロウ)など 併録:32 の 変奏曲(ベートーヴェン)、シューベルト・シューマン・リストの曲、ピアノのための8つの前奏曲(マーチン)、ロボ スの小曲5つ、などCD2枚組
併録:ロミオとジュリエット(プロコ フィエフ /ピアノ版) 併録:ショパン前奏曲1番〜6 番 併録:ムソルグスキーのピアノ曲18曲、バ ラキレフ のピアノ曲8曲(演奏はRonald Smith) 併録:展覧会の絵(ラヴェル編・演奏はグーセンス+ロイヤルPO)
併録:ロミオとジュリエット (プロコフィエフ/ピアノ版) 併録:なし
同時収録:パガニーニの主題 による変奏曲 (ブラームス)、オーベルマンのバレエ(リスト) 同時収録: ム ソルグスキー作曲のピアノ小曲17曲、死の歌と踊り(歌曲・ムソルグスキー) 同時収録: ピアノソナタ・ニ短調 G178 (リスト)

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