© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2015/11/15

「展覧会の絵」 ピアノ曲 (Fe)
"Pictures at an exhibition"
piano version (Fe)

Vladimir Feltsman / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition Rudolf
                Firkušný / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Rudolf
                Firkušný / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Rudolf Firkušný / 展覧会の絵
                    /Pictures at an exhibtion Philip Edaward Fisher / 展覧会の絵
                / Pictures at an exhibition
/ 展覧会の絵
                        / Pictures at an exhibition
Nikita Fitenko / 展覧会の絵 / Pictures at an
                  exhibition
Gpran Filipec
                / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Matias Fletzberger / 展覧会の絵 / Pictures at
                  an exhibtion Peter Floer / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition
Vladimir Feltsman
Rudolf Firkušný
Rudolf Firkušný Rudolf Firkušný Philip Edaward Fisher
Nikita Fitenko
Goran Filipec
Matias Fletzberger Peter Floer
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版
カメラータ東京 CMCD-20051
Orfeo C633 041B
BBC Music BBCL 4238-2
DG PROC-1101
Chandos CHAN 10676
Classical Records CR-163
GIS Records JDT3303
Masoli record PR-91201
Pan Classics 510 161
Mexico 2002/5/27
Salzburg 1957/8/16
London 1980/2/21 Hanover 1980/11 Birmingham 2010/8/25-26
Russia  -2014
Croatia 2005/12/18 and 2006/4/16
Wien 2011/1/31
Swiss 2002/8/24-25
うまい。ペダルを非常にうまく使い、ひとつひとつの音の強 弱の 付け方や テンポなどを自然に仕上げている。雛の踊りでは異稿を使い、アクセントを付けているのも特筆。おすすめできる。

フェルツマン(1952-)はモスクワ生まれ。1971年ロ ン・ ティボー国際コ ンクールで優勝して名声を得る。しかし、1979年にイスラエル移住を希望して自由な演奏活動が出来なくなる。1987 年になって米国へ移住して、音楽活 動が再開される。
フィルクスニー45歳。鮮 明な音を丁寧に奏でる。歌うようなリズムの取り方がいい。特に古城やビドロではこれがいい感じで思わず聞き入る。時々、音が転ぶ こと、ピアノの性能がやや 貧弱に感じられること、息づかいが聞こえてくることがあることなどがやや残念だが、曲想の豊かさやテンポのよい演奏はそれらを上 回る。第4プロムナードの うまさは特筆もの。キエフではロンドのようなリズムを刻む一節があり印象的。おすすめできる。

 / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition

Grammophon 135 139 [LP]

リヒテル、 アルゲリッチの演奏もある贅沢な一枚。 ジャケットは有名なカンディンスキーの「キエフの大門」だが、これほど大きく美しく印刷されたジャケットは他に例がな い。

併録は
6つの前奏曲(ラフマニノフ/演奏リヒテル)、トッカータ(プロコフィエフ /演 奏アルゲリッチ)
フィルクスニー68歳。豊かな音で伸びやかに歌う。録音も い い。時々、 音が転がったり、丸まったりするのだが、それは若いときからの癖だ。音がやわらかく温かく、滋味に富む。どんな人柄だったのだろ うか。

フィルクスニー(1912-94)はチェコの出身。ヤナーチェ クの 愛弟子であ り、実の親子のように親愛の情で結ばれていたともいう。1929年にプラハ響との共演でデビュー。1940年からアメリ カに移住したが、生涯、チェコの作 曲家の曲を得意とした。

タワーレコードのヴィンテージ・コレクション No.11 としての発売。のっけのプロムナードから、引き込まれる。クリアなタッチと明瞭な解釈が心地よい。ビドロは特に秀逸。軽快な 第5プロムナードもなかなかいい。キエフの終盤で、コラール後にワルツ風のプロムナードが奏でられるのは、なかなかチャーミ ング。おすすめしたい。
音を上手に置くように音を紡ぐ。しかし、ややタッチが軽いのと、早いパッセージがやや不安定 なの が物足りない。しかし、ジャケットにハルトマンのカタコンブを使うなどかなり渋いし、5人組のピアノ曲だけで構成されており、結 構、面白い。

最初の一小節でリヒテルやホロヴィッツの後裔 であることがわかる。まさにロシア・ピアニズムといえるタッチとテンポ。テュイルリーなどでの音のきらめ きはすごい。バーバ・ヤーガでは異稿が使われていて変化が楽しめる。そしてやわらかな光のような出だしのキエフ。いい。い い。併録もよい。おすすめできる。

ニキータ・フィテンコ(?-) はロシアのペテルスブルグの出身で、現在は米国ワシントン在住。ヤマハ・アーティストでもあり、東日本大震災の折には来 日して、すぐにチャリティーコンサートを行った。
機能的な演奏で、均整のとれた音、しなやかなタッチ。ま た、驚 異的な技 術の持ち主で、バーバ・ヤーガがこれほど軽やかに演奏されるのを聴いたのは初めてで面食らった。力んでないのに力強い演奏。キエ フの終盤は、ややありきた りだが十全。おすすめできる。

フィリペク(1981-)はクロアチアのピ アニ スト。

プロムナード、陰影をしっかりつけての演奏。繊細な面があるが、やや両極端な弾き方や、タッ チの不自然なところがあった。古城のくすんだような弾き方や、ビドロでの間の取り方は面白い。キエフのコラール前のあたりも 工夫があって面白く思った。ミスタッチや粗い部分があるが、20年ぶりのカムバックというから、やむを得ないのかもしれな い。


音の出だしをやや長めにひっぱる癖があり、面白いアクセン トに なってい る。また、グノムなどではクリシェを入れたりして独自の解釈で演奏している。面白い試みではあるが、必然性が感じられないのが残 念である。

ペーター・フロエルはドルトムントの生ま れ。
(time 33'27) (time 30'53) (time 29'12) (time 31'45) (time 35'24) (time 29'52) (time 29'26) (time 31'43) (time 37'05)
併録:子供のためのアル バム (チャイコフスキー) 併録:ソナタ op 58 (ショパン)、ソナタ1番(ヤナーチェク)
併録:3つの作品 D946 (ショパン)、幻想とフーガ(マルティヌ)、マズルカ作品63(ショパン)、フリアント、コンサート練習曲(スメタナ)
併録:水の戯れ、道化師の朝の 歌、鉦の谷(いずれもラヴェル) 併録:ノクターン(キュイ)、スケルツォ(ボ ロディン)、小組曲(同)、スケルツィーノ(リムスキー=コルサコフ)、ロマンス (同)、ワ ルツ(同)、イスラメイ(バラキレフ) 併録: バッハのプレリュード2曲、ベートーヴェン・ソナタ28番、ショパンのワルツ作品70、シューベルト・楽興の時、ラフマニノフのプレリュード3曲、チャイ コフスキーの四季から7月
併録:ソナタ op 36, エレジー(いずれもラフマニノフ)
併録:ベートーヴェン・ピアノ ソナタ作品26、ペトルーシュカ(ストラインスキー)、ハンガリー狂詩曲(リスト)、忘れられたワルツ(リスト)
併録:シューマンの18曲

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