© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2015/11/15

「展覧会の絵」 ピアノ曲 (Fo)
"Pictures at an exhibition"
piano version (Fo)

/ 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Irina
                    Fojtikova-Kondratenko / 展覧会の絵 / Pictures at an
                    exhibition
Misha
                    Fomin / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition Grace Francis / 展覧会の絵 /
                  Pictures at an exhibition
Marylin Frascone / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibtion
Yuko Fujimura (藤村祐子) / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition Fukuda Naoki /
                展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
/ 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition
Fukuma Kotaro 福間洸太朗/ 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
Irina Fojtikova-Kondratenko
Misha Fomin
Grace Francis
Marylin Frascone
Yuko Fujimura (藤村祐子)
Naoki Fukuda (福田直樹)
Kotaro Fukuma
(福間洸太朗)
原典版 原典版 原典版 原典版 原典版 原典版(福田版) 原典版
Artesmon AS-735-2
Private ZW88-02 Quartz Music  QTZ-2099 Integral Classic INT221.164
Classic Studio Berlin 315 2173
私家版
Denon COCQ-85095
2009?
Moscow 2008/5/28-29
Potton Hall 2012/6/14-16
2005? Berlin 1992
山形 2005/7/26
Cognac 2014/2/10-13
リヒテルスタイルだが、女性らしい繊細さもある。音がしっかりと出ていて、ピアノを堪能でき る。ビ ドロ、サミュエル、第5プロムナードが秀逸。バーバ・ヤーガの最後の下降旋律のところの優雅さ、そこから展開するキエフの大門の出だしもいい。キエフの聴 きどころであるコラールの情景はやや乏しく感じたが、カリヨンの表現はかなりいい。曲想の豊か な人の演奏である。理知的な抑制もいい。オススメできる。

イリナ・フォジチコヴァ=コンドラテンコはチェコのピアニス ト。ラトヴィア生まれらしい。アルバム名がリターンとなっている。

併録のチャイコの四季が素晴らしい。私はチャイコの四季も結構集めているのだが(笑)、これほど豊かな表情を持つ チャイコの 四季を聴いたのは初 めてである。しかも、たっぷりと聴かせるのだが、決して嫌みがない。ジャケの横顔はやや険しいが、ライナーを開くとおだやか に笑う顔がある。


ピアノの音がいい。どこのピアノだろうか。素朴で野蛮で温かい音だ。ビドロ格別だ。バーバ・ ヤーガ迫力だ。少々、荒っぽい弾き方をするけれど、なかなか魅力的である。
出だしのプロムナードこそ早めのリズムだったが、その後は標準的な演奏。起伏の付け方なども 普通。タッチも普通。やや細かなトリルなどの音が十分に出ていないのが気になるが、ピアノやホールの音響もあるのかもしれな い。だが、左右の手からつむがれる音のバランスの良さは心地よい。左手の低音がよく響くところがある。併録もよい。70分 みっちり聞かせてくれる。

グレース・フランシスはロンドンの生まれ。
うまい。センスの良さが光る。迫力もあるし、叙情性も兼ね 備え ている。 そして、何よりも気取らずに力まずに自然に弾いているようで心地よい。時には修飾音などを外してシンプルにしているし、やや音の 粒がそろわないところもあ るけれど、総じて好印象。次も聴きたくなる。


フレーズの隅々によく目の行き届いた細やかな演奏。第4プ ロム ナードな どは、静かでありながら柔らかな和音の奏でる旋律が見事だ。

藤村祐子(福岡 1943-)は、ロン=ティボー国際コ ンクールの入賞歴などがあり、ヨーロッパを中心に活躍。教え子に青柳晋がいる。
録音がいい。ピアノの振動まで感じるような臨場感がある。 演奏 もすばら しく、グノムのおどろおどろしさ、古城での左手の工夫、テュイルリーで右手がつむぐ軽やかメロディなど、ひとつひとつが心に響 く。時々、オクターブ上を弾 いたり、下を弾いたりするのも、楽譜にない修飾音を入れるのも、決して奇をてらったものではない。誰にもまねのできない絶妙な呼 吸で入れられていて、構成 に大きな効果をあげている。こういう演奏に出会えるのは幸せだ。おすすめできる。

福田直樹(1960-)は東京生まれ。桐朋高 等学 校 音楽科、桐朋学園大学、シュトゥットガルト国立芸大、ウィーン・コンセルヴァトアールに学ぶ。このCDはデ ビュー25周年を記念して作成さ れた。ライナーではハルトマンの絵を1枚ずつ紹介し、曲の解説や印象が書かれていてこれも楽しい。購入は福田氏のHPから。
「ひびきは美しく、でも音楽は骨太に、むしろ無骨に素っ気なく」とは、ライナーにある小沼純一氏解説の書き 出しだが、まさにその通り。そして、書き加えるならば、繊細でもあり、メランコリックでもある。すばらしい。おすすめで きる。

併録のイスラメイも、必聴。こんなに豊かなイスラメイはこれまでに無かったと思う。ドゥムカもよ い。アゴスティ版火の鳥もいい。新しい命を与えられた楽曲たちがここにいる。

Fukuma Kotaro
                  /展覧会の絵/Pictures at an exhibition

Denon Hortus 115

ヨーロッパ版。ポー トレートが印象的なジャケット。タイトルが Dumka となっている。日本版も火の鳥となっている。いず れも新しい音楽を創造したという自負から来るタイトルだろう。明確なメッセージでもある。


(time 30'44) (time 31'05) (time 32'30) (time 33'34) (time 32'31)
(time 33'41) (time 34'47)
併 録:チャイコフスキーの四季、ボロディンの小組曲 (2枚組) 併 録:スクリャービンの練習曲6曲、ラヴェルの鏡、ドビュッシーの前奏曲2曲 併録:コレリのテーマによる変 奏曲(ラフマニノフ)、ピアノソナタ2番(ラフマニノフ)  併録:幻想 op49、子守唄 op59、4つのマズルカ op33、ポロネーズ op53 (すべてショパン) 併録:大ソナタ(チャイコフスキー)
併録:なし 併録:ひばり(グリンカ)、イ スラメイ(バラキレフ)、ドゥムカ(チャイコフスキー)、火の鳥(ストラヴィンスキー/アゴスティ版)

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