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休八写真館プロジェクタ室(書画カメラ)

自作の書画カメラ



Slide Projector Color Cabin スライド映写機
        カラーキャビン コンパクトカメラ用のマクロ撮影スタンドであるが、実は機動的な書画カメラ。投影したいプリントや本の上に置き、モニ ターやプロジェクタで外部出力してプレゼンに使うのだ。

カメラ固定で、モノを動かすので は なく、モノ の上をカメラを動かす。いろんな資料を並べておいて、次々とカメラを動かすのは、あたか も視点を動かすような視覚効果があって、見ている人間を飽きさせない。加えてプ レゼンにスピード感がある。
 
こうした手法には、フォトビジョン FV-9 が欠かせなかったが、
後継機は出ていな い。他社製品でも使えそうなものは無い。無 理もないだろう。ハイビジョン化が進んでいるので、いまさら、NTSC出力でもないし、フィルムの需要はもうそうとう小さくなったのでフィル ム投影のメリットも無い。しかし、今ならば、もっと高精細でコンパクトで フレッシュレートの高いものを作れる状況でもあって、何とも黙(もだ)しがたい。やはり、フォトビジョン的な書画カメラが 欲しい。

いろいろと考えたが、マクロ撮影スタンドがあれば、コン デジを取り付けて使用できるはずである。昔、真下にカメラを向けてセットできる
四脚のコピースタンドがあったが、あれのもっ と脚が短いものがあればよい。昔と違って、 マクロ撮影の最近接距離が相当に短くなっているからだ。最初は、市販のマクロ撮影スタンドを購入して使ってみたけれど、うまく使えなかった。2種類試した けれどダメだった。自分で作るしかない。

簡単な図面をひいた。なるべく部品数を減らして、単純で軽いスタンドにしたい。
片手で操作で きるようにして、投 影したいものの上にぽんと置いて次々と話を進めたい。投影できる元 画像は10cm四方程度を念頭にする。文字などを書き込める程度の作業距離(ワーキングディスタンス)を作る。フォトビジョン的な 使用が 前提なので、シャッター・ボタンは押しにくくてもかまわない。

材料は、3mm厚のアルミ、
φ12mm の丸い木の棒、φ1.5mmの針金、三脚穴用のネジ。アルミはいつもの きりいた.com に図面を渡して作製してもらったが、残りの材料は手元にあるものを流用した。脚の長さは3種類作り、差し替えて使用するようにした。携帯性も考えて、折り たためるようにし た。

書画カメラとして使うときは、取り付けたコンパクト デジカメからケーブル接続で外 部モニターやプロジェクタにつなぐ。主要 なカメラの接続方 法は、それぞれ、下記のとおりである。


解像度
最近接
接続ケーブル
出力先
Ricoh CX3
1060万画素 1cm
ピンジャックAV端子 → ビデオ端子* PAL/NTSC
Ricoh CX6
1060万画素 1cm micro USB → ビデオ端子*
PAL/NTSC



micro HDMI → HDMI
1080i
Casio EX-ZE100
1275万画素 1cm micro USB → ビデオ端子* PAL/NTSC



mini HDMI → HDMI 1080i
Canon IXY 3000 
1470万画素 5cm mini USB → ビデオ端子* PAL/NTSC
Sony CX170
310万画素 5cm? コンポーネントD端子 →ビデオ端子* PAL/NTSC



コンポーネントD端子 →D3/D4/D5端子* 1080i



mini HDMI → HDMI 1080i
*カメラ付属品

接続できるカメラはマクロ撮影ができることと、側方に出力端子が付いていることの2点が必要で、実際に使い始めると、Ricoh CX6 が最も使いやすいことがわかった。なお、デジカメの液晶画面への撮影情報は全て表示オフにして使用するようにしている。

出力は2系統ある。それぞれ、モニターやプロジェクターに直結するのが簡単だが、ノートPCに接続した方が便利なこともある。方法は次のようにな る。

[1] NTSC出力: Trinity IUVC-20C でUSBカメラ信号に変換して、IUVC-20用のドライバーを入れたノートPCで受ける。ノートPC上では、CameraViewer を使って画像を見ることができるので、プロジェクターなどにつないだノートPCであれば、パワーポイントなどと切り替えながらプレゼンができる。 デジカメはさまざまな撮影情報が表示されるのが普通で あるが、プレゼンには不要であるし、気が散る原因にもなるので、表示を全てオフにする。

[2] HDMI出力: HDMI対応のメディアコンバーター(ビデオキャプチャー)があれば、多分、ノートPCで受けることができる。ただし、 この装置、結構高いのと大きいので、購入には至らず、まだ試していない。

追記1: なお、脚の長さは、何通りか作っていて、図の大き さやカ メラの最近接の能力に応じて使い分けることができる。

追記2: Camera Viewer は、橋本直さんという方の作ったフリーソフト。シンプルなのがいい。

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