updated on 2009/09/26

休八写真館＞デジタルカメラ室

Canon IXY digital 800IS

IXY digital 300 がスペック的に古くなり、大きく重いのが気になりはじめた。そこに手ぶれ防止のついた IXY digital 800IS が登場。４倍ズームに600万画素というスペック、これにデザインの良さも後押しし、発売前に予約してしまった。実機にさわらずに購入を決めるのは自分としてはかなり珍しい。

実際、想像どおりにいいカメラだった。心配していたスティッチ・アシスト機能（疑似的なパノラマ写真が撮れる機能）の切り替えもマニュアル撮影の設定でいつでも呼び出せたし、室内や雪の写真などはシーン撮影で選べばいい。IXY digital 300 よりも格段に高機能なのに３分の２程度の軽さだ。長く活躍した IXY digital 300 の後継機としてスムーズに受け入れることができた。

ただし、欠点もある。第一にズームは右手のタブを動かして切り替えるのだが、この切り替えがあまりスムーズでない。大概、行きすぎることが多くて、極端な望遠か極端な広角になりがちだ。

第２にファインダーが極端に小さくなった。覗いてみてもあまりよく見えないし、液晶に鼻の頭がつくのもはなはだ具合が悪い。その替わり、モニター液晶が大きくなって、使いやすくなった。

おかげで、ファインダーを使うことが極端に減った。ファインダーは必須と思っていたのに、ファインダーを使わずに写真を撮るようになってしまった。

追記１：　手ぶれ防止機能は、パナソニックが2003年に LUMIX DMD-ＦX5 に搭載して大ヒットした。キャノンはこれに対抗して 2004年、手ぶれ防止機能搭載のPowerShot S1 IS を発売。IXY digital への搭載はこの800IS が最初なので、さらに2年遅れたことになる。しかし、完成度はきわめて高かったと思う。

追記２：　IXY シリーズでは、番号の桁数が多いものほど高機能で3桁シリーズはフラッグシップ的な存在。そうした流れの中でも、800IS は人気の機種となり、810IS, 820IS と後継機が出た。IXY の中で、こうした例はあまりなかったように思う。現行機種を見ると、すでに手ぶれ補正（IS: image stabilizer）は普通の機能となり、ISとわざわざ名称につけない機種も出始めているようだ。

発売年	2006年4月　　　愛着度★★★★★
型式	コンパクト・デジタルカメラ、手ぶれ補正付き
撮像素子	1/2.5型 CCD、600万画素　（2,816 x 2,112 pixel）
レンズ	5.8-23.2mm F2.8-5.5 （35mmフィルム換算で35-140mm相当）最短 2cm (W) / 40cm (T)
シャッター	電子式、1/1600～15秒
測光	プログラムAE
測距	TTL9点測距 AiAF／中央1 点AF／補助光AFあり
ファインダー	光学ファインダー、 2.5型 TFT液晶モニター（17.3万画素）
記憶媒体	SDカード（SD, MMC）
電池・電源	専用リチウムイオン電池 NB-5L　（3.7V 1120mAh 約23.4g）
大きさ・重さ	w90.4mm x h56.5mm x d26.4mm 165g （電池とメモリ込みで 190g）
海外モデル名	DIGITAL IXUS 800 IS ／ PowerShot SD700 IS DIGITAL ELPH
関連 web	キャノンカメラミュージアム / IXY digital 800IS： https://global.canon/ja/c-museum/product/dcc527.html キャノン製品マニュアル / IXY digital 800IS 基本編： http://cweb.canon.jp/manual/digitalcamera/pdf/ixyd 800is-ba.pdf キャノン製品マニュアル / IXY digital 800IS 応用編： http://cweb.canon.jp/manual/digitalcamera/pdf/ixyd800is-ad.pdf

北海道旭川市・旭山動物園のぺんぎん館で。	熊本県矢部町（現・山都町）の通潤橋。
東京都中央区の牛ヶ淵と日本武道館。スティッチモード使用。

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