updated on 2011/07/24

休八写真館＞デジタルカメラ室

Yashica EZ digital F531 (C-mount modified)

Yashica EZ digital F928 に続いてこのカメラもCマウント化してみた。EZ F531 は500万画素機であるが、基本性能はしっかりしているようでネットでの評判も悪くない。あきばおーで \2,800 で購入。

改造作業は EZ F928 とほぼ同じ。レンズユニットを外し、Cマウントを取り付ける。センサーからの適正なフランジバックはボディ面からプラス 2mm程度の位置になる。EZ F928 ではエクステンションリングで調整したが、今回はパテと接着剤で位置あわせをして取り付けた。センサー前には赤外線(IR)カットフィルターを装着。天蓋部が別パーツでとり外せるようになっていて EZ F928 よりも分解と組み立てが難しい。しかし、一旦、分解してしまうと天蓋部を外したまま仮組できて調整作業などはしやすかった。（F928 の改造記事はこちら）

背面にはボタンが一切無い。タッチパネルで操作するからだ。簡単なタッチペンが付いているが、指先でも操作でき、反応も良好。基本メニューは EZ F928 や、EZ F537IR と共通で迷うことはほとんど無い。撮像は500万画素であるし、シャッターを押した後のブラックアウトが長めだが、EZ F928に見られるようなぐにゃり写真が撮れることはない。

EZ F928 の改造の時も感じたが、ヤシカブランドのデジタルカメラは安いながらも、よく考えて作られているし、質感も大事にしていると思う。Cマウントレンズ専用デジタルカメラを今のヤシカなら出せるのではないだろうか。

追記１：　もう少しボディを薄くできれば、CSマウント機にもなる。専用設計にして、フラッシュなし、マウント部は金属、絞り優先のAEプログラムモードと完全マニュアルモードを付け、露出計表示なども加えられたら、かなりいいカメラになると思う。また、シャッターをレリーズできるようにすると、顕微鏡や望遠鏡での使用も容易になり、販路が広がるのではないだろうか。

追記２：　明るいところでの液晶の視認性が低い。また、絞りF3.2 固定、シャッター速度変動でのAEしか働いていないようだ。

追記３：　内部はワンボードで出来ていて、レンズはネジ2本でボードに取り付けられている。加工に使う道具や部品は、テーパーリーマー、接着剤、パテ、AA型ピンセット、ヤスリ、C/CSマウントアダプタなど。IRカットフィルターはレンズ群からとりだして、センサーの直前につける。ただし、センサー部分にゴミが付きやすいので何かと神経を使う。また、フランジバックを正確に合わせるのが難しい。

発売年	2010年4月20日　　　愛着度★★
型式	コンパクト・デジタルカメラ　（Cマウント改造によりレンズ交換可）
撮像素子	1/2.3型 CMOS、551万画素　（2,592 x 1,944 pixel）
レンズ	7.12mm (35mmカメラ換算で43mm)　F3.2　外してCマウント化
シャッター	1/8000～1/4秒
測光	絞り優先AE　（F3.2固定でシャッター速度が変動）
ファインダー	2.7型TFT液晶モニター（タッチパネル）
記憶媒体	SDカード（SD, SDHC 16GB）、　内蔵フラッシュメモリ 32MB
電池・電源	単4電池 3本
大きさ・重さ	w91mm x h61mm x d26mm 93g 　(レンズのぞく。電池込みで 127g)
関連 web	エクゼモード・ヤシカ／EZ F531 ページ　http://www.exemode.com/yashica/dc/f531.html 超画伯日記のF531 改造ページ　http://tyogahaku.sblo.jp/article/39065997.html

相生橋から見た永代橋。 Cosmicar 16mm F1.4　（35mmカメラ換算で90mm）	サルスペリ。夏の花。 Computar 8mm F1.4　（35mmカメラ換算で45mm）
非常階段。日東光学のシーアは125° の超広角レンズ。天地が逆に写るし、1/3対応なので周囲が欠ける。でも面白いレンズ。 Theia MY125M 1.3mm F1.4　（35mmカメラ換算で8mm）	同じくシーアで撮影した東京・隅田川にかかる中央大橋。四方にまっすぐに伸びるワイヤーは、超広角ならではのデフォルメ。 Theia MY125M 1.3mm F1.4　（35mmカメラ換算で 8mm）

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