© 1996-1997, Kyu-hachi TABATA
帰国して
(ヘルシンキだより #21)
21-1 謝辞
滞在記というのは、ある時は旅行記であり、ある時は在留記です。まるで非日常と日常の合間を行ったり来たりの1年間でした。それはどちらも実り多
く、潤いのある日々でした。そして、これまでの私の越し方を統合するよい機会となりました。
フィンランドは、すばらしい国でした。もっと居たかった。もっと知りたかった。Irma
のラボもすばらしいラボでした。この1年はかけがえのない経験となりました。私を送り出してくださった方々、迎えてくださった方々に感謝したいと
思います。
それから、この滞在記を読み続けてくださった方々にお礼申し上げます。ながらくのお付き合いありがとうございました。
21-2 おわりのクルー紹介
Makoto
TAVATA
Junko TAVATA
Ajako TAVATA 歯が抜け替わりはじめました。
21-3 音楽とともに
ことあるごとにフィンランドの音楽が浮かびます。ユッカ・ペッカのシベリウス(クラシック)もいいけれど、アイカコネ(ポップス)もいい。今、一
番好きなのは、ヴァルッティナ(エスニック)。彼女らの6枚目のアルバム
Kokko の曲がいつも頭の中でまわっています。
管木さんは自作CDをくれました。モーツァルトのレクイエムのモチーフです。天井から降ってくるような和声の緩急が強烈です。これも私に溶けこん
でゆくのでしょう。
「ヘルシンキだより」もこれで終わりです。しかし、これからずっと、私の頭の中でまわり続ける音楽のようなものだと思います。私が歩き続けるかぎ
り、私のためにリズムを刻んでくれるはずです。
どこかでお会いしましょう。できれば、ヘルシンキで。
Kaikki kiitos, nakemiin !
(Everybody thank you, good-bye !)