© 1999-2000, Kyu-hachi TABATA
ヘルシンキ再訪 (ヘルシ
ンキだより #29)
幸運なことに、2000年1月27日から2月6日の10日間(実質
9日間)、ヘルシンキを再訪する機会がありました。国際交流研究の一環としての出張です。実験をするにはあまりに短く、情報交換や実験技術の見学が主な目
的です。また、私にとっては多くの知人や友人たちに会うことのできる貴重な機会となりました。仕事以外のことを主に紹介します。
29-1 マコトとヨハンナ
今回の旅の道連れは、大学院生の阿部真土(あべまこと)。私もマコトですから、イルマからは、Makotos
(=マコトたち)と呼ばれることがしばしでした。一方、イルマのラボにも Johanna
(=ヨハンナ)が二人おりました。一人は、私の実験パートナーだったあの Johanna
で、もう一人は、Juha Kere のラボにいた Johanna です。私と Johannas は同じ
Tabby team のメンバーでしたから、さまざまな話し相手になってもらい、何かと世話になる滞在となりました。
29-2 関空出発 (2000年1月27日)
前日から大阪ではめずらしい雪。「ああ、ヘルシンキに行くのにふさわしい天気になってきた」などとのんきに考えていたのはこの日の朝まで。関空行
きリムジンバスにのるため、タクシーでJR茨木駅に向かったのですが、7時40分ごろ、そのバスが運休なのを乗り場で知ります。関空への橋が雪の
ために通行止めになっているのだそうです。そこでJRで行くことに。いろいろと勘違いもして乗り継ぎがうまくいかず、また阪和線も雪のために遅
れ、空港についたのは10時20分ごろ。予定より1時間遅れの到着でした。チェックインできた時は、本当にほっとしました。阿部君とも合流でき、
フィンエアAY086便でいざ出発。
29-3 ゲストハウス
我々の滞在したのは、大聖堂の割と近く Viironkatu
にある大学のゲストハウス。天井が高く、昔の暖炉が部屋の隅においてある部屋でした。サウナも毎日
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時で予約でき、初日からサウナを楽しむことができました。また、うれしいことに我々の部屋のある4階のロビーにはインターネットに接続できるPCがおいて
ありました。また、観光や買い物に大変便利な場所でもあり、快適な滞在となりました。
29-4 Web メール
歯科基礎医学会のオンライン登録の準備がヤマ場を迎えている最中の出張になったため、電子メールをこちらでも読めるようにする必要がありました。
そこで、大学のアカウントへ来る電子メールをすべて、Web
メールとして読むことにしました。このプランは、ゲストハウスにPCがあったおかげで、簡単に実現しました。もちろん、英語版やフィンランド語版
の
Windows では、日本語の表示がそのままではできません。私は、使い慣れた MViewPro
の最新バージョンを Albert Chong
のHPからダウンロードし、それをインストールして日本語の表示をできるようにしました。PC
のデスクトップから出せるようにした注意書きはこちら。
29-5
Viikki
の様子 (1月28日)
生物工学研究所は、ヘルシンキ大学の Viikki
にあるキャンパスの中にあります。そしてこのキャンパスの前のバス停に降り立つと、そこには大きな新しい建物がありました。総合図書館です。研究所の中の
図書もすべてここに移され、すでに本格的に動いておりました。研究所の中もさまざまな変化がありましたが、おおむね、見慣れたものが見慣れた場所
にありました。私の撮ったレヴィでの夕暮れの写真も
in situ hybridization の部屋においてありました。Elina, Riika, Pikku Johanna,
Johanna, David, Tuija, Merja などと次々と会うことができました。みんな元気そうでした。
29-6
市内観光(1月28日)
キアズマ(現代美術館)をかわぎりにして、テンペリアウキオ教会、ウスペンスキー寺院、大聖堂、キセレフ・バザールを廻りました。翌朝、日本語補
習校に立ち寄り、弥園さん、中川さん、楠元さん、鈴木さん、加藤さんなど懐かしい人々と再会。そのあと、テヘターンカトゥにあるミカエル・アグリ
コラ教会、エイラ教会、ヨハネス教会、オルトン病院、そして23番のバスでハカニエミへ。屋内マーケットで食事をしてから、私の大好きなカリオン
教会へ。そのあと、セントラムに戻り、美術館で、Garren-kallera,
Edelfelt (左の絵は有名)、Ellen Thesleff (Irma
の親戚でもある)などの絵を鑑賞しました。2年前と違い、いろいろな絵の良さを感じることができました。また、案外、行ってないところばかりで、急に観光
客になった気分になりました。この日は、夕刻6時半に
Pikku Johanna が Tuija と一緒にクルマで迎えに来てくれ、ポルヴォのイルマの家へ。
29-7 再び市内観光(2月3日)
一日空いたので、市内観光。まず、ヘルシンキ大学植物園に阿部君と二人で行き、そのあと、それぞれ分かれて観光やショッピング。私は電車を使って
市内を廻りながら、自然史博物館や Digelius
Music、Fazer Musicなどへ行きました。