| © 2012, Tatsuyuki KAMIRYO | ネアンデルタール人を推理する |
この学説は、米国の考古学者、ラ
ルフ・ソレッキ(Ralph S. Solecki)が、『シャニダール洞窟の謎(Shanidar: The First
Flower People, 1971)』蒼樹書房(昭和52年)で公表したものです。彼の発掘隊は、イラク北東端のシャニ
ダール洞窟の、ムス ティエ型石器(ネアンデルタール人の工作
物)が存在する地層で、屈葬された成人男性の遺骨を見つけました。ソレッキは、「四号」と名づけたこの遺骨の周辺と、そのすぐそばの「六号」、少
し離れた「五号」の周りなどの土を採って、パリに住む古植物学者のアルレット・ルロワ=グーラン(Arlette
Lerio-Gourhan)に送りました。なぜそうしたのかは、書いてありません。屈葬はこの三体に限られたことではありませんので、何かがひらめいた
のでしょうね。| とびら へ | 前へ 次へ |
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