| © 2012, Tatsuyuki KAMIRYO | ネアンデルタール人を推理する |
小説の舞台は、ウルム氷期(7万年前から1.5万年前まで)のクリミア半島です。本文では書いていま せんけれど、本の見返しに描かれている古地
図に、作者がエイラに過ごさせた洞窟や、氏族会の行われた場所などが示されています。氷河が発達して海水面の下がった時期ですから、現在のウクラ
イナとロシアとを隔てるケルチ海峡は、地続きに表わされています。洞窟は、アゾフ海と黒海とを分けるこの海廊から、少し西に入ったところでした。
地図には三万七千年前頃のヨーロッパの様子だと記されています。けれどこの年代を、エイラがこの洞窟で暮らした時期だ、と決めつける必要はないで
しょう。これより何千年か後でもいいと思います。| とびら へ | 前へ 次へ |
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