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カンテレ
CD


カンテレのCDを紹介します。フィンランドでは、もっぱら Fazer Music か、ストックマン・デパートのCD売場か、 ディジェリウス・ミュージック で購入しました。ですが、今では amazon.uk などで入手が容易です。国内でもカンテレ奏者が増えてきました。

<フィンランド盤>

"Midnight Sun"  Finlandia 0630-11787-2
Martti Pokela, Eeva-Leena Sariola & Matti Kontio

Midgnight Sun とは、沈まない太陽−つまり白夜。シベリウスなどフィンランドのクラシック音楽を広く集めたスーベニアCD。2曲目 にカンテレ曲 "Bells of Konevista monastery" がある。この曲は Best of best といってよく、"Best of Kantere" にも収録されている。FINLANDIA のスーベニアCDには、"Midnight Sun", "Northern Lights", "Northern Lights vol. 2" などがあるが、この"Midnight Sun" が秀逸。
*ワーナーから邦版あり。「白夜のささやき」 WPCS-4918、「オーロラのささやき」 WPCS-4743、「オーロラのささやき2」 WPCS-5620です。シリーズ化されて、7枚ほど出ていました。

"Christmas Kantele"  Finlandia Innovator 3984-2387-2
Eija Kankaanranta & Mervi Yli-Vainio

クリスマスにちなむ曲が20曲集められている。39弦カンテレを使った女性デュオ。 一番のおすすめCD。音色が明るく、アレンジのセン スもよい。やっぱり明るくなくちゃ。

"Kantele"  Finlandia 1576-50018-2 (FACD -18)
Martti Pokela, Eeva-Leena Sariola & Matti Kontio

前半11 曲が伝承曲。残りの10曲は Martti Pokela のオリジナルが集められている。いい曲のほとんどが前述の "Best of Kantele" に収録されている。

ワーナーから 「北斗のささやき−カンテレへの誘い」 WPCS-4812 として国内盤が出ています。

"Kantele Duo -Finnish folk & Favourites- "   Ondine Octopus OCTO 405-2
Sinikka Ja"rvinen & Matti Kontio

伝承曲や オリジナル曲、それといろんな曲のアレンジが15曲 集められている。15曲目はミッキーマウスのアニメーションからの選曲らしい。明るいメロディにも関わらず、 Matti Kontion の編曲は全般的に音色が暗い傾向がある。だいぶ退屈。

キングから 「夕べのざわめき−カンテレ・デュオ」として国内盤が出ています。

"Best of Kantele"  Finlandia 0630-12722-2
Ulla Katajavuori, Ritva Koistinen, Matti Kontio, Sanna Pitka"nen, Martti Pokela, Eeva-Leena Sariola, Sari Turnen & Timo Va"a"na"nen

1〜14 が伝承曲。15〜28がオリジナル。1 曲目の "Bells of Konevista monastery" という曲がまさに Best of best とでもいう曲。3曲目の "Kalevala Melody"、コーラスの入る16曲目 "May" もよい。ベストというだけあって粒そろいだが、ちょっと退屈。24〜 は現代音楽風の曲が続くが、「何もカンテレでやらなくても」という感がある。


<国内盤>


"粋 音 iki oto"    Music Planning SATO EA001
Eva Alkula, 2004

まず音の良さに驚かされる。 エヴァさんは日本とのつながり深く、このCDではカレリア民謡(子守歌、コネヴィツァの鐘)、現代のカンテレ曲(小さな 組曲、夏の物語)などに加えて、日 本の歌(さくらさくら、荒城の月、七夕)もとりあげられている。よく知られた曲ほど編曲がよく考えられていて新鮮に聞こ え る。「夏の物語」は緊張感のある 曲で、かつカンテレの幻想的な音、多彩な表現が存分に楽しめる。

*このCDは「カンテレ武 者修行」を書かれた佐藤さんのプロデュース。購入希望の方は までご連絡ください。


"Garden"    KONPEI CD-016
荒 博子, 2004

最初はカンテレの名曲やフィンランドの伝承曲が続くが、中盤から荒さんのオリジナル 曲や、竹田の子守歌、蘇州夜曲と いった日本の歌曲が 入り、最後は童謡「うさぎ」で終わる。リコーダー、フィドル、ハンマーダルシマーなどとの合奏もなかなかよい。フィ ンラ ンドと日本への想いが語られるよう な構成で、聞き終わった後に静かな余韻が残る。

このCD演奏には、ケルト風の演奏を行うアンサンブル「Hard to Find」のメンバーが参加しており、同HPからCDを購入できます。 こちらです。


"Kantele II カ ンテレII"   San Paolo P25C51515
はざた雅子, 2003

はざたさんのオリジナル曲が集められたCD。のびやかな音。和琴で使うような奏法や 日本的な旋律が時々入り、カンテレ の新しい魅力や可 能性がある。

このCDは聖パウロ修道会の作製・販売です。 通販 HPはこちら


"Kantele カンテレ"   San Paolo P25C51512
は ざた雅子 , 1998

"Bells of Konevitsa monastery" 「」など、カンテレの有名曲に始まり、パッヘルベルのカノン、主よ人の望みの喜びよ、ジムノペディ、絲綢の道、グ リーン・スリーブス、ロンドンデリーの 歌、 フィンランディアなどと馴染みのある名曲が続く。 高音であっても低音であっても実にきれいな響きでカンテレの音の良さがよくわかる。絲綢の道などではパイプオルガン のような響きやアコースティックギター のような響きが効果的に使われている。 はざたさんによるライナーノーツもいい。

このCDは聖パウロ修道会の作製・販売です。 通販 HPはこちら

"Laulupuu"  Finlandia 0630-11787-2
played by Laulupuu

ラウルとは 「歌う」、プーは「木」。歌う木とはカンテレのこと。全曲がカンテレを伴奏に「うた」を歌うものであり、カンテ レの使い方としては、本来のかたちであるよ うに思う。このグループはカウスティネンのペリマンニ音楽の新しい流れとして生まれてきたものらしく、フィドル 中心ではなく、カンテレと歌声でフィンラン ドの伝承曲や歌曲を演奏する。「若者はアメリカへ行った」という移民の歌などもあり、フィンランドからも新大陸 への移民があったことを知る。

このCDは珍しく邦版。


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