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2014/08/24
■2 文献バンク
■2.1 文献バンクとは?
文献バンクとは文献データのひとまとまりで、内部はたくさんのレコードによって構成されています。このレコードというのは、文献ごとに作られる ページもしくはカードのようなもので、ひとつの文献がひとつのレコードとして記録されます(右図)。従って、個々の文献を呼び出す時はレコード番 号で指定します。
ひとつのレコードの中には、メモ、著 者、タイ トル、キーワード、雑誌名(JPコード)、巻号、ページ、年号などを入れるためのフィールド(=データの格納場所)があります。このため、検索するときは フィールドを対象として人名検索やキーワード検索を行うことができます。
文献バンクの名前は自由に命名できます。利用者の名前をそのままバンク名にしてもよいし、[COMPUTER] [MEDICAL] [ZOOLOGY] など、内容がわかる名前にしてもよいでしょう。ただ、経験的には、分野が異なる文献であってもひとつのバンクで管理 した方が楽なようです。
文献バンクは、実際には4つの電子ファイルから構成されています。
Record.phd
文献の主データ を格納
JPcode.phd
JPコードの番号と雑誌名を登録
Link.phd
登録されたデータ同士のリンク関係を格納
Pdf.phd
URL データと DOI データを格納
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■2.2 文献バンクを開く
「既存のバンクを開く」 のラジオボタンを有効にして、次のような作業をします。
(1) Drive および Directory の表示部分をクリックして、ディレクトリを辿っていき、任意の場所の文献バンクを選びます。文献バンクは bnk という拡張子が付くフォルダです。なお、この画面で選べるのは既存の文献バンクものに限ります(新しくバンクを作りたい時は、
2.3節
)。
(2) 適切な文献バンクが選ばれている時には、 Bank というところに文献バンク名が赤く表示されます(右の例では
sample.bnk
)。 また、右半分の縦長のボックスにもその内部の構成ファイルが表示されています。これらを確認してくださ い。
(3) 開きたいバンクを選択できたら、下にある[Open]というボタンを押します。文献バンクが切り替わり、その文献バンクの最新レコード(最終番号 のレコー ド)が表示されます。
なお、一旦、このようにして、文献バンクを開くことができたら、この所在が登録されますので、次回、切り替える時は、In memory の入力ボックス右にある▼印をクリックするとこのリストが表示されますので、そこから目的の文献バンクを選ぶこともできます。
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■2.3 文献バンクを作る
「新しいバンクを作る」のラジオボタンを有効にして、次のような作業をします。
(1) Drive および Directory の表示部分をクリックして、ディレクトリを辿っていき、新しく文献バンクを作りたいディレクトリを選ぶ。
注:現在利用中の文献バンクのある所のままで作成すると、文献 バンクの 中に新しい文献バンクができてしまうということも生じますので、注意して選んでください。
(2) Bank のボックス(右の例では
dovecot
と入れているところ)に任意の文献バンク名を記入します。
注:文献バンク名は自分の名前などにするのがわかりやすいと思 います。 8文字程度と短い方が便利です。
(3) 、[New] ボタンを押します。新しい文献バンクが作られ、レコード画面に表示されます。多分、空白だけのデータが示されているはずです。
なお、JPコードは、他の文献バンク(他のユーザーのバンクや sample)からコピーすることもできます。新しく作ったばかりの文献バンクの中にあるjpcode.phd を sample.bnk などの中にある jpcode.phd に取り替えると JPコードの作成の手間を少し省くことができます。
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■2.4 文献バンクを複製する
万が一の事故に備えて、データのバックアッ プをすることは大事です。Windows に付属のエクスプローラーや各種ファイラーでも簡単に作業できますが、dove でも、文献バンクを複製するためのメニューを用意しています。
まず、「複製」のラジオボタンを有効にして、次のような作業をします。
(1) Drive および Directory の表示部分をクリックして、ディレクトリを辿っていき、複製の文献バンクを作りたいディレクトリを選ぶ。
注:現在利用中の文献バンクのある所のままで作成すると、文献 バンクの 中に新しい文献バンクができてしまうということも生じますので、注意して選んでください。
(2) Bank のボックス(右の例では
cuckoo
と表示されているところ)に任意の文献バンク名を記入します。
(3) 、[Dupli] ボタンを押します。現在の文献バンクのデータが指定された場所に指定された文献バンク名で作られています。ただし、文献バンクが切り替わる訳では ありませ んので、内容を確認したいときは、「文献バンクを開く」機能で複製された文献バンクを開いてください(
2.2節
)。
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