© 1984-2016, Kyu-hachi TABATA last updated 2015/09/18

■6 JPコード編集

■6.1 ウィンドウ

雑誌名、出版社名などの登録と閲覧ができます。JPdoi もここで登録します。



a) プルダウン・メニュー

メニューに示されているイニシャルは、Alt キーと組み合わせて押すと有効で、キーボード上からメニューを選択したい時に便利です。主要なものは、6.3節以降で説明します。

b) カテゴリー

JPコードは、Top Journals, Common Journals, Press, etc. の4つのカテゴリに分けて登録されます。上段にあるラジオボタンを押して切り替えることができます。

c) JP name 入力欄

JPコードのリスト(下3分の2を占める大きなエリアに表示されていま す)のう ち、現在反転表示になっている JPコードの内容がしめされています。変更や登録するときの入力エリアです。なお、入力や修正をした時には、必ずリターンを押して入力作業を完了してください。リ ターンを押さずに次の作業に移るとデータが失われることがあります。

d) JP リスト・スクロール欄

下3分の2を占める大きなフィールドで、現在登録されている雑誌などのリスト がしめさ れています。3列になってデータが並んでいますが、順にJPコード、使用されている文献数 (usage)、登録されている雑誌名/出版社名です。本来ならば、さらに DOI がここに並ぶのですが、見やすさを重視して、省いており、反転表示されているJPコードのみ、その DOI をJPdoi欄に示しています。

e) JP doi 入力欄

JPコード(J)に登録されている DOI です。DOI は、ひとつひとつの論文に振り当てられた固有の番号ですが、前半は雑誌ごとに一定なので、いくつか論文を見比べるとその一定部分がわかります。この部分を このJPdoi の欄にいれておくと、カード画面の DOI フィールドに自動挿入されて、DOI 入力を後半部分だけで済ませることができます。なお、入力や修正をした時には、必ずリターンを 押して入力作業を完了してください。リターンを押さずに次の作業に移るとデータが失われることがあります。

f) ボタン

ボ タン
機 能
メ ニュー
ショートカット
[New] 新しいコードを入力しま す。 コード編集(E) - 新規(N)
Ctrl + N
[Del]
現在、反転表示になって いるコードを削除します。 コード編集(E) - 削除(D)
Ctrl + D
[Up] 選択されているコードを ひとつ上にずらします。 コード編集(E) - 次へ(F)
Ctrl +F
[Down] 選択されているコードを ひとつ下にずらします。 コード編集(E) - 前へ(B) Ctrl +B
[Close] この画面を閉じます。 カテゴリ操作(C) - 閉じる(X) Ctrl + W
[to Search]
選択されているコードで文献検索をします。
コード操作(E) - 選択コードで文献検索 (S)

[from Card] カードに表示されているJPコードを表示します。
コード操作(E) - カードのJPコードを表示 (C)

[to Card]
新しく作ったJPコードをカード画面に転送して挿入します。
コード操作(E) - 選択コードをカードに適応(A)

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■6.2 登録・修正作業

JP コード・フィールドのうち、JPコードと使用頻度は自動的に作成されます。編集できるのは、JPname の部分で、65文字まで入力できます。入力するときは、上からふたつ目のフィールドに入力します。

新規登録の際は、未登録番号 (=空白行)にカーソルバーを合わせるか、メニューから 編集(E) - 新規(N) を選ぶか、[New] ボタンを押します。すでに登録されているJPコードの修正を行いたいときは、希望のJPコード行にカーソルバーを合わせてから編集作業を行いま す。登録す る際は、なるべく誰にでもわかるような略記法か、フルネームで登録してください。半角文字で65字以内で登録が可能です。リターンキーを押すこと で入力終 了です。

<雑誌名の入力例>
J. Embryol. Exp. Morphol.
  (= Jounal of Embryology and Experimental Morphology)

P. Nat. Acad. Soc.
 (= Proceeding of National Academy of Sciences in USA)
<出版社名の入力例>
Academic Press Co., New York
登録は、フルネームでも、略名でも自由ですが、投稿論文のリファレンスを作るときなどに使われる一般的な略記法を使って登録しておいた方が、便利 です。 オーセンティックな略称は、サイテーション雑誌 (Citation Index など)に一覧表がついていますので、参考にするとよいと思います。適正な略称は、公文書の業績リストを作るときや投稿論文のリファレンスを作ると きに、書 き換える手間がほとんどなく、通常でも正式名称よりわかりやすいというメリットがあります。この点、フルネームでの登録や、極端な略記での登録 (例えば、 上の2誌なら JEEM, PNAS)は避けた方がよいと思います。
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■6.3 カテゴリ操作

メニュー操作
機能
カテゴリ操作(C) - 表示変更(C) 表示カテゴリを変更できます。ラジオボタンで選ぶのと同じ機能です。

- テキスト出力(T) JPコードをテキスト保存できます。現リスト、現リスト+DOI、全リスト、全リスト+DOI の4通りの出力形式を選べます。

- エクセル出力(E) JPコードをエクセルで利用できるCSV形式で保存できます。現リスト、現リスト+DOI、全リ スト、全リスト+DOI の4通りの出力形式を選べます。

- プリント出力(P) JPコードを任意のプリンタで印刷できます。現リスト、現リスト+DOI、全リスト、全リス ト+DOI の4通りの出力形式を選べます。

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■6.4 コード操作

メニュー操作
機能
ボタン
コード操作(E) - 新規 (N) 新たな雑誌名や出版社名を登録するときに使います。空き番号が示されますので、そこに入力してく ださい。 [New]

- 削除 (D) 不要になった雑誌名や出版社名を削除するときに使います。たとえば、同じ雑誌をふたつのコードで 登録してしまっていた時 などに片方を消すのに使います。ただし、使用されているコードを消そうとするとストップがかかりますので、消したい方のコード番号を使ってい るレコードがあったら、事前に直しておく必要があります。 [Del]

- 移動(M) JPコードは4つのカテゴリに分かれていますが、たとえば、普通雑誌に登録しているものを一般雑 誌に移動する、または普通雑誌に登録しているものを頻出雑 誌に登録するというような変更も可能です。注)

- カードのJPコードを表示 (C) カード画面で表示されているJPコードを表示するのに使います。カードで登録作業などをしている 時にJPコードの雑誌名略記にミスを見つけたりすることがあります。また、DOIを登録したい時なども大概が カード画面での作業中であることが多いです。そこで、このメニューを使ってJPエディタをシンクロさせるのです。 [from Card]

- 選択コードをカードに適応 (A) 新規登録や編集したばかりのJPコードをカード画面に反映させる時に使います。カードで登録作業 などをしている時にJPコードの新規登録をすることはしばしばあります。そこで、コード番号を新規登録し(上記 a)、入力作業を完了させて(入力後、リターンを押す)、このコード編集−適応をしますと、カード画面のJPコード欄に新しく登 録されたコードと雑誌名が 表示されるのです。 [to Card]

- 選択コードで文献検索 (S)
JPコードを編集している時などに使用状態を確認したくなることがあります。そうしたときに、 JPコードを使っての文献検索ができる機能です。
[to Search]

- コード使用数の更新 (U)
JPコード編集画面を開いている状態で、文献カード画面の方で新規登録などを進めてしまうと、 JPコードの使用頻度などが変わってしまいます。そ うした際 には、最新の情報を再読込してください。

- ABC順にソート(T) 登録されている雑誌名や出版社名を4つのカテゴリごとにABC順ソートします。JPコードの登録 件数が増えてくると、どこに目的のJPコードがあるのかわかりにくくなります。時々、ソートをしてください。日頃のJPコー ドの選択がしやすく なるはず ですし、重複登録している雑誌などがわかることもあります。注)

注) カテゴリの移動やソートについて

作業は2段階あります。まずJPコードそのものの配列を変更します。次に、全てのレコードデータをチェックして、旧コー ドと新 コードを変換します。このため、全レコードを対象に書き換え作業を行いますので、

作業の前に、文献バンクのバックアップをとるようにしてください。

万が一、正常に完了できない時には、せっかくの論 文データが一斉にずれてしまうことが考えられ、修正がかなり面倒だからです。また、カテゴリ移動やソートの後は、JPコードの配列が正しくソートされてい る か、該当レコード(できれば全レコード)のJPコードが新旧正しく変換されているかを確認するようにしてください。

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 ■6.5 カードやサーチとの連携

JPコードの新規登録や修正は、カードでの作業中(新規レコードの登録中)にやることが多いと思います。次のようになると思います。

【1.新規登録】

1) JPコード編集画面で、[New] ボタンを押します。空白のコードが示されます。
2) JPname入力欄に雑誌名もしくは出版社名を入れます。入力し終えたら、忘れずにリターンを 押します。
3) 雑誌の場合は、JPdoi 入力欄に DOI を入れます。入力し終えたら、忘れずにリター ンを押します。
4) [to Card] ボタンを押します。カード画面の JPcode 欄にコード番号が、その右に JPname、JPdoi 欄に DOI が自動挿入されます。

【2.雑誌名の編集や変更】

1) JPコード編集画面で、[from Card] ボタンを押します。カードで指定しているコードが示されます。
2) JPname入力欄の雑誌名もしくは出版社名を編集します。入力し終えたら、忘れずにリター ンを押します。
3) 雑誌の場合は、JPdoi 入力欄に DOI を編集します。入力し終えたら、忘れずにリ ターンを押します。
4) [to Card] ボタンを押します。カード画面の JPcode 欄にコード番号が、その右に JPname、JPdoi 欄に DOI が自動挿入されます。

[from Card] ボタンと[to Card] ボタンはカード画面と連携するためのボタンです(下図)。

Figure 7

【3.JPコードでの文献検索】

1) JPカード画面でひとつのJPコードを選択し、[to Search] ボタンを押します。
2) すると文献検索画面が現れ、選択中のJPコードを持っている文献がリストされます。

[to Search] ボタンは検索画面と連携するためのボタンです(上図)。


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■6.6 付記:JPコードの外部編集

コード編集>エクセル出力 のメニューによって、CSV  形式のテキストファイルを作ることができます。これによって、エクセルで雑誌の編集ができるようになりますが、これを dove に戻して使うというのは、難しいことにご留意ください。並び順を替える時には、各レコードに登録した番号も替える必要が出てくるからです。エクセル出力 は、せっかく入力した雑誌リストを別な用途でも活用できるように作った機能であり、外部編集をするための機能ではありません。

例を挙げて説明します。例えば、上記の図にあるように、レコード #3000 の JPコードは7番で、雑誌名は Development となっています。これは、現在のJPコードのリストの7番目に Development が割り振られているということです。もしも、エクセルでJPコードと雑誌名を取り出して、入れ替えてしまうと、7番目が Development ではなく、Cell になってしまうかもしれません。しかし、カードの番号は7番のままですから、雑誌名は Cell と表示されてしまうことになるのです。これを防ぐには、新たな番号を全てのレコードに割り振る必要が出てきます。しかし、これをひとつひとつ行うのはかな り大変な作業になります。

こうしたことから、並び替えについては、コード編集>ソート という機能、カテゴリーを移動するためには、コード編集>移動、という機能を備えて います。適宜、ご利用ください。
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