© 1984-2016, Kyu-hachi TABATA last updated 2015/02/26

■5 サーチ (レコード検索)

■5.1 ウィンドウ

文献バンクに登録された論文を検索できます。Target で対象フィールドを決め、Word/Number のフィールドに検索語を入れ、OR search / AND search のボタンを押します。List 表示される結果は、Form (書式)を選んで、Re-list すると任意の形式に瞬時に変更できます。



a) プルダウン・メニュー

メニューに示されているイニシャルは、Alt キーと組み合わせて押すと有効で、キーボード上からメニューを選択したい時に便利です。主要なものは、次節以降で説明します。

b) ターゲット・フィールド

検索対象が表示されます。種類は、9種類。▼印を押すとこれらがコンボ・リス トとして表示 されますので、変更することができます。

Free Keyword
メモ、著者、編者、タイトル、キーワードを対象にした検索
AND 検索

OR検索
Memo
メモのみを対象にした検索
Author + Editor
著者と編者を対象にした検索
Title + Keywords
タイトルとキーワードを対象にした検索
JP code
JPコードを対象にした検索
OR 検索
のみ
Year
年号を対象にした検索
Record
レコード番号からリスト作製
Blank
空白文献のリスト作製
Dbl_booked
重複登録された文献のリスト作製

c) ワード/ナンバー

検索キー(検索したい文字や数字)を 入力するフィールドです。複数の文字などを半角のカンマで区切って入力することもできます。

d) オプションのチェックボックス群

検索の際のオプションを選ぶことができます。複数の選択が可能です。詳しくは 後述。

e) Script と Form のコンボ・メニュー

スクリプト(肩字、添え字、下線などの指定方法)と書式(文献リストの形式) を替えら れるところです。▼印を押すとこれらがコンボ・リストとして表示されますので、変更することができます。また、すぐ右側にある [Reset] ボタンを押すとデフォールト値に戻るようになっています。

c) リスト/リザルト
検索結果が表示されるフィールドです。結果は文献リストの 形式になって おり、Form というところの選択肢を替えて(上の例では Default になっているところ)、[Re-List] ボタンを押すと指定された書式で再表示されます。
f) ボタン


機 能
メ ニュー
ショートカット
[OR Search]
OR 検索を開始。
検索(S) - OR検索開始(O) F6
[AND Search] AND 検索を開始。
検索(S) - AND検索開始(N) F5
[Re-List] 検索結果のリストを作り直します。
(書式の変更後などに使 用します。)


[Clear Word] 検索語をクリアします。 検索(S) - ワード・クリア(C)

[Save List] 検索結果をファイル保存します。 検索結果の編集(R) - 保存(S)
[Print List] 検索結果を印刷します。 検索結果の編集(R) - 印刷(P)

[Close] 検索画面を閉じます。 検索(S) - 終了(X)
Ctrl + W

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■5.2 検索の開始

まず、Word/Number のフィールドに検索語を入力します。検索対象(アイテム)によって、文字か数字などを入力します。検索語は標準で200まで入力可能です。それぞ れの入力ルールは下記のとおり。検 索語の入力後、[AND Search] か [OR Search] ボタンを押すか、メニューなどで検索をスタートします。

a) 文字(Memo, Author, Keywords)

上の画像例にあるように、カンマ(正確には半角カンマと半角スペース)で区 切って入れ ていきます。Author は、author と editor として入力されたデータを対象に検索していきます。Keywords は、title, keywords, books として入力されたデータが対象です。

b) 数字(JPコード(J), Year, Record)

文字と同様、カンマ(正確には半角カンマと半角スペース)で区切って入れてい きます。 連続した数字を入力したい時は、15-20 などとハイフン(-) で表現することができます。年号などの場合は、1992-1998 を 1992-8 などと省略して入れることもできます。

c) 入力しない(Blank, Wbl_booked)
空白文献を探すとき(Blank)と重複文献を探すとき(Wbl_booked)は、このフィールドに入力する必要がありませ ん。
注) 文献バンクのあるハードディスクを使って、ファイルコピーなどの作業をしている時、極端に 検索ス ピードが落ちる時があります。これはハードディスクへのアクセスが競合するために起こる現象です。異常ではありません。

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■5.3 検索結果

検索が終わると、検索結果が Result のフィールドに現れます。最大200までヒットします(ヒット数の上限を変更できます。X.1節参照)。

作業
方法
検索をやり直す
[Word Clear] ボタンを押して、現在の検索語をクリアし、検索語を入れ直して再検索します。
二重検索したい
ターゲット横のラジオボタンを All records から Current records に変えて、絞り込みに必要な検索語を再入力して、再検索します。
追加検索したい
オプションの Additional にマークを入れて、新しい検索語で検索します。検索結果の表がそのまま残って、その後ろに新しい検索結果が追加されます。
ひとつ前の結果に戻る
二重検索などでヒットがなかった時など、前の結果に戻る時に有効です。メニューから Result - 直前に戻す(U) を選びます。
出力形式を変えたい
Form と Script のコンボメニューから任意の形式を選んで [List] ボタンを押します。
結果の印刷
[Print] ボタンを押します。
検索結果を保存する
[Save] ボタンを押します。

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■5.4 スクリプト

下線、肩字、添え字などの制御文字を出力先に応じたコードに変換する機能です。これによってさまざまなソフト上で文字修飾や改行コードなどの情報 を生かす ことができ、例えば、論文リストをリッチ・テキス トや HTML ファイルにすることができます。

なお、任意の形式を作りたいときは、市販のテキスト・エディタなどで直接 script.cfg というスクリプトの設定ファイルを読み込んで作成することもできます。(X節参照)。

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■5.5 書式

検索結果などを出力するときの形式です。論文リストを作るときなどに大変便利です。具体的には次のような自動修正が可能です。

(1) 著者名の表記法:先頭著者の形式、2番目以降の形式、イニシャルが先か後か、ピリオドを打つか打たないか、著者同士の区切りはピリオドかセミ コロンか、 and か & かピリオドか、などなど。

(2) ソート:著者名でのABCソート、発表年の昇順ソート、または降順ソート、ソートなし。

(3) 語順:「語順式」という簡単な指定方法で必要な語を任意の順番で、任意の区切り記号を入れながら、指定できます。また、雑誌論文か編集ものに 掲載された論 文かなどに分けて語順を指定できます。

こうした出力形式(=書式)は標準でいくつか用意しておりますが、書式エディタで、自由に作成し、保存してお くことができます。これにより、論文作成時のリファレンスリストや、データベース・ソフトに共通の形式であるCSV形式のファイル出力が可能にな ります (7節参照)。

各自で作成する書式としては、投稿雑誌のリファレンスのスタイルに従ったもの、自分の好みのスタイルの書式といったところでしょう。
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■5.6 検索オプション

a) Additional 追加検索
現在の検索結果に、次の検索結果を追加したい時に利用します。
b) Ignore capitals 大文字の無効化
検索対象に大文字があっても、小文字と見なして検索します。通常、これがオンになっています。大文字と小文字を分けたい 時は、 このオプ ションをオフにします。
c) uniQue records 重複ヒットの除去
追加検索の時などは、ひとつの文献が複数回ヒットされる場合がありますが、このオプションをオンにしておくと、重複ヒッ トが 避けられ ます。
d) Top_word only 先頭文字検索
先頭著者の論文だけを検索したい時などに使います。ただし、著者の場合は、入力時にイニシャルから入れていますので、検 索語にも イニシャ ルをきちんと入れる必要があります。
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■5.7 その他の検索

a) レコード番号検索 (検索(S) -レコード番号(R))
レコード番号で文献を一覧したいときに利用します。フィールドに 1-25, 35, 40 などと入力すると1番から25番までと、35,45 の合計27文献がリストになって出てきます。この機能は、リファレンスを作る時などに、結 構、重宝で す。

b) 重複レコード検索  (検索(S) - 重複文献(D))
登録文献が増えてくると、同じ文献を2回登録してしまうことがあります。こうした重複文献を検索し一覧することができます。一覧の結果、不要と判 断された 方の重複文献は、レコード編集画面で呼び出して、データの消去(Clear)で消すか、再入力(Reentry_all)で別な新しい文献データ に替えま す。なお、重複文献の検出は、2段階になっています。(1) JPコードと Vol. とStart p. の3つが同じである組合せを検索します。この条件にあう文献の組合せが見つかった場合は、さらに (2) 著者名やタイトルの部分的抽出を行いこれらの一致を調べます。
c) 空白レコード検索 (検索(S) - 空白文献(B))
文献を二重に登録した場合など、レコードの全データ消去(2.1節参 照)を行って、片方 を データの無い状態(=空白文献)にすることができます。 空白文献には新たに別な文献を登録して、レコードを埋めていくことができますが、適当な文献がみつからずに、空白文献が残ることもしばしばありま す。そこで、この空 白文献を一覧するのがこのモードです。
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