© 2007-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated  2022/01/01

文章の書き方 (3) モラル(著作権など)

■1.モラルの基本

自分を読む人に置き換えて考えるこ とです。自分がされたらイヤなことはしない。また、アイドルの写真などを「宣伝になるだろう」「きっと喜んでくれる」などと考え て掲載するのもダメです。どうしても掲載したいときには、そのアイドルの芸能事務所に許可を得てください。事務所に連絡してもダ メだろうな、と思えることはしないことです。

中村俊介「どこまでOK? 迷ったときのネット著作権ハンドブック」翔泳社 2006
中村俊介
「どこまでOK?
迷ったときのネット
著作権ハンドブック」
翔泳社 2006


このページはこの本を参考にしています。くわしくはこの本を見てく ださい。オススメです。
1) 著作権を遵守。
→写真や地図、データ、レシピの転記は厳禁。
→文章の引用、本の表紙やCDのジャケット写真も要注意。
→歌詞、人物写真などの無断使用や転載は不可。

2) 企業利益(商標含む)を侵害しない。
→ディズニーなどのキャラクターは特に注意。
→お店の中の写真は注意。
→コンサートや舞台の撮影も注意。

3) プ ライバシーを侵害しない。
→人を中傷しない。個人情報を出さない。
→肖像権を守る。

4) 公 序良俗、法律に反しない


■2.「引用」とは


1) 周りの文章に対して 従の関係であること。
2) 最小限の引用にとどめる。
3) いっさい改変をしない
4) 引用符や枠を付ける(引用がわかるようにする)。
5) 出所を明確にする。
6) 写真、イラスト、地図、動画は基本的にダメ。

ただ し、著作権の侵 害かどうかは、最終的には著作権 者の判断にゆだねられています。 したがっ て、一般的なルールを守って「引用」していても、訴えられる ことがあります。微妙な場合や判断に困る時は、著作権者に許可をもらってください。な お、Cook Pad や Wikipedia、辞書サイト、事典サイト、書籍などからの引用も注意。自分が書いたものや写真でも、出版物になっている場合は版元に著作権を委譲して いる場合があり、注意が必要です。なお、次のような例外があります。

【例外】 絵や短歌など引用部が鑑賞対象となる時は、許される場合がある。
【例外】 報道のために写真や図が使われることは状況次第ではOK。


■3.「参考」とは

1) 内容をよく理解して自分の文章で書き直す。
2) 研究資料、文献、記事などは、必ず参考文献として明記。

誰かの発案、アイデア、レシピ、手法、イラスト、 データなどを自分のもののように 書くのは著作権侵害。 大きな改良や独自の工夫や考えを盛り込んでいないとダメ。

CookPad や Wikipedia、辞書サイト、事典サイト、電子書籍にも著作権はある。安易な引用は避ける。


■4.「転載(転用)」とは

1) Web や 出版されたものをそのまま複製して別な場所で公開すること。
2) 引用とほぼ同じ要件を満たす必要があり、著作権者の許可を得る必要がある場合も多い。
3) web の世界では、例えば、フリーソフトを複数サイトで公開している事例や、ウェブニュースなどの例が挙げられる。


■5.「著作権」とは

日本の著作 権法では、書いた瞬間から著作権が発生するとしており、どのような著作物であっても、法的に守られています。従って、著作権 表示の有無に関わらず、web のさまざまな情報を転載したり、無断借用することはできません。著作権表示は あくまでも「意識」を表示しているだけにすぎません。こうした点でブログやSNS の引用は著作権にひっかかる可能性があります。ブログサイトなどでの写真はリンクしているように見えて、サイトに取り込んでいる場合があるからです。


■6.自分を守る

1) 自分や他人の名前はできるだけ出さない。
→自分の家や学校の情報の開示にも用心する。
→ハンドルネーム(ネット上でのペンネーム)などを使う。

2) 自分の電子メールアドレスをそのまま出すことはしない。
→スパムの原因になる。
→出すときは、できるかぎりのロボット対策を する。

3) 著作権表示と更新日を入れておく。
→© +日付+名前。© は (c)でもよい。
→ウェブページでは、左上に記入することが普通。


とびら へ 前へ 次へ
↑ トップへ