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「展覧会の絵」 吹奏楽(ハインズレー編
"Pictures at an exhibition"  wind orchestra (Hindsley edn.)

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Pictures at an exhibition by
                Baylor Univ.
Sapporo Univ
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                  Pictures at an exhibition
Thomas Clamor w/ Vezueran brass
Mark Hindsley
w/ Univ. of Illinois
Concert Band
Frederick Fennell
w/ 東京佼成
ウインドオーケストラ
Frederick Fennell
w/ 東京佼成
ウインドオーケストラ
塩谷晋平
w/関東第一高等学校 Wind O.
&薔薇崇師 Wind Sym.
進 藤 潤
w/ 航空中央音楽隊
Kevin Sedatole
w/ Baylor Univ. Wind Ensamble
今井敏勝
w/ 札幌大学吹奏楽団
Thomas Clamor
w/ Banda Sinfonica Juvenil Simón Bolivar
arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley arr. Mark H. Hindsley
Mark Custom 2951-MCD 佼成出版社 KOCD-3565 BRAIN BOCD-7303 Blue Lights BLCD-0134
日本クラウン CRCI-35021 Mark Custom 5632-MCD OSBR 26018
Genuin GEN-13260
c.a.1963
パ ルテノン多摩 1989/23-24
Swiss 1993/9
東京都 江戸川区 1997/12/7
立川市 1998/1 San Antonio 2005/2/9-12 札幌 2008
Caracas 2012/3/26-30
ハインズレーの編曲による演奏を集めた3枚組CD。元はレ コードであっ たものの再プレスであるらしい。彼の業績を讃える厚めのライナーがあるが、演奏された曲の演奏日などの記録は掲載されていな かった。演奏自体は秀逸だが、 ラヴェル版そのものに近いのが残念。

マーク・ハインズレー(1905- インディアナ洲)は、1934年にイリノイ大学の吹奏楽団のアシスタント・ディレクターに就任。その後、軍や他大学の多 くのバンドの指導にあたる機会を得 て、米国のブラス界の発展に広く貢献する。1948-70年、再びイリノイ大学の指揮者を務め、多くの管弦楽曲を吹奏楽 に編曲した。
国内最高峰の名に恥じない演奏。リズムの変化と音量の変化 が絶妙。全体 に抑え気味の演奏が効をなし、ソロパートが冴える。どの管楽器 も音の立ち上がりにずれがなく、表情も豊か。おすすめできる。

フレデリック・フェネル(1914-2004 米国)はクラリネット以外の楽器を1パート1人を原則とするウィンド・アンサンブルの構成を提唱したことで知られ る。東京佼正ウインドオーケストラ(ウィ ンドではなく、イを大きく表記するのが正しいという)は、立正佼成会を母体とした吹奏楽団で世界的にも有名。
スイスへの遠征の際のライブ録音。音響が悪いのか、気候の 違いが楽器に 影響しているのか、音が十分に広がっていないように聞こえ、や や音には不満がある。前半はやや固いが、後半、雛の踊りあたりからよくなる。指揮はフェネル、コンサートマスターは須川展也 という豪華な顔合わせ。 ややゆっくりめに進むため、抑制が利きすぎてしまって、迫 力不足のとこ ろもあるが、演奏レベルは高い。高校でもここまでやってしまうのだと驚嘆。CDのジャケットデザインも秀逸。そして、「展覧 会の絵」の次の曲「ひだまりの うた」にかぶせて流れるナレーションによる活動紹介とメンバー紹介に感動。アンコール・ピースでののびのびとした演奏こそが 彼らの本領なのだろう。

関東第一高校は東京都江戸川区にある学校 で、80-90年代 の吹奏楽部の活躍は特に有名。全国高校吹奏楽コンクールに何度も東京代表として出場し、優秀な成績をおさめ、海外演奏も 行っていた。薔薇崇師 (ばらすうし) WS はそのOBによる吹奏楽団。結成1年目で全国大会の一般の部で金賞受賞という快挙を成し遂げた。
イリノイ大学バンドの元指揮者・ハインズレーの編曲を原調 にもどしての 演奏。ラヴェル編を念頭にしているらしいが、結果的には弦がな いオーケストラ版という感じでちょっと物足りない。技術的には申し分ないのだが。 鮮明な録音、演奏技術も高く、叙情性もある。ケレンミのないパーカッ ションもよい。

ジャケットにロゴがデザインされている TMEAは、テキサス 音楽教育者協会の略語。クリニックと称する演奏会があるようで、そこでの録音がプライベートCD作成レーベルである Mark Custom から多数のCDとして出ている。
創立30年を記念して製作されたCD。トランペットが時々上ずるが、どの楽器もしっかりと音 を出していて 好印象。ホールの残響もほどよく気持ちがよい。名演奏ばかりではないけれど、気持ちのこもった演奏が続く。キエフではオルガ ン(Cindy Castillo)がコラールを奏で、主題部に道内の高校生によるバンダ演奏が入る。大音声である。感動。
ヴェネズエラの輝けるブラス。展覧会の絵の前に、マンボNo8 や、ヒナステラ、ボレロと楽しい曲が目白押し。展覧会の絵が始まる。うまい。グ ノムの終わりの一節など、特に早いパッセージで、全く乱れないのは驚くばかりだ。古城はやや平坦だった が、ビドロはすぐに何度も聞き返したくなる名演。おすすめできる。

中心メンバーは同じくして、吹奏楽団でハインズレー版、金管バ ンドでハワース版、交響楽団でラヴェル版を演奏しているのはこれまで例がない快挙である。シモン・ボリバルはアンデ ス5ヵ国をスペインから独立させた指導者で、ベネズエラの正式名はベネズエラ・ボリバル共和国であり、通貨単位はボ リバル、その名にちなむ大学や地名、建造物も多い。この楽団もまたそのひとつなのだろう。
(time 30'45) (time 32'49) (time 33'42) (time 37'54) (time 32'48) (time 30'09) (time 34'01) (time 31'28)
併録:ルスランとリュド ミラ(グ リンカ) 併録:火の鳥(ストラビ ンス キー、arr. R.Earles) 併録:トッカータとフー ガニ短調 (バッハ)、吹奏楽のための太神楽(小山清茂)、ワーグナーの 1882年の`ポラッツィ`のテーマによる変奏曲(リード)、美中の美(ス?ザ)、エア・ノスタルジック(ヒュヘン ス)、国民の象徴(バグリー) 併録:モスクワのチェ リョムーシ カ(ショスタコーヴィチ)、胡桃割り人形(チャイコフスキー)、カルメン(ビゼー)、ラプソディー・イン・ブルー(ガー シュイン)など19曲(2枚組 CD) 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー、arr. W.A.Schaefer)、ホヴァンシチナ前奏曲(ムソルグスキー、小杉編) 併録:トッカータ・アダージオと フーガ(バッハ)、時間の矢(ピースリー) 併録:ベルリン陥落(ショスタコーヴィチ)、大阪のわらべ うたによ る狂詩曲(木村吉宏)、メディアの瞑想と復讐の踊り(バーバー)、第六の幸運をもたらす宿(アーノルド)、雪娘(リムス キー=コルサコフ) 併録:偉大なるファンファーレ(ディ・アドナ)、 マンボNo,8 (プラド)、ダンザ・ファイナル(ヒナステラ)、ボレロ(ラヴェル)、クラリネット・バスホルン・ピアノのためのコンサート曲(メンデルスゾーン)など。

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