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「展覧会の絵」 金管バンド (ハワース編)
"Pictures at an exhibition" brass band (Howarth edn.)

Elgar
                Howarth & Philip Jones Brass Ensemble / 展覧会の絵 /
                Pictures at an exhibition Lutz Kohler &Junge
                Deutsche Philharmonic / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition
/ 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Lutz Köhler & Brass Ensemble of the
                      Lucerne Fes. O./ 展覧会の絵 / Pictures at an
                      exhibition
Ray Farr & Grimethorpe
                    Colliery Band / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition John Wallace & Wallace
                Collection / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition / 展覧会の絵 / Pictures at an
                exhibition Howar Snell & Britannia Builiding
                Society Band / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Andreas
                Spörri & Swiss Symphonic Brass / 展覧会の絵 / Pictures at
                an exhibition
Thomas Clamor & Venezuelan Brass
                Ensemble/ 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition  / 展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Nicholas J.Childs & Black Dyke Band /
                  展覧会の絵 / Pictures at an exhibition
Elgar Howarth
w/ Philip Jones 
Brass Ensemble
Lutz Köhler
w/ Junge Deutsche Philharmonie
Lutz Köhler
w/ Brass Ensemble
of the Lucerne Fes. O.
Ray Farr
w/ Grimeshorpe
Colliery Band
John Wallace
w/ Wallace Collection
Lutz Köhler
w/ Brass Ensemble of Frankfult RSO
Howar Snell
w/ Britannia Building
Society Band
Andreas Spörri
w/ Swiss Symphonic Brass
Thomas Clamor
w/ Venezuelan
Brass Ensemble
Nicholas J.Childs
w/ Black Dyke Band
arr. Elgar Howarth (1977)
arr. Elgar Howarth (1977)
arr. Elgar Howarth arr. Elgar Howarth (1981)
arr. Elgar Howarth
arr. Elgar Howarth arr. Elgar Howarth (1977)
arr. Elgar Howarth arr. Elgar Howarth arr. Elgar Howarth (1981 ?)
London/Polydor POCL-3570 Harmonia mundi HM 685D [LP]
Accentus music ACC 30296
Polyphonic QPRL 010
Collins 12272 Capriccio 10408 Doyen DOY-CD011
Marcophon CD 943-2 EuroArts 2056788 Doyen DOY-CD299
London 1977/10&12 Frankfult 1984/2/18-20
FestHalle Herxheim 2013/5/3-4
Bradford 1981/8
Blackheath 1990/3 Frankfult 1990/6/13-17 Manchester 1991
1993 Berlin 2007/9/4 2012
英国でブラスといえば木管を入れない。そして、PJBEの 演奏 は、金管 がもともと人の声を音源とすることを気づかせてくれる。まさに歌い、ささやき、呼吸をする様子がわかるからである。また、ソロ パートの引き立て方がうま く、同族楽器の集まりでありながら、豊かな音色を聴かせ てくれる。第5プロムナードがあるが、ラヴェル版に似た構成。演奏はさすがであり、録音も秀逸。おすすめできる。

PJBE と愛称で呼ばれる事の多い、このアンサンブルは、トロンボーン奏者のフィリップ・ジョーンズ(1928-)によって1951年に結成された。基 本的な構成は Tr 4 Hr 1 Tb 4 Tu 1 の10人編成。1970年のデビュー盤以来、多くの録音を残したが、1986年惜しまれながら解散した。ハワース版の楽譜は1979 年に Chester から出 版されている。

Pictures at an exhibition 5 versions

Decca UCCD-3398/9

「展覧会の絵-5態」としてリリースされた2枚組CD。他の4つは、アシュケ ナージの ピアノ編、ショルティのラヴェル編、ストコフスキーのストコフスキー編、神谷百子のマリンバ編。
やや、音にふくらみやゆとりが感じられないが、ゆっくりめ な演 奏でまと めている。パーカッションが小気味よい。

ルッツ・ケーラーは1945年生まれ。ハ ノー ヴァ・音楽・演 劇学校の教授。1978年からこのドイツ・ユース・オーケストラの指導をしている。
軽やかなプロムナードで始まる。グノムでも古城でも低音パートがかなりいい。音量を絞って繊 細な演奏をしているのだ。ビドロでは地響きのような音をティンパニが受け持っていて、これがまたかなりいい。バーバ・ヤーガ はリズムを守りすぎて、単調に聞こえるのが惜しい。併録の2曲は必聴もの。

Tarkmann 編曲の「はげ山の一夜」で始まるが、非常に面白い。とびきりオススメの一曲。金管編曲での決定版という感じだ。また、Verhaert 編曲の「死の歌と踊り」も秀逸。この歌曲がこれほどブラスの曲としてうまく合うとは思わなかった。目からウロコ。さ すが、ケーラー2度目の録音だと思った。この2曲だけでもかなりの満足感がある。
バーバ・ヤーガとキエフの2曲のみなのが残念だが、ハワースはこの演奏のために、PJBE版 (1977)を改訂している。キエフの終盤の打楽器群の演奏が迫力ある。

グリムソープ・コリアリー・バンドは、ブラック・ダイク・ミル ズ楽団と並ぶイギリスの名門楽団。明るい楽風があって、聞くのが楽しい。映画「ブラス!」(1996)のモデルと なった楽団であり、映画の中での演奏や画像差し替えなどでも貢献した。

5曲以上の演奏がないと単曲扱いの方で紹介するようにしているが、ハワース編としてまとめるには、このグライムソー プの演奏は外せない。というわけで、例外的にここで紹介。
ビドロのパーカッションがいい。第5プロムナードの編曲もいい。キエフ の大門の終盤も外連味のない演奏。ハワース版、こういう曲だったかとあらためて感心。

ジョン・ウォーラスは英国のトランペット奏者であり、自分の名 を冠 したブラス楽 団の指揮者でもある。
フランクフルト放送響のブラスセクションによる演奏のよう だ。 古城など はな かな か流麗。

ヘール (hr) というのはヘッセン放送局(在フランクフルト)の略称。この放送局付属の交響楽団は1929年にフランクフルト放送交響楽団 として設立。1945年にヘッ セン放送交響楽団、1970年に再びフランクフルト放送交響楽団、2005年にhr交響楽団と再編・改称されている。
音の不揃いやアンバランスが気になる部分があるが、ビドロ での 低音楽器 群の響きや、雛の踊りの演奏は秀逸。バンド名(英国建築家協会バンド?)から考えて、職域のアマチュアバンドだろうか。

ハワース版は、PJBEのために1977年に作られたが、グラ イムソープ・コリオリー・バンドのた めに1981年に改訂されている。この音源は 1979年の Manchester 版とあるので、1977年の第1稿である。
スイス・シンフォニック・ブラスは1990年に結成された 金管 バンド。 トランペットがメロディを奏でる古城は秀逸。おすすめできる。 さまざまなブラス(トランペットだけでもピストン、ロータ リー、フ リューゲル、ピッコロなど何種類も使用)とパーカッションが縦横無尽に活躍する。指揮も明瞭で気持ちよい。演奏も録音もよく、ハ ワース版がこれほど面白く 感じたことはなかった。多分、オリジナルのPJBEをさらに大人数で演奏できるようにさらに改編している。副旋律の入れ方やパー カッションの入れ方のセン スがいい。面白い。おすすめできる。

ベネズエラ・ブラス・アンサンブルはベネズ エラ の作曲家 Abreau によって1975年に設立された児童によるオーケストラを母体として、2003年に発足。Clamor はドイツ出身で、設立の2003年からこのブラスの指揮者をつとめる。
個々の音は鮮明。メロディアスな演奏を聴かせてくれる。ビドロなどの重厚さと中間の展開も聞 きどころ。バーバ・ヤーガとキエフの大門でも低音楽器群が迫力のある演奏を見せつける。

ブラック・ダイク・バンドは、1816年、イギリス・ヨーク シャーのクイーンズヘッド村に結成されたウィンドバンドと、ブラックダイク紡績工場のバンドが一緒になって、 1955年 に創設された。ブラック・ダイク・ミルズ・バンドとして長らく親しまれていたが、1996年にブラック・ダイク紡績 工場の経営から離れて、ミルズの名称が無くなった。ビートルズのイエローサブマリンでの演奏でも有名。
(time 34'55) (time 35'53) (time 35'24) (time 8'28) (time 31'40) (time 36'24) (time 33'35) (time 37'12) (time 35'01) (time 35'56)
併録:7本のトランペッ トとティ ンパニのための協奏曲(アルテンブルク)、トロンボーンのため の3つのエクァル(ベートーベン)、ほか 併録:カンツォーネ2曲とソナタ1曲(G. ガブリ エーリ) 併録:はげ山の一夜 (Tarkman 編)、死の歌と踊り(Verhaert 編) 併録:多数。
併録:はげ山の一夜(Wiltshire 編)、組 曲スパルタクスより「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」(ハチャトゥリアン) 併録:ロミオとジュリエット(プロコフィエ フ  Tarksmann 編) 併録:The Earle of Oxford's Marche, American Dream, Embraceable You, The bandsman's Tale, In memoriam R. K.
併録:スイスの色(グラ ンツ) 併録:グラン・ファンファーレ(カステ ロ)、ウェス ト・サイド・ストーリー(バーンスタイン)、I got ryhthm (ガーシュイン)など多数。 併録:Four Minute Mile (Bringham), Pure Gold - A 4x4 relay (Goss), The devil and the dep blue sea (Bourgeols)

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