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2005/04/08 |
■1.概要
17世紀のモスクワ銃兵隊の反乱(ホヴァンスキーの乱)を題材にした5幕の大作。ムソルグスキーらのよき理解者、スターソフとの会話の 最中に「古い ロシアと新しいロシアの対立」をテーマにする着想を得たようです。1872-80年に取り組みましたが、しかし、彼の早すぎる死によって 未完となりまし た。 死後、ヴォーカル・スコアをもとに、リムスキー=コルサコフらによって補完されて、1886年2月21日アマチュア演奏によって初演。プ ロ演奏は1911 年までありませんでした。その後、ストラビンスキー、ラヴェル、ショスタコーヴィチなどによって編曲されています。
「ホヴァンシチナ」とは「ホヴァンスキーの奴ら」という意味。主な登場人物は、イワン・ホヴァンスキー、その息子のアンドレイ・ホヴァ ンスキー、ア ンドレイの元恋人で今は修道女のマルファなどです。ピョートル帝に対して、ホヴァンスキー父子は銃兵隊による反乱を企てますが、探査庁長 官シャクロヴィー トゥイの知るところとなり、反乱の首謀者たちは次々とあわれな最後をとげていきます。くわしいストーリーは次のHPをごらんください。→ 「オペラとオペレッタのアカデミー」No.136
よく演奏される曲は下記のとおり。
前奏曲 |
「モスクワ河の夜明け」 |
ムソルグスキーの作品の中でも、もっとも美しい旋律かもしれません。絵画のような美しい朝も
やの中の日の
出の様子が描かれていますが、反乱の予兆も感じさせます。「ホヴァンシチナ」中でもっともよく知られた曲といってよいでしょ
う。 |
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第1幕 |
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第2幕 |
「マルファの予言の歌」 |
恋仲である皇女ソフィアのために反乱を企てようとする
ゴリツィンは、マルファを招いて、自らの運
命を占ってもらいます。しかし、そ
の占いの結果は好ましいものではなく、 ゴリツィンが失脚し、
流刑になるというものでした。ゴリツィンは マルファを追い出します。 |
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第3幕 |
「シャクロヴィートゥイのアリア」 |
シャクロヴィートゥイは探査庁
長官で、
最後はイワンの命を奪う人物です。ここでは、故国を憂い、将来
を案じて歌います。 |
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第4幕 |
第1場 |
「ペルシャの女奴隷たちの踊り」 | イワン・ホヴァンスキー邸での
食事の様子。 ゴリツィンがやって来て、身辺に危険が迫ってい
ると忠告するにもかかわらず、イワン
はそれを笑い飛ばし、女たちにペルシャ風の官能的な踊りを舞わせます。しかし、この踊りのあと、イワン
は刺客によって殺されてしまうのでした。 |
第2場 |
「追放されるゴリツィン公の出発」 |
反乱が発覚し、ゴリツィンは流刑となります。 | |
第5幕 |
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Noriko Ogawa
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Grammofon BIS-CD-905
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Sweden 1997/8
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Leonard Slatkin
w/ St.Louis S. O. |
Yoel Levi
w/ Atlanta S. O. |
Edward Serov
w/Volgograd P. O. |
Mark Gorenstein
w/ Russian S. O.
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VOX 7208
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Telarc CD-80296
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Amadis 7154
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Le Chant de Monde
RUS288168
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1975
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Atlanta 1991/1/11-12
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Volgograd 1994/7
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?
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Mark Gorenstein
w/ Russian S. O.
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Valery Gergiev
w/Wiener P. H.
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Claudio Abbado
w/Wiener S.O. |
Le Chant de Monde
RUS288168
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Philips 289 468 526-2
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ユニヴァーサルDG UCCG-3169/70
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?
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Vienna -2015, Kyu/4/28-30
|
Vienna 1989/9
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