© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA Last updated 2009/09/23

「展覧会の絵」  ラヴェル版  (指揮者B-Ca)
"Pictures at an exhibition" Ravel's version (B-Ca)

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Pictures at an exhibition by Cambreling
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Enrique Batiz
w/ London P. O.
Serge Baudo
w/ Orchestre de Paris
Leonard Bernstein
w/ New York  P.
Jiří Bělohlávek
w/ Prague S. O.
Ernest Bour
w/ SWF-S.O. Baden-Baden
Ernest Breitner
w/ Seuddeutsche P. S.
Daniele Callegari
w/ Royal Flemish P.O.
Sylvain Cambreling
w/ SWR S.O.
Baden-Baden and reiburg
Guido Cantelli
w/ NBC S.O.
Guido Cantelli
w/ New York P.O.
Guido Cantelli
w/ New York P.O.
Jean-Claude Casadesus
w/ Royal P.O.
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel arr. Maurice Ravel
Alfa-1028
EMI 7243 5 73752 2 1 Sony  SMK 60693 Pony Canyon PCCL-00079 Intercord INT 820.554
AVI AVC-2024
Talent DOM 2929 95 Glor GC08061
Testament SBT-2194
Guild GHCD 2328
Urania URN 22-339
First Music FRP-1031
London ?
Paris 1969
New York 1958/10 Prague 1988 ?
1993 (?)
1978 ?
?
Baden-Baden 2003/12/31
New York 1951/1/23, 1952/2/25
New York 1951/3/29 New York 1953/3/20 London 1994
全体に音の出方がいまひとつに聞こえる。

バティス(1942-)はメキシコのメキシコ・ シティ出身。
1828年創設のパリ音楽院管弦楽団を前身とするパリ管の創設 は 1967年。この録音は草創期3年目、ミュンシュからカラヤンへと音楽監督が替わったころのもの。うまい。
NYPに就任した年の録音。「ビドロ」が秀逸。単調になりやすいこの曲をやや 速いテンポにし、それでいて、あえぐ息づかいが聞こえるような音の「よどみ」や「ため」を作りだしているのは見事だ。しかし、と ころどころ全体に大味な感 じがするのが欠点か。

レナード・バーンスタイン(1918-90)はユダ ヤ系アメリカ人。愛称レニー。クーセヴィツキーに見いだされ、指揮者の道を歩む。ヨーロッパではカラヤン、アメリカではバー ンスタインがそれぞれ膨大な ディスコグラフィーを築いた。ウェストサイド・ストー リーの作曲でも有名だ。


牧歌的なプロムナードで始まる。この色調は全体を通して維持され、ビドロなどもゆるやかで午睡の まどろみ のようだ。最後までこうした演奏が続くが、キエフの大門の終盤、大砲のモチーフで鐘を叩く。唐突で虚を突かれた。
 併録のはげ山は正確にリズムを刻み続ける比類のない演奏。嵐や雷や稲妻が規則正しく吹きすさぶようで奇妙だ。展覧会の絵とい い、はげ山といい、曲の理解 が通常とだいぶ違うように思う。

イルジー・ビエロフラーヴェク(プラハ 1946-)は、1977年からプラハ響の音楽監督兼首席指揮者。1990-93年チェコ・フィルの首席指揮者。現在は プラハ・フィルを創設して指導や運 営にあたる。
全体に早いテンポなのに音がよく出ており、演奏レベルは高い。

エルネスト・ブール(1913-2001)はフランスのティオン ヴィル生まれ。 1964-79年、バーデン・バーデンの南西ドイツ市響の音楽監督を務めた。現代音楽を得意とした。
管楽器がうまい。またテンポや音量も適度で非常に聞きやすい演奏。

南ドイツ放送響は、シュ トゥットガルトを本拠地とする南ドイツ放送局のオーケストラ。かってはシュトゥットガル ト放送響と名乗った時代もあった が、現在は元の南ドイツ放送響となっている。チェリビダッケ、マリナー、ノリントンなどとの名演が知られている。
SACDだけあって音はよい。ケースもちょっと凝っていて好印 象。しか し、トラック7番から始まるはずの展覧会の絵が8番からだったりしてちょっと杜撰。録音情報も妙にくわしいのに時間と場所が書か れていなかったりする。演 奏は良い。

Royal Flemish P.O. はベルギー王立フランダース交響楽団のこと。カッレガーリはイタリアのミラノ出身で、2002年よりこのオケの首席指揮者。
派手すぎず、それでいて明るい色調の第1プロムナードは好印象。トランペットや管楽器の音がちが うと思っ ていたら、カンブルラン自身がトロンボーン奏者でもあったということでよく納得できた。ビドロはやや足早で目新しく感じた。

カンブルラン(1948-)はパリ音楽院とエコール・ノルマルで指 揮とトロン ボーンを専攻。1999年からこの南西ドイツ放送響の首席指揮者を務めている。


全体に丁寧な仕上がりで、きめ細かな指揮ぶりとそれに十分に応えられる楽団ひとりひとりのレベル の高さが よくわかる。音の広がり方、収束の仕方もよく計算されており、威厳のある演奏でもあり、見事である。トスカニーニの残した「展覧 会の絵」よりもよい出来で はないだろうか。おすすめできる。

カンテッリ(1920-
1956)はイタリア出身。トスカニーニに見込まれて28歳 でNBCの客演指揮者となり、36 歳の若さで母国イタリアの スカラ座の音楽監督に任命された。しかし、そのわずか1週間後、飛行機事故で夭折。あまりに惜しく早い死であった。
カーネギー・ホールでのライブ録音。どの楽器に対しても細やか な指示を 出しており、バランスが絶妙で、音が豊かに広がる。元の録音が悪いのか、トランペットやヴァイオリンなどの高音での強奏部分が聴 きづらいが、それでもキエ フの迫力はよく伝わる。終わった瞬間の沸き返るような拍手が印象的だ。

New York Philharmonic Orchestra はレニーの時代(1958-69)に名称をあらため、New York Philharmonic となった。歴代の首席指揮者を見るとマーラー、メンゲルベルク、トスカニーニ、バルビローリ、ロジンスキーなどそうそう たる顔ぶれだ。

左の録音から2年。オケがカンテッリの呼吸を覚えたのか、まる でひとつ の生き物のようにいきいきと疾走する。トランペットの高音の強奏が聴きづらいのは相変わらずで、案外元から奏音に問題があるのか もしれない。しかし、かな り満足できる演奏。
管楽器の音が不揃いなところがあること、テンポの速いところでは打楽器の演奏がやや乱雑であることなどが惜しい。しかし、 「雛の踊 り」などではウィットに富んだ演奏があり、イギリス風の演奏はかくやと思えるところもある。

RPOコレクションと銘打った50枚シリーズの一枚。録音の情報が 無くてやや不 親切。カサドシュ(1935-)はパリ生まれで、パリ音楽院では打楽器を専攻。フランス音楽界の名門カサドシュ一家の一 人。ロワールフィルの指揮者を経 て、国立リールフィルの首席指揮者。一方、RPOはかって名指揮者ビーチャムが1946年に結成した名手ぞろいのオーケ ストラで「ロイヤル」の称号を許さ れる。
(time 34'26) (time 32'48) (time 33'15) (time 34'43) (time 30'24)
(time 32'23)
(time 33'39) (time 31'21) (time 30'48)
(time 28'46) (time 29'27) (time 32'45)
併録:交響曲第8番(ド ボルザー ク) 併録:ピアノ版展覧会の 絵 (Weissenberg) 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ編)、死の歌と舞踊(ムソ ルグス キー) 併録:はげ山の一夜(ムソルグスキー、リムスキーコルサコ フ編) 併録:ボレロ、ラ・ヴァルス(いずれもラヴェ ル)
併録:はげ山の一夜 併録:メヌエット(シャブリエ)、ダンス(ド ビュッシー)、サラバンド(ドビュッシー)、謝肉祭(シューマン) 併録:ボレロ、高雅で感傷的なワルツ、ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キ ホーテ (いずれもラヴェル) 併録:交響曲第93番(ハイドン)、交響曲ニ短調(フランク)、画家マティス (ヒンデ ミット)
併録:ファウスト序曲 (ワグ ナー)、弦楽交響曲(ルーセル)、ハンガリー行進曲(ベルリオーズ)、協奏曲 Op3, No8 (ヴィヴァルディ)
併録:ローマの噴水、 ローマの松 (い ずれもレスピーギ)、新しき日への前奏曲(ピツェッティ 併録:ダフニスとクロエ第2組曲、ラ・ヴァルス(いずれもラヴェル)

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