© 2000-2024, Kyu-hachi TABATA | Last updated
2013/04/06 |
ストコフスキー自演 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Leopold Stokowski w/Philadelphia O. |
Leopold Stokowski w/Philadelphia O. |
Leopold Stokowski w/BBC S. O. |
Leopold Stokowski w/New Philharmonia O. |
キング London K15C 8024 [LP] 録音情報は London 1965/9/25 となっているが、多分、左記と同音源。同時収録は沈める寺(ド
ビュッ シー/ストコフスキー編)
Decca UCCD-3398/9
「展覧会の絵-5態」としてリリースされた2枚組CD。他の4つは、アシュケ
ナージの ピアノ編、ショルティのラヴェル編、PJBEのブラス編、神谷百子のマリンバ編。
|
Matthias Bamert w/ BBC Philharmonic |
Gennadi Rozhdestvensky w/ State S.O. of the ministry of culture of the USSR |
Oliver Knussen w/ Cleveland O. |
James Sedares w/ New Zealand S. O. |
José Serebrier w/Bournemouth S. O. |
José Serebrier w/National Youth O. of Spain |
Kazuki Yamada w/Japan P.O. (山田和樹/日フィル) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
arr. Leopold
Stokowski (1931) |
arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold
Stokowski (1939) |
arr. Leopold Stokowski (1939) | arr. Leopold Stokowski (1939) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
History 203293-303 | Dutton Lab.
CDAX 8009 |
Music & Arts CD-765 | London/ビクター KICC 9351/2 | Chandos CHAN 9445 | Revelation RV10074 | Gramophon 457 646-2 | Koch Intn. 3-7344-2 H12 | Naxos 8.557645 |
Naxos 2.110230 [DVD] | Exton OVCL-00489 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1931-1932 | 1939/11/27 | 1963/7/23 | around
1966 (1965/9/25 ?) |
Manchester 1995/6/28-29 | Moscow 1983/12/14 | Cleveland 1995/11 | New Zealand ? 1995以前? |
Poole
2004/9/21-23 |
Wales 2007/8/7 |
Tokyo 2012/11/9-10 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音源紛失か録音ミスか第1プロムナードは13小節目から始まる。古城も最後の3小節がないし、ビドロも短い。カタコンブ
も途 中までだ
し、バーバ・ヤーガは最後だけだ。音はベル&Tの協力による初のステレオ録音ということで、かなり鮮明な音だ。第4プロムナード
以降はラヴェル版との相似
が多いが、弦楽器の使用が中心であり、管楽器はラヴェルのようにソロ的な使い方をしない。雛の踊りでは最後の1小節をわざと遅ら
せて演奏。聴衆が終わった
と思って咳を一斉にしたあとにピョ、ピョピョピョ、とやって聴衆が相好を崩す様子がほほえましい。また、キエフの終盤では本物の
カリヨンを使っているよう で、いい音が響く。 ストコフスキー(1882-1977)は、 ロシ ア出身で、 フィラデルフイア管の第3代首席指揮者(1912-36)。 フィラデルフィア・サウンドと もストコフスキー・サウンドとも呼ばれるドラマチックな構成の演奏スタイルを作り上げた。アメリカの一般大衆にも絶大な人気があり、ディズニー 映画 のファンタジアでの演奏など でも良く知られている。 |
第1プロムナード、ムソルグスキーが足を何度も止めるよう
にし ながら、
やってくる様子がうまく表現されている。ファンファーレ的なラヴェル版のはじまりとはまるで違う。グノムはやはり管楽器でぐいぐ
い進む。古城の繊細な演奏
も印象的だ。ビドロは弦楽器主体で流麗。しかし、重い足をひきずるような描写がないのは残念。また、サミュエルのあとのカタコン
ブへのつなぎが唐突である ことや、バーバ・ヤーガとキエフの落ち着きのなさはいただけない。 ストコフスキーの1931年版と1939年 版の違いは右のとおり。テュイルリーとリモージュはフラ ンス的なので外されたとい う。 |
最初のプロムナードが消え入るようなか細さで始まるのが印
象 的。しか し、すぐにスペクタクルな演奏になる。鉄琴、テューブラーベルなども華やかだ。
|
最初のプロムナードは弦でゆるやかに始まり、グノムで一挙に弦と
管とティンパニが爆発するように展開する。ビドロは非常に速いテンポで迫力がある。ビドロはポーランド民
衆の決起をモチーフにしているともいわれるが、まさに人々の怒りや罵声が聞こえてくるような曲になっている。また、サミュエルは
シンプルな構成にして二人
の対比を大きく描いている。バーバ・ヤーガは音が交錯する様が面白く、キエフの大門は音の洪水で聴き応えがある。ストコ編で1枚
聴くならばこれだ。おすす めできる。 |
このCDは、収録曲すべてが、ムソルグスキー原曲でストコ
フス キー編曲 のもの。これを聞いているとストコ フスキー編は楽器の切り替えがやや極端で、
ヴァイオリンの使い方などがやや神経質だと思う。しかし、キエフの大門は、ラベル編よりもすばらしい。演奏や録音は申し分ない。 マティアス・バーメルト(スイス 1942-) は、セルやスト コフスキーの助手を務めた指揮者で、N響など も振っている。 |
妙に生々しい演奏。ラヴェル版にもピアノ原曲にもない副旋
律が いくつも
入るのが目立つが、その一方で主旋律は、かなりシンプルであるのが印象的。ロシアの指揮者、ロシアのオケがストコフスキー編を演
奏すること自体が珍しい。
一見、はちゃめちゃにも見える(聞こえる)演奏だが、非常に面白い。少なくとも、ラヴェル版とまるで違う曲になっており、ストコ
フスキーの意図をもっとも 実現した演奏といえるかもしれない。おすすめできる。 ゲンナジ−・ロジェストベンスキー(ロシ ア・モ スクワ 1931-)は、ボリショイ劇場の芸術監督として知られる。 |
弦楽
合奏で始まる第1プロムナードが美しい。弦の強いオケであるフィラデルフィア管の特性を生かすための編曲だったのだと今更ながら
気づかされる。雛の踊りな ども思いがけ
ず面白い。バーバ・ヤーガやキエフは少しやりすぎであさとい感じ。ただ、ストコフスキー版でありながら、演奏はまるでラヴェル風
であって、どうにも奇妙な 違和感が残る。 ナッセンは1952年グラスゴーの生まれ。 作曲 家としても有 名で代表作にファンタジー歌劇「怪獣たちのいるところ」などがある。 |
力が入っている。ヴァイオリンやフルートの弱奏が貧弱なの
はい ただけな
いが、ソロをとる管楽器や下支えの役目の打楽器群はうまい。最後のキエフの大門に挿入される2つのコラールのうち、最初のコラー
ルが美しい。これは天上か
らの声、死んだ者の魂を呼び寄せるお迎えの声であると感じさせてくれる不思議な余韻。力不足を感じるところがあるが、まとまりの
良さと熱意がそれを補って いる。 |
このCDは、ムソルグスキーとチャイコフスキーの原曲でス
トコ フスキー
編曲のものを集めたもの。第1プロムナードの絃と管、特にクラリネットが美しい。ラヴェルのような華やかなファンファーレ的な曲
調よりもずっとムソルグス
キーの心情に近いように思う。グノムもドラマチックな仕上がり。カタコンブでの迫力も特筆できる。 ホセ・セレブリエールはウルグアイに 1938年に生 まれた。ミネ アポリス管でドラティ、フィラデルフィア管でストコフスキーの助手を務めていた。作曲家でもある。 |
ウェールズのチェスター大聖堂でのライブ。ストコフスキー
編の 映像は珍
しいし、ユースの演奏もすばらしい。ファゴットの第2プロムナードやキエフの美しいコラール、終盤のパーカッションたちの艶やか
な動きなど、魅力がたっぷ
りだ。うまいソロのあとにホセが満足そうに笑みをうかべる。ホセ自身の交響曲もアンコールのビゼーもなかなかよかった。
Nanox にしては割高な料金設定だが、その価値があると思う。おすすめしたい。 |
山田和樹の日フィル常任指揮者就任披露会での演奏。弦楽器が旋律を奏でるプロムナードで始ま
る。すべての楽器が音を清涼に出し切っている。また、緻密な組み立てもあって、引き込まれるものがある。古城やビドロでの低
音楽器の仕事も見事。またビドロやカタコンブでの破裂するような管と打楽器の盛り上がりも見事。演奏がよいだけに、サ
ミュエルのあと、リモージュとプロムナードをすっ飛ばしてカタコンブに入るのは、ストコ版の欠点であると改めて感じた。
他の版から借用してでも、ここがあればと思う。キエフ終盤の大太鼓がいい音を出していて、直後に弦楽器群
の第1コラールが入るのは聞き所だ。第2コラールは木管群でより高いところから声が聞こえてくるような効果がある。期待を裏
切らない見事な演奏。これまでのストコ版とは違う。ラヴェル版
をしのぐ魅力がある。ストコ版の再発見盤といってもよい。おすすめできる。 山田和樹(1979-)は、2009年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝の俊英。2012年9月から日フィル の常任指揮者に就任した。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(time 19'21) | (time 28'27) | (time 25'31) | (time 27'04) | (time 28'48) | (time 26'33) | (time 28'28) | (time 27'34) | (time 28'49) | (time 30'07) | (time 29'47) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
併録:交響曲5番、ロメオとジュリエット、ソリテュード(以上、チャイコフスキー)、 ホヴァン シチナ(ムソルグスキー)など多数 | 併録:はげ山の一夜、ボ リス・ゴ ドゥノフ、ホヴァンシチナ(いずれもムソルグス キー、ストコフスキー編)、イゴール公(ボロディン、ストコフスキー編) | 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー、ストコフスキー編)、交響曲第5番(ショスタコーヴィチ) | 併録:白鳥の湖・ハイライト版、眠りの森の美女、歌劇イーゴリ公(以上、チャイコフス キー)、 シェラザード(リムスキー=コルサコフ) | 併録:はげ山の一夜、ボ リス・ゴ ドノフ、ホヴァンチナ前奏曲(すべ て、ムソルグスキー、ストコフスキー編) | 併録:コーカサスの風景 (イッポ リトフ-イワーノフ)、プロメテウス-焔の詩(スクリャービン) | 併録:ボリス・ゴドノ フ、ホヴァ ンチナ前奏曲、 はげ山の一夜(すべ て、ムソルグスキー、ストコフスキー編) | 併録:はげ山の一夜(ム ソルグス キー/ストコフスキー)、トッカータとフーガ(バッハ/ストコフスキー)、音楽のささげもの(バッハ/ス トコフスキー) | 併録:はげ山の一夜、ホ
ヴァンチ ナ前奏曲ボリス・ゴドノフ(す べ
て、ムソルグスキー、ストコフスキー編)、2つの小品、ラトガウスのカシによる6つの歌(チャイコフスキー、ストコフスキー
編)、スラブの伝統的クリスマ ス音楽(ストコフスキー) |
併録:ニュルンベルグの マイス タージンガー序曲(ワグナー)、はげ山の一夜、(ムソルグス キー、ストコフ スキー編)、交響曲第3番「神 秘のシンフォニー」(セレ ブリエ)、ファランドール(ビゼー) | 併録:牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)、ラ・ヴァルス(ラヴェル) |
とびら へ | 前へ
次へ |
↑ トップへ |