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2015/11/15 |
Irina
Fojtikova-Kondratenko |
Misha Fomin |
Grace Francis |
Marylin Frascone |
Yuko Fujimura (藤村祐子) |
Naoki Fukuda (福田直樹) |
Kotaro Fukuma (福間洸太朗) |
原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版 | 原典版(福田版) | 原典版 |
Artesmon AS-735-2 |
Private ZW88-02 | Quartz Music QTZ-2099 | Integral
Classic INT221.164 |
Classic Studio Berlin
315 2173 |
私家版 |
Denon COCQ-85095 |
2009? |
Moscow
2008/5/28-29 |
Potton Hall
2012/6/14-16 |
2005? | Berlin 1992 |
山形 2005/7/26 |
Cognac
2014/2/10-13 |
リヒテルスタイルだが、女性らしい繊細さもある。音がしっかりと出ていて、ピアノを堪能でき
る。ビ
ドロ、サミュエル、第5プロムナードが秀逸。バーバ・ヤーガの最後の下降旋律のところの優雅さ、そこから展開するキエフの大門の出だしもいい。キエフの聴
きどころであるコラールの情景はやや乏しく感じたが、カリヨンの表現はかなりいい。曲想の豊か
な人の演奏である。理知的な抑制もいい。オススメできる。 イリナ・フォジチコヴァ=コンドラテンコはチェコのピアニス ト。ラトヴィア生まれらしい。アルバム名がリターンとなっている。 併録のチャイコの四季が素晴らしい。私はチャイコの四季も結構集めているのだが(笑)、これほど豊かな表情を持つ チャイコの 四季を聴いたのは初 めてである。しかも、たっぷりと聴かせるのだが、決して嫌みがない。ジャケの横顔はやや険しいが、ライナーを開くとおだやか に笑う顔がある。 |
ピアノの音がいい。どこのピアノだろうか。素朴で野蛮で温かい音だ。ビドロ格別だ。バーバ・
ヤーガ迫力だ。少々、荒っぽい弾き方をするけれど、なかなか魅力的である。 |
出だしのプロムナードこそ早めのリズムだったが、その後は標準的な演奏。起伏の付け方なども
普通。タッチも普通。やや細かなトリルなどの音が十分に出ていないのが気になるが、ピアノやホールの音響もあるのかもしれな
い。だが、左右の手からつむがれる音のバランスの良さは心地よい。左手の低音がよく響くところがある。併録もよい。70分
みっちり聞かせてくれる。 グレース・フランシスはロンドンの生まれ。 |
うまい。センスの良さが光る。迫力もあるし、叙情性も兼ね
備え ている。
そして、何よりも気取らずに力まずに自然に弾いているようで心地よい。時には修飾音などを外してシンプルにしているし、やや音の
粒がそろわないところもあ るけれど、総じて好印象。次も聴きたくなる。 |
フレーズの隅々によく目の行き届いた細やかな演奏。第4プ
ロム ナードな どは、静かでありながら柔らかな和音の奏でる旋律が見事だ。 藤村祐子(福岡 1943-)は、ロン=ティボー国際コ ンクールの入賞歴などがあり、ヨーロッパを中心に活躍。教え子に青柳晋がいる。 |
録音がいい。ピアノの振動まで感じるような臨場感がある。
演奏 もすばら
しく、グノムのおどろおどろしさ、古城での左手の工夫、テュイルリーで右手がつむぐ軽やかメロディなど、ひとつひとつが心に響
く。時々、オクターブ上を弾
いたり、下を弾いたりするのも、楽譜にない修飾音を入れるのも、決して奇をてらったものではない。誰にもまねのできない絶妙な呼
吸で入れられていて、構成 に大きな効果をあげている。こういう演奏に出会えるのは幸せだ。おすすめできる。 福田直樹(1960-)は東京生まれ。桐朋高 等学 校 音楽科、桐朋学園大学、シュトゥットガルト国立芸大、ウィーン・コンセルヴァトアールに学ぶ。このCDはデ ビュー25周年を記念して作成さ れた。ライナーではハルトマンの絵を1枚ずつ紹介し、曲の解説や印象が書かれていてこれも楽しい。購入は福田氏のHPから。 |
「ひびきは美しく、でも音楽は骨太に、むしろ無骨に素っ気なく」とは、ライナーにある小沼純一氏の解説の書き
出しだが、まさにその通り。そして、書き加えるならば、繊細でもあり、メランコリックでもある。すばらしい。おすすめで
きる。 併録のイスラメイも、必聴。こんなに豊かなイスラメイはこれまでに無かったと思う。ドゥムカもよ い。アゴスティ版火の鳥もいい。新しい命を与えられた楽曲たちがここにいる。 Denon Hortus 115 ヨーロッパ版。ポー
トレートが印象的なジャケット。タイトルが Dumka となっている。日本版も火の鳥となっている。いず
れも新しい音楽を創造したという自負から来るタイトルだろう。明確なメッセージでもある。
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(time 30'44) | (time 31'05) | (time 32'30) | (time 33'34) | (time 32'31) |
(time 33'41) | (time 34'47) |
併 録:チャイコフスキーの四季、ボロディンの小組曲 (2枚組) | 併 録:スクリャービンの練習曲6曲、ラヴェルの鏡、ドビュッシーの前奏曲2曲 | 併録:コレリのテーマによる変 奏曲(ラフマニノフ)、ピアノソナタ2番(ラフマニノフ) | 併録:幻想 op49、子守唄 op59、4つのマズルカ op33、ポロネーズ op53 (すべてショパン) | 併録:大ソナタ(チャイコフスキー) |
併録:なし | 併録:ひばり(グリンカ)、イ スラメイ(バラキレフ)、ドゥムカ(チャイコフスキー)、火の鳥(ストラヴィンスキー/アゴスティ版) |
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